平成14年度病害虫発生予察注意報第6号
 
                                       平成14年7月30日
                                            宮崎県
 
 病害虫名  いもち病(穂いもち)
 作物名   普通期水稲
 
1.注意報の内容
 1)発生地域  普通期水稲地帯
 2)発生程度  多
 
2.注意報の根拠
 1)7月下旬に実施した巡回調査では、葉いもちの発生面積率78.6%(平年40.3%、前年61.9%)、発病度15.2(平年4.8、前年2.8)で平年同時期に比べいずれも高い。
 2)7月18日の葉いもちの注意報発表後もさらに病勢の上位葉への進展が見られ、発生面積率も増加している。
 3)近年、普通期水稲でも夏季の高温多照条件下で下位葉での葉いもち病斑が出穂期まで残存する傾向にある。
 4)気象1ヶ月予報によると、期間の前半は平年に比べて晴れの日が少なく、期間の後半は平年と同様に晴れの日が多いと予想されており、向こう1ヶ月の平均気温は平年より高く、降水量は多く、日照時間は平年並か少ない予想となっている。(鹿児島地方気象台7月26日発表1ヶ月予報)
 
3.防除対策
 1)穂ばらみ後期と穂揃期の防除を徹底する。
 2)葉いもちが上位葉に発生している場合や、出穂期およびその後も降雨が続いて穂いもちの発生が予想される場合は、穂揃期の7〜10日後に追加防除を行う。
 3)斑点米カメムシ類の発生もやや多いと予想されるので、穂揃期の穂いもちの防除では同時防除が効率的である。
 4)雨が多い時は雨間散布を行い、防除適期を失しないようにする。なお降雨が予想される場合には、粒剤の施用を行うと効果的である。
 5)薬剤等その他の詳細については「平成14年度病害虫・雑草防除等指導指針」を参照のこと。
 




 
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