6331−123
平成16年1月6日
各関係機関の長
各病害虫防除員 殿
宮崎県病害虫防除所長
平成15年度病害虫発生予察注意報第3号について
平成15年度病害虫発生予察注意報3号を発表したので送付します。
平成15年度病害虫発生予察注意報第3号
平成16年1月6日
宮 崎 県
病害虫名 コナジラミ類
作物名 果菜類
1.発生地域 県内全域
2.発生程度 やや多
3.発生状況と発令の根拠
1)12月中旬の巡回調査におけるコナジラミ類の発生は、冬春トマト(図1,図2)では発生面積率20.0%(平年値2.0%)、葉当り成虫数0.16頭(平年値0.05頭)、冬春キュウリ(図3,図4)では発生面積率11.1%(平年値4.9%)、葉当り成虫数0.09頭(平年値0.04頭)、冬春ピーマンでは発生面積率27.3%、葉当り成虫数は0.02頭であった。
2)トマト、キュウリでは平年よりやや多い発生であった。(ピーマンは平年値はないが、巡回ほ場以外で多発しているほ場が見られた)
3)主な種はシルバーリーフコナジラミであった。
4)シルバーリーフコナジラミはトマト黄化葉巻病(TYLCV)を媒介するため、十分な注意が必要である。
4.防除対策
1)発生量が多くなるとススが発生し、収穫物の品質が低下する恐れがあるので、初期発生時に防除を行う。
2)黄色粘着板などをハウス内に設置し、コナジラミ類の密度に注意する。
3)薬剤抵抗性の発達を避けるため、同一系統薬剤の連用は行わない。
4)薬剤防除については、使用基準を守り、危被害防止に努める。なお、農薬登録の有無等不明な点については、最寄りの農業改良普及センター、または病害虫防除所に問い合わせを行う。
<連絡先>
宮崎県病害虫防除所 TEL 0985-73-6670 FAX 0985-73-7499
e-mail miyabou@blue.ocn.ne.jp
注:発生面積については葉当り0.5頭以下の発生はカウントしていない。
図3.コナジラミ発生面積率(キュウリ) 図4.コナジラミ葉当成虫数(キュウリ)
注:発生面積については葉当り0.5頭以下の発生はカウントしていない。