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令和2年9月1日
 各関係機関の長
 各病害虫防除員 殿
                   宮崎県病害虫防除・肥料検査センター所長
 
令和2年度病害虫発生予察注意報第7号について
 
  令和2年度病害虫発生予察注意報第7号を発表したので送付します。
 
令和2年度病害虫発生予察注意報第7号
 
急激なトビイロウンカの増加がみられ、昨年同様、特に飼料用米及び飼料用稲での
坪枯れが懸念されますので、適期防除の徹底に努めましょう。
 
  病害虫名   トビイロウンカ
 
  作物名    飼料用米及び飼料用稲(普通作型)
 
1.発生地域   県内全域
 
2.発生程度   多
 
3.発生状況と注意報の根拠
(1)県内に設置した予察灯では、7月1〜2半旬にかけて、トビイロウンカのまとまった飛来が確認され、その後も断続的に誘殺が
確認されている。7月1半旬から8月3半旬における県内予察灯のトビイロウンカの累積誘殺数合計は、727頭 (平年30.4頭、前
年93頭)で過去10年で最も多い(図1)。
 
(2)8月下旬の主食用普通期水稲巡回調査(41地点)における発生面積率は65.9 %(平年59.1%、前年100%)で平年並、株当た
り虫数は10.69頭(平年1.41頭、前年4.96頭)で平年比多の発生であった(図2、図3)。なお、41地点中1地点では、株当たり240頭
以上の甚発生が確認された。
 
(3)また、短翅型雌成虫(産卵数が多い)の株当たり虫数は0.07頭となり、過去 10年間で、3番目に多い(図4)。このため、今後、
生息密度が急激に高まる恐れがある。
 
(4)鹿児島地方気象台が8月27日に発表した向こう1か月の気温(8月29日〜)は、高い確率が80%と予想されていることから、
本種の増殖に好適な状況が続くと考えられる。





 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


図1 県内各予察灯におけるトビイロウンカの累積誘殺数(7月1半旬〜8月3半旬)

図2 発生面積率の月別推移          図3 株当たり虫数の月別推移     
 
 
 
 
 
 
 




図4 トビイロウンカの株当たり短翅型雌成虫数の年度別推移(8月下旬)
 
4.防除上の注意
(1)トビイロウンカは水田に定着後2〜3世代増殖を繰り返し、急激な密度上昇により収穫期頃に大きな被害を及ぼす。令和元年産
の飼料用米及び飼料用稲におい
ても、坪枯れが多く確認された
   トビイロウンカの飛来が多く確認された7月上旬を主要飛来と想定した場合、第3世代の防除適期(幼虫期前半)は、9月中旬以降
予想されるが(別紙参照)、これまで世代交代が繰り返されたことにより、ほ場内に全ての世代(卵〜成虫)が確認されている
   
(2)本田防除を行っていないほ場については、防除適期にかかわらず直ちに防除を行う。また、防除が困難なほ場は早期収穫を行う
   既に本田防除を行ったほ場においても、その後の発生状況を確認し、密度が高ければ直ちに追加防除を行うなど、防除
の徹底を図る
 
(3)トビイロウンカは株元に生息するため、薬剤は株元に十分到達するよう散布する。
 
(4)薬剤の散布に当たっては、薬剤ごとの総使用回数や使用時期(収穫前日数)に十分注意する。また、ミツバチや魚介類など周辺
動植物及び環境へ影響がないよう、飛散防止を徹底するとともに、事前に周辺の住民や養蜂業者等へ薬剤散布の連絡を行うなど、
危害防止に努める。
 
(5)飼料用米及び飼料用稲の防除に当たっては、「稲発酵粗飼料生産・給与技術マニュアル」及び「飼料として使用する籾米への農
薬の使用について」、「飼料の有害物質の指導基準及び管理基準について」に沿って、適期防除に努める。
 
※その他詳細については、西臼杵支庁・各農林振興局(農業改良普及センター)、総合農業試験場生物環境部、病害虫防除・肥料検査
センター等関係機関に照会してください。
 
 




 
<連絡先>
宮崎県病害虫防除・肥料検査センター 阿萬
TEL:0985-73-6670 FAX:0985-73-2127
ホームページ:http://www.jppn.ne.jp/miyazaki
E-mail:byogaichu-hiryo@pref.miyazaki.lg.jp
 
 
【参考資料】
写真1 坪枯れの発生状況(2019年8月29日撮影)
 




















写真2 株元を加害するトビイロウンカ(2019年8月29日撮影)



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