注意報 注意報 注意報 注意報 注意報 注意報 注意報 注意報
6011−1377
令和4年8月23日
各関係機関の長
各病害虫防除員 殿
宮崎県病害虫防除・肥料検査センター所長
令和4年度病害虫発生予察注意報第2号について
令和4年度病害虫発生予察注意報第2号を発表したので送付します。
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令和4年度病害虫発生予察注意報第2号
斑点米カメムシ類の発生が多くなっています。防除の徹底を図りましょう。
1 病害虫名 : 斑点米カメムシ類
2 作 物 名 : 普通期水稲
3 発生地域 : 県下全域
4 発 生 量 : 多
5 注意報の根拠
1) 8月上〜中旬の巡回調査(41ほ場)における、斑点米カメムシ類の発生面積率は17.
1%(平年6.8%)、発生程度(20回すくい取り虫数)は0.8頭(平年0.2頭)でいずれ
も平年比多であった(図1、2)。特に、畦畔や水田内に出穂したイネ科雑草等が多いほ
場で、斑点米カメムシ類の発生が多い傾向にあった。
2) 種類別虫数平均(20回すくい取り)では、クモヘリカメムシが0.59頭(平年0.09頭)、
ホソハリカメムシが0.10頭(平年0.03頭)と多かった(図3)。また、一部の予察灯で
はイネカメムシの大量誘殺が確認されている(8月1〜3半旬合計:551頭、データ省略)。
3) 向こう1か月の天候は、平均気温は高い見込みと予想されている(鹿児島地方気象台8月18
日発表1か月予報より)ことから、カメムシ類の活動に好適であることが推測され、注意が必要
である。
図1 8月上〜中旬の発生面積率(過去10年) 図2 8月上〜中旬の発生程度(過去10年)
図3 種類別虫数平均(20回すくい取り)
図4 主な斑点米カメムシ類
(左上からクモヘリカメムシ、ホソハリカメムシ、ミナミアオカメムシ、シラホシカメムシ、アカスジカスミカメ、
イネカメムシ)
6 防除上の注意
1) 防除は穂揃期とその7〜10日後の2回防除を基本とするが、発生が高密度の場合はさらに
追加防除を実施する。
2) 地域全体の発生密度を下げるため、可能な限り、広域での一斉防除を実施し、防除効果を
高める。
3)農薬を使用する際は、必ず容器のラベルの登録内容を確認する。
4)散布の際は、周辺の作物の栽培状況を確認し、他の作物への農薬飛散防止対策を講じ
る。
5)薬剤等その他の詳細については関係機関に照会する。
7 その他
6月1日から8月31日の3か月間は、農薬危害防止運動を実施しています。農薬散布に
あたっては、ラベルの登録内容の確認を十分に行い、農薬使用基準を遵守し、危害防止に
努めましょう。
宮崎県総合農業試験場病害虫防除・肥料検査課 (病害虫防除・肥料検査センター) 阿萬 TEL:0985-73-6670 FAX:0985-73-2127 E-mail:byogaichu-hiryo@pref.miyazaki.lg.jp |