6011−1408
                           平成30年7月25日
 各関係機関の長
 各病害虫防除員  殿
                 宮崎県病害虫防除・肥料検査センター所長
       平成30年度病害虫発生予報第4号について
 平成30年度病害虫発生予報第4号を発表したので送付します。

平成30年度病害虫発生予報第4号
 
 向こう1か月間における農作物の主な病害虫の発生動向は、次のように予想されます。
○ 発生予報の概要


作 物 名
 


    病 害 虫 名
 

発生量の

 平年比

本文の記

載ページ

普通期水稲




 

1 いもち病(葉)
2 紋枯病
3 セジロウンカ        
4 トビイロウンカ       
5 ヒメトビウンカ
6 コブノメイガ



やや少

やや少







野菜類全般

 

1 アブラムシ類
2 ハスモンヨトウ等のチョウ目(鱗 翅目)害虫        

やや少

 



 

さといも

1 疫病



果樹全般

1 果樹カメムシ類  



カンキツ
(露地栽培)

 

1 黒点病
2 かいよう病
3 ミカンハダニ
4 チャノキイロアザミウマ

やや少

















 

1 炭疽病
2 もち病
3 輪斑病            
4 チャノコカクモンハマキ
5 チャハマキ
6 チャノホソガ
7 カンザワハダニ       
8 チャノキイロアザミウマ   
9 チャノミドリヒメヨコバイ  
10クワシロカイガラムシ
 




やや多



やや少
やや少

 











 
 
○ 作物の生育状況(7月中旬)
普通期水稲は分けつ期、うんしゅうみかんは果実肥大期、茶は三番茶の摘採前〜摘採始めであった。
 
 
 
○ 向こう1か月の気象予報
     向こう1か月の気温、降水量、日照時間の各階級の確率(%)   








 

要 素

低い(少ない)

  平年並

 高い(多い)

気 温

10

30

60

降水量

30

30

40

日照時間
 

30
 

30
 

40
 
    
    
    
    
    
    
    
    
    
             (1か月予報 鹿児島地方気象台7月19日発表)  
 
○ 発生予報の根拠および防除対策


 

普通期水稲
 
1 葉いもち (並)
 [予報の根拠]
(1)7月中旬の巡回調査結果                    
     発生面積率: 7.3%(平年 8.9%、前年 2.5%)平年並
     発病株率 : 2.4%(平年 2.4%、前年 0.1%)平年並
 [防除上の注意]
(1)箱施薬剤を施用したほ場であっても、薬剤の効果が切れると発病することがあるので適宜観察し、分げつ期までに発生が見られる場合には早めの追加防除を行う。
(2)穂いもちについては、粉剤または液剤による穂ばらみ後期と穂揃期の防除を徹底する。
2 紋枯病 (並)
 [予報の根拠]
(1)7月中旬の巡回調査結果                    
     発生面積率: 0.0%(平年 0.0%、前年 0.0%)平年並
     発病株率 : 0.0%(平年 0.0%、前年 0.0%)平年並
 [防除上の注意]
(1)イネの抵抗性が低下する幼穂形成期から穂ばらみ期にかけて上位葉鞘に進展するので、防除は穂ばらみ期に行う。その後の上位葉鞘への進展に応じて、2回目の防除の有無を検討する。
(2)株が成長して風通しが悪くなると急激に病勢が進展するので、前年多発したほ場では十分注意する。
3 セジロウンカ (やや少)
 [予報の根拠]
(1)7月中旬の巡回調査結果                
     発生面積率    : 17.1%(平年 64.5%、前年 2.5%) 平年より少
     20回すくい取り虫数: 0.1頭(平年 18.3頭、前年 0.0頭) 平年より少
 [防除上の注意]
(1)幼穂形成期頃に多発生すると、吸汁による生育抑制、下位茎葉の黄変枯死、出穂の遅れが生じるので、発生状況を見て若齢幼虫期に防除する。
(2)イネ南方黒すじ萎縮病を媒介するので注意する。
(3)向こう1か月の気温は高い確率60%と予想されており、本虫の増殖が速まり生息密度が高まる恐れがあるので注意が必要である
4 トビイロウンカ (並)
 [予報の根拠]
(1)7月中旬の巡回調査結果                
     発生面積率 : 0.0%(平年 3.5%、前年 0.0%) 平年並
     株当たり虫数: 0.0頭(平年 0.0頭、前年 0.0頭) 平年並
 [防除上の注意]
(1)少ない飛来量でもその後の増殖率が高く、坪枯れ等大きな被害が生じるため、長期残効型の箱施薬を行っている場合でもほ場での発生に注意する(8月上中旬の要防除密度は、短翅型雌成虫が株当たり0.2頭以上)。
(2)向こう1か月の気温は高い確率60%と予想されており、本虫の増殖が速まり生息密度が高まる恐れがあるので注意が必要である
5 ヒメトビウンカ (やや少)
 [予報の根拠]
(1)7月中旬の巡回調査結果                
     発生面積率    : 17.1%(平年 42.2%、前年60.0%) 平年よりやや少
     20回すくい取り虫数: 0.1頭(平年 1.5頭、前年 1.0頭) 平年より少
 [防除上の注意]
(1)本虫は縞葉枯病を媒介するので注意する。
(2)向こう1か月の気温は高い確率60%と予想されており、本虫の増殖が速まり生息密度が高まる恐れがあるので注意が必要である
6 コブノメイガ (並)
 [予報の根拠]
(1)7月中旬の巡回調査結果                
     発生面積率 : 0.0%(平年 10.4%、 前年 0.0%) 平年並
     被害葉率  : 0.0%(平年 0.1% 、前年 0.0%) 平年並
 [防除上の注意]
(1)防除適期は、粒剤を使用する場合は発蛾最盛期、粉剤及び水和剤等を使用する場合は幼虫ふ化期(発蛾最盛期の7日後)であるので、ほ場での発生状況を把握し適期防除に努める。
 


 

野菜類全般
 


1 アブラムシ類 (やや少)
 [予報の根拠]
(1)黄色水盤トラップ(宮崎市佐土原町)による誘殺数は平年より少ない誘殺数で推移している。 
 [防除上の注意]
(1)作用性の異なる薬剤のローテーション散布を行う。
2 ハスモンヨトウ等のチョウ目(鱗翅目)害虫  (並)
 [予報の根拠]
(1)ハスモンヨトウのフェロモントラップ(国富町、都城市、西都市)での誘殺数は、都城市では多く、その他は平年並に推移している。
(2)西都市におけるタバコガは平年並、オオタバコガはやや少ない誘殺数である。
 [防除上の注意]
(1)早期発見に努め、若齢幼虫期の防除を徹底する。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 






 


 

さといも
 
1 疫病
  ※平成30年度病害虫防除情報第3号(6月18日発表)参照。
 
 [予報の根拠]
(1)6月3半旬に田野町のほ場において発病が確認された後、県内各地で発病が散見されている。
(2)平生29年産サトイモの巡回調査ほ場では、7月初旬に疫病の発生を確認後、急  激に蔓延したことから、本年産についても今後の天候により急激な蔓延の可能性が  ある。
 [防除上の注意]
(1)登録薬剤による定期的な防除を実施する。
 


 

果樹全般
 
1 果樹カメムシ類
 [予報の根拠]
(1)県内3か所(国富町、日南市、延岡市)に設置した予察灯への誘殺数は、チャバネアオカメムシおよびツヤアオカメムシいずれも平年並み〜やや少ない。
 [防除上の注意]
(1)果樹カメムシ類は園外から飛来し、地域や時期によって発生量が大きく変動するので、園内外を見回り、早期発見、早期防除に努める。
(2)台風が襲来した場合は、カメムシが餌としているヒノキやスギの毬果が落果し、果樹園に大量飛来するおそれがあるので、注意が必要である。
 
 
 


 

カンキツ(露地栽培)
 
1 黒点病 (やや少)
 [予報の根拠]
(1)7月中旬巡回調査結果
     発生面積率: 11.2%(平年 36.4%、前年 5.6%)平年よりやや少
     発病果率 : 9.2%(平年 12.2%、前年 2.2%)平年並
 [防除上の注意]
(1)感染源となる枯枝は、可能な限り取り除く。
(2)剪定枝をそのままほ場周辺に放置していると激発するおそれがあるので、埋設する等適切に処理する。
(3)防除間隔の目安は積算降水量250mmで、降水量が少ない場合でも1か月後には次の防除が必要である。
2 かいよう病 (並)
 [予報の根拠]
(1)7月中旬の巡回調査結果(春葉調査)
     発生面積率: 11.1%(平年 12.4%、前年 5.6%)平年並
     発病葉率 : 0.4%(平年 1.2%、前年 0.1%)平年並
(2)7月中旬巡回調査結果(果実)
     発生面積率: 5.6%(平年 9.7%、前年 0.0%)平年並
     発病果率 : 0.3%(平年 0.9%、前年 0.0%)平年並
 [防除上の注意]
(1)発病した枝葉は、伝染源となるので可能な限り取り除き、園外に持ち出し適切に処理する。
(2)台風の襲来が予想される時は、事前に薬剤散布を行う。強風による枝葉の損傷を少なくするため防風垣等を整備する。
(3)ミカンハモグリガの被害は、病原菌の侵入口となるので、夏秋梢の発生が多いほ場ではハモグリガの防除を徹底する。
3 ミカンハダニ (並)
 [予報の根拠]
(1)7月中旬の巡回調査結果                    
     発生面積率   : 11.2%(平年 19.7%、前年 38.9%)平年並
     百葉当たり雌虫数: 4.5頭(平年 10.6頭、前年 12.7頭)平年並
 [防除上の注意]
(1)高温・乾燥状態で生息密度が高まる。
(2)生息密度が高くなると防除が困難になるので、寄生葉率30%または1葉当たり雌成虫数0.5〜1頭を目安に防除を行う。
4 チャノキイロアザミウマ (並)
 [予報の根拠]
(1)7月中旬の巡回調査結果                    
     発生面積率: 0.0%(平年 3.2%、前年 5.6%)平年並
     寄生果率 : 0.0%(平年 0.1%、前年 0.1%)平年並
 [防除上の注意]
(1)密度が高くなると防除が困難になるので、1果当たり虫数0.3頭を目安に防除を行う。
(2)防風垣にイヌマキが植栽されているほ場では、その新芽にも寄生するので防除に努める。
 


 

 茶
 
1 炭疽病 (並)
 [予報の根拠]
(1)7月中旬の巡回調査結果                    
     発生面積率   : 47.1%(平年 59.8%、前年 29.4%)平年よりやや少
     u当たり発病葉数: 6.4葉(平年 13.3葉、前年 1.6葉)平年並
 [防除上の注意]
(1)新芽の生育期に雨が多いと発生しやすい。防除は秋芽の萠芽〜1葉期に予防効果のある剤を散布し、その後、2〜3葉期に治療効果のある剤を散布する。
2 もち病 (並)
 [予報の根拠]
(1)7月中旬の巡回調査結果                    
     発生面積率   : 11.8%(平年 11.6%、前年 5.9%)平年並
     u当たり発病葉数: 0.6葉(平年 2.2葉、前年 0.1葉)平年並
 [防除上の注意]
(1)秋芽に発病すると次年度の新芽への影響が大きいので、防除は秋芽の萠芽〜1葉期に実施し、秋芽への感染を防ぐ。
(2)防除適期が炭疽病と同じであるため同時に防除する。
3 輪斑病 (並)
 [予報の根拠]
(1)7月中旬の巡回調査結果                    
     発生面積率   : 11.8%(平年 14.5%、前年 0.0%)平年並
     u当たり発病葉数: 0.7葉(平年 0.3葉、前年 0.0葉)平年並
 [防除上の注意]
(1)摘採・整枝直後の傷口から感染するので、作業後なるべく早く防除を行う。
(2)多発園では新梢枯死症の発生が懸念されるので、秋芽開葉期にも防除を行う。
4 チャノコカクモンハマキ (やや多)
 [予報の根拠]
(1)7月中旬の巡回調査結果                    
     発生面積率  : 5.9%(平年 3.5%、前年 0.0%)平年よりやや多
     u当たり幼虫数: 0.1頭(平年 0.1頭、前年 0.0頭)平年よりやや多
 [防除上の注意]
(1)県内4か所(宮崎市田野町、都城市、三股町、川南町)に設置しているフェロモントラップ調査では、次回の発蛾最盛期は、7月下旬〜8月上旬と予想される。
(2)発蛾最盛期の7〜10日後が防除適期である。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 



 
 
5 チャハマキ (並)
 [予報の根拠]
(1)7月中旬の巡回調査結果                    
     発生面積率  : 0.0%(平年 4.3%、前年 0.0%)平年並
     u当たり幼虫数: 0.0頭(平年 0.1頭、前年 0.0頭)平年並
 [防除上の注意]
(1)フェロモントラップ調査では、次回の発蛾最盛期は7月下旬〜8月上旬と予想される。
(2)発蛾最盛期の7〜10日後が防除適期である。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
6 チャノホソガ (並)
 [予報の根拠]
(1)7月中旬の巡回調査結果                    
     発生面積率  : 23.5%(平年 26.6%、前年 0.0%)平年並
     u当たり巻葉数: 0.6葉(平年 0.8葉、前年 0.0葉)平年並
 [防除上の注意]
(1)フェロモントラップ調査では、次の発蛾最盛期は7月下旬〜8月上旬と考えられる。
(2)発蛾最盛期の10日後が防除適期である。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 






7 カンザワハダニ (少)
 [予報の根拠]
(1)7月中旬の巡回調査結果                    
     発生面積率: 0.0%(平年 12.0%、前年 17.6%)平年より少
     寄生葉率 : 0.0%(平年 0.6%、前年 0.7%)平年より少
 [防除上の注意]
(1)同一薬剤の連用を避け、作用性の異なる薬剤のロ−テ−ション散布を実施する。
8 チャノキイロアザミウマ (やや少)
 [予報の根拠]
(1)7月中旬の巡回調査結果                    
     発生面積率: 35.3%(平年 54.9%、前年 52.9%)平年よりやや少
     寄生葉率 : 1.3%(平年 4.7%、前年 6.0%)平年より少
 [防除上の注意]
(1)この時期は卵・幼虫・蛹・成虫が混在し、卵と蛹には薬剤がかかりにくく防除効果が劣るので、残効の長い薬剤か1週間間隔での連続散布を行う。
9 チャノミドリヒメヨコバイ (やや少)
 [予報の根拠]
(1)7月中旬の巡回調査結果                    
     発生面積率: 41.2%(平年 52.0%、前年 47.0%)平年よりやや少
     寄生葉率 : 2.5%(平年 4.2%、前年 4.6%)平年よりやや少
 [防除上の注意]
(1)チャノキイロアザミウマとの同時防除とする。
 
 
 
10 クワシロカイガラムシ (並) 
 [予報の根拠]
(1)7月中旬の巡回調査結果                    
     発生面積率: 11.8%(平年 8.4%、前年 11.8%)平年並
     寄生株率 : 2.9%(平年 1.9%、前年 1.8%)平年並
 [防除上の注意]
(1)防除適期は幼虫ふ化開始から1週間後、または幼虫ふ化最盛期の2〜3日であるので、ふ化状況をよく観察して防除する。
(2)薬剤散布量は、成木園で10a当たり1,000リットル程度を目安に、専用噴口を使うなどして枝幹に十分かかるようにていねいに散布する。
 
○ 農薬危害防止運動
6月1日から8月31日の3か月間、農薬危害防止運動を実施しています。農薬散布にあたっては、ラベル表示の確認を十分に行い、農薬使用基準を遵守し、危害防止に努めましょう。
 
○ その他
1 農薬適用の有無などについては次のホームページで確認する。
宮崎県農薬安全使用啓発ホームページ
http://nouyaku-tekisei.pref.miyazaki.lg.jp/noyaku/user/top/miyazaki
  日本植物防疫協会             http://www.jppn.ne.jp
  農林水産省(農薬コーナー)         http://www.maff.go.jp/j/nouyaku/
  農林水産消費安全技術センター       http://www.acis.famic.go.jp/
2 農薬の使用に当たっては、農薬使用基準の遵守並びに危被害の発生防止に努める。
3 発生量(程度)の区分
  多  い   (高  い)  やや多いの外側10%の度数の入る幅
  やや多い   (やや高い)  平年並の外側20%の度数の入る幅
  平年並            平年値を中心として40%の度数の入る幅
  やや少ない  (やや低い)  平年並の外側20%の度数の入る幅
  少ない    (低  い)  やや少ないの外側10%の度数の入る幅
                 (平年値は過去10年間の平均)
4 予察情報の種類  病害虫防除・肥料検査センターから発表する情報は次の5つです。
(1)予  報・・・向こう1か月の発生状況を予測し、毎月25日前後に発表する。
(2)注 意 報・・・主要な病害虫の多発生が予想され、かつ早めに防除が必要な場合に発表する。
(3)警  報・・・主要な病害虫の大発生が予想され、かつ緊急に防除が必要な場合に発表する。
(4)特 殊 報・・・県内で初めて発生を認めた病害虫がある時や、病害虫の発生様相が特異な時に発表する。
(5)防除情報・・・注意をうながす必要がある病害虫の発生状況や、各種の防除技術指導情報について随時発表する。
○ お知らせ
病害虫防除・肥料検査センターでは、ホームページで情報を提供しています。ホームページアドレスはhttp://www.jppn.ne.jp/miyazaki/です。





 

【文書取扱】
病害虫防除・肥料検査センター  松浦
TEL:0985-73-6670 FAX:0985-73-2127
E-mail:byogaichu-hiryo@pref.miyazaki.lg.jp

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