6011−1080
令和4年4月28日
各関係機関の長
各病害虫防除員 殿
宮崎県病害虫防除・肥料検査センター所長
令和4年度病害虫発生予報第1号について
令和4年度病害虫発生予報第1号を発表したので送付します。
|
令和4年度病害虫発生予報第1号
向こう1か月間における農作物の主な病害虫の発生動向は、次のように予想されます。
○ 発生予報の概要
作 物 名 |
病 害 虫 名 |
発生量の 平 年 比 |
記載ページ |
早期水稲 |
1 いもち病(葉いもち) 2 イネミズゾウムシ 3 スクミリンゴガイ |
並 並 やや少 |
2 2 2 |
冬春きゅうり |
1 べと病 2 うどんこ病 3 褐斑病 4 ミナミキイロアザミウマ 5 黄化えそ病(MYSV) |
やや少 並 やや少 やや少 やや多 |
3 3 3 3 3 |
冬春ピ−マン |
1 うどんこ病 2 斑点病 3 ミナミキイロアザミウマ 4 ヒラズハナアザミウマ 5 タバココナジラミ |
並 並 やや少 並 やや多 |
4 4 4 4 5 |
冬春トマト |
1 灰色かび病 2 葉かび病 3 すすかび病 4 うどんこ病 5 タバココナジラミ 6 黄化葉巻病(TYLCV) |
並 やや少 並 多 やや少 並 |
5 5 5 6 6 6 |
野菜・工芸作 物全般 |
1 アブラムシ類 2 ハスモンヨトウ |
やや少 やや少 |
6 6 |
バレイショ サトイモ |
1 疫病 |
― |
7 |
カンキツ (露地栽培) |
1 そうか病 2 かいよう病 3 灰色かび病 4 ミカンハダニ |
並 並 ― やや少 |
7 7 8 8 |
果樹共通 |
1 カメムシ類 |
― |
8 |
茶 |
1 炭疽病 2 カンザワハダニ 3 チャノコカクモンハマキ 4 チャハマキ 5 チャノホソガ 6 チャノミドリヒメヨコバイ 7 チャノキイロアザミウマ 8 ツマグロアオカスミカメ 9 クワシロカイガラムシ |
やや多 やや少 並 並 やや多 並 並 並 並 |
8 8 8 9 9 10 10 10 10 |
○ 作物の生育状況(4月中旬)
早期水稲は活着期。冬春きゅうり・冬春ピーマン・冬春トマトは収穫期、茶は萌芽期〜収穫期、
かんきつは発芽期であった。
○ 向こう1か月の気象予報
向こう1か月の気温、降水量、日照時間の各階級の確率(%)
要 素 |
低い(少ない) |
平年並 |
高い(多い) |
|
気 温 |
10 |
30 |
60 |
|
降水量 |
20 |
30 |
50 |
|
日照時間 |
50 |
30 |
20 |
(1か月予報 鹿児島地方気象台4月21日発表)
○ 発生予報の根拠および防除対策
早期水稲 |
1 葉いもち (並)
[予報の根拠]
(1)4月中旬の巡回調査では発生未確認である。
(初発生日:前年6/8、平年5/27)
[防除上の注意]
(1)補植用の取り置き苗は、葉いもちの発生源になるので、補植が終わったら速やかに処分する。
(2)曇雨天が続く場合は葉いもちの早期発見に努め、病斑が認められたら速やかに防除する。
(3)同一系統薬剤の連用は、薬剤耐性菌が発生しやすいので避ける。
2 イネミズゾウムシ (並)
[予報の根拠]
(1)4月中旬の巡回調査結果
発生面積率:16.1%(平年 27.6%、前年 34.4%)平年並
被害度 :0.4 (平年 1.6 、前年 1.2 )平年並
[防除上の注意]
(1)成虫が10株当たり5頭以上のほ場では、粒剤の水面施用を行う。水面施用に当たっては水管理
に十分注意し、水深が3p程度になるように調整するとともに少なくとも4日間はかけ流しや
落水はしない。
3 スクミリンゴガイ (やや少)
[予報の根拠]
(1)4月中旬の巡回調査結果
発生面積率 : 9.7%(平年 25.5%、前年 15.6%)平年より少
u当たり貝数: 0.1頭(平年 0.6頭、前年 0.5頭)平年より少
[防除上の注意]
(1)水田の入排水口には金網を張り、貝の侵入を防止する。
(2)貝の生息数が多い場合は、捕殺するか粒剤の水面施用を行う。
(3)粒剤の水面施用に際しては水管理に十分注意し、水深が3cm程度になるように調整するととも
に7日間はかけ流しや落水をしない。
冬春きゅうり |
1 べと病 (やや少)
[予報の根拠]
(1)4月中旬の巡回調査結果
発生面積率:50.0%(平年 70.4%、前年 100.0%)平年よりやや少
発病葉率 :11.0%(平年 22.1%、前年 32.8%)平年より少
[防除上の注意]
(1)ハウス内の換気を良くし、高温多湿にならないように注意する。
(2)窒素切れや成り疲れによる草勢の衰えは、発生を助長するので適切な肥培管理に努める。
2 うどんこ病 (並)
[予報の根拠]
(1)4月中旬の巡回調査結果
発生面積率:30.0%(平年 30.6%、前年 0.0%)平年並
発病葉率 :10.9%(平年 5.3%、前年 0.0%)平年よりやや多
[防除上の注意]
(1)整枝・誘引・老化葉の摘葉等を行い、採光・通風を良くする。
(2)耐性菌の発生を避けるため、同一系統薬剤の連用を避け作用性の異なる薬剤をローテーションで
使用する。
3 褐斑病 (やや少)
[予報の根拠]
(1)4月中旬の巡回調査結果
発生面積率:0%(平年 8.3%、前年 0.0%)平年よりやや少
発病葉率 :0%(平年 1.8%、前年 0.0%)平年よりやや少
[防除上の注意]
(1)発生が多くなると防除効果が上がりにくいので、初期防除を徹底する。
(2)窒素質肥料の多用は、発病を助長し過繁茂になって通風を妨げるが、逆に少ない場合は草勢低下
を招くので、適正な肥培管理に努める。
4 ミナミキイロアザミウマ (やや少)
[予報の根拠]
(1)4月中旬の巡回調査結果
発生面積率 :30.0%(平年 62.1%、前年 11.1%)平年よりやや少
百葉当たり虫数: 3.1頭(平年107.6頭、前年 11.4頭)平年より少
[防除上の注意]
(1)本虫は薬剤抵抗性を獲得しやすいので、同一薬剤の連用を避け、作用性の異なる薬剤をローテーシ
ョンで使用する。
(2)収穫の終わった発生ハウスは、蒸し込み等により本虫を死滅させ、ハウス外への拡散防止や次期作
の発生源を絶つよう努める。
(3)使用薬剤については、地区の防除暦等を参考にするか、西臼杵支庁・各農林振興局(農業改良普及
センター)等関係機関に問い合わせる。
5 黄化えそ病(MYSV) (やや多)
[予報の根拠]
(1)4月中旬の巡回調査結果
発生面積率:20.0%(平年 15.8%、前年 11.1%)平年並
発病株率 : 1.3%(平年 0.6%、前年 0.3%)平年より多
[防除上の注意]
(1)本病はミナミキイロアザミウマによって永続的に伝搬され、発生後は急激にほ場内外に蔓延するお
それがあることから、厳重な警戒が必要である。
(2)発生株の抜根・媒介虫であるミナミキイロアザミウマ防除の徹底・栽培終了時の蒸し込みを確実に
実施するとともに、ほ場周辺の除草に努める。
(3)今後気温の上昇に伴いミナミキイロアザミウマの発生が多くなる見込みであるため、ハウスのサイ
ドを開放する際は特に注意する。
冬春ピ−マン |
1 うどんこ病 (並)
[予報の根拠]
(1)4月中旬の巡回調査結果
発生面積率:41.7%(平年 48.1%、前年 54.6%)平年並
発病葉率 : 7.8%(平年 8.5%、前年 6.1%)平年並
[防除上の注意]
(1)乾燥した条件で発生しやすいので、乾燥しすぎないよう注意する。
(2)適切な肥培管理を行い、また、茎葉が過繁茂にならないよう整枝を行い、発病葉は除去する。
(3)収穫終了後は、ハウスを密閉して病葉上の病原菌を高温で死滅させるか、病葉残さを持ち出して処
分し、次期作の伝染源を絶つ。
2 斑点病 (並)
[予報の根拠]
(1)4月中旬の巡回調査結果
発生面積率:50.0%(平年 43.1%、前年 72.7%)平年並
発病葉率 : 5.7%(平年 8.2%、前年 15.2%)平年よりやや少
[防除上の注意]
(1)ハウス内が高温多湿にならないように、換気と水管理に注意する。また、整枝を行って茎葉が過繁
茂にならないようにする。
(2)病原菌が植物体に侵入した後では、防除効果が上がりにくいので予防散布を行う。
3 ミナミキイロアザミウマ(やや少)
[予報の根拠]
(1)4月中旬の巡回調査結果
発生面積率 : 8.3%(平年 31.5%、前年 9.1%)平年よりやや少
10花当たり虫数: 0.1頭(平年 1.4頭、前年 0.1頭)平年よりやや少
[防除上の注意]
(1)ミナミキイロアザミウマの成虫が10花当たり1頭程度寄生すると、販売等級格下げとなる果実が
5%発生するので、発見したら早めに防除する。
(2)今後、気温の上昇とともに例年増加していく時期であるので注意する。
(3)施設内では卵・幼虫・蛹・成虫が混在し、卵と蛹には薬剤がかかりにくいので、7日間隔で少なく
とも3回の連続した防除を行う。
(4)ヒラズハナアザミウマの薬剤感受性とは異なるので、防除の際は使用する農薬に留意する。
(5)薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連用は避け、作用性の異なる薬剤のローテーション
散布に努める。
4 ヒラズハナアザミウマ (並)
[予報の根拠]
(1)4月中旬の巡回調査結果
発生面積率 :66.7%(平年 64.7%、前年 91.0%)平年並
10花当たり虫数:18.1頭(平年 23.0頭、前年 26.0頭)平年並
[防除上の注意]
(1)ヒラズハナアザミウマは、生息密度が高まると果実被害が発生するので注意が必要である。
(2)今後、気温の上昇とともに増加していく時期であるので、増えすぎる前に適宜防除を実施する。
(3)主に花に生息するので、花内に薬剤が付着するように散布する。施設内では卵・幼虫・蛹・成虫が
混在し、卵と蛹には農薬がかかりにくいので、7日間隔で少なくとも3回の連続した防除を行う。
(4)ミナミキイロアザミウマの薬剤感受性とは異なるので、防除の際は使用する農薬に留意する。
(5)薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連用は避け、作用性の異なる薬剤のローテーション
散布に努める。
4 タバココナジラミ (やや多)
[予報の根拠]
(1)4月中旬の巡回調査結果
発生面積率 :66.6%(平年 17.8%、前年 27.3%)平年より多
百葉当たり虫数 : 2.1頭(平年 1.8頭、前年 8.6頭)平年よりやや多
[防除上の注意]
(1)黄色粘着トラップ等を設置し、タバココナジラミの早期発見に努めるとともに、栽培期間を通して
防除を徹底し、本虫の密度を抑制する。
(2)多発してからでは防除効果が低くなるため早めに防除する。また、薬剤散布後は防除効果に注意を
払い、必要に応じて適宜追加防除を行う。
(3)施設内外の雑草は、タバココナジラミの寄主となるので除草を徹底する。また、施設内では栽培目
的以外の不要な作物や観葉植物等は栽培しない。
(4)薬剤抵抗性の発達を防ぐため、抵抗性発現の可能性が低い微生物農薬やコナジラミ類を物理的に窒
息死させる気門封鎖剤を防除体系に組み込む。
冬春トマト |
1 灰色かび病 (並)
[予報の根拠]
(1)4月中旬の巡回調査結果(株)
発生面積率:40.0%(平年 41.5%、前年 20.0%)平年並
発病株率 : 9.1%(平年 11.1%、前年 3.0%)平年並
4月中旬の巡回調査結果 (果実)
発生面積率: 0.0%(平年 14.5%、前年 20.0%)平年よりやや少
発病果率 : 0.0%(平年 0.4%、前年 1.0%)平年よりやや少
[防除上の注意]
(1)多湿条件で発生しやすいので、ハウスの換気を良くする。
(2)発病果・被害茎葉は、伝染源となるのでハウス外に持ち出し処分する。
(3)薬剤耐性菌が発達しやすいので、系統の異なる薬剤をローテーションで使用する。
2 葉かび病 (やや少)
[予報の根拠]
(1)4月中旬の巡回調査結果
発生面積率:20.0%(平年 34.1%、前年 30.0%)平年より少
発病葉率 : 3.0%(平年 5.7%、前年 1.9%)平年並
3すすかび病 (並)
[予報の根拠]
(1)4月中旬の巡回調査結果
発生面積率:10.0%(平年 18.5%、前年 20.0%)平年並
発病葉率 : 3.0%(平年 3.5%、前年 5.3%)平年並
[葉かび病・すすかび病の防除上の注意]
(1)多湿条件で発生しやすいので、ハウスの換気を良くする。
(2)発病葉は感染源となるため、生育に支障がない限りできるだけ摘葉し、ほ場外へ持ち出し適正に
処理する。
(3)発病初期の防除を徹底する。
4 うどんこ病 (多)
[予報の根拠]
(1)4月中旬の巡回調査結果
発生面積率:60.0%(平年 18.3%、前年 40.0%)平年より多
発病葉率 : 9.5%(平年 2.7%、前年 9.6%)平年より多
[防除上の注意]
(1)整枝・誘引・老化葉の摘葉等を行い、採光・通風を良くする。
(2)病勢が進展してからでは防除効果が低いので、発病を確認したら早めに防除する。
(3)上位葉への進展が見られるなど病徴の激しいほ場においては、1回散布では防除効果が現れに
くいことがあるので、1週間間隔で2回以上の防除を実施する。
(4)耐性菌の発生を避けるため、同一系統薬剤の連用を避け作用性の異なる薬剤をローテーション
で使用する。
5 タバココナジラミ (やや少)
[予報の根拠]
(1)4月中旬の巡回調査結果
発生面積率 :20.0%(平年 41.8%、前年 60.0%)平年より少
百葉当たり虫数 : 1.6頭(平年 13.9頭、前年 67.1頭)平年よりやや少
[防除上の注意]
(1)冬春ピーマンのタバココナジラミ(5ページ)を参照のこと。
6 トマト黄化葉巻病(TYLCV) (並)
[予報の根拠]
(1)4月中旬の巡回調査結果
発生面積率:0%(平年 2.1 %、前年 0%)平年並
発病株率 :0%(平年 0.02%、前年 0%)平年並
[防除上の注意]
(1)発病株は伝染源になるので根ごと抜き取り、土中に埋めるかビニル袋に入れて枯れるまで密閉
する。ウイルスは植物全体に存在しているので、発病部位を除去しても伝染源になるため、必ず
株全体を除去する。
野菜・工芸作物全般 |
1 アブラムシ類 (やや少) [予報の根拠] (1)黄色水盤トラップによる誘殺数(宮崎市佐土原町)は、平年よりやや少で推移している。(右図参照) (2)4月中旬の巡回調査ではバレイショは平年よりやや少、冬春キュウリ、トマトで平年並、冬春ピーマン ではやや多の発生である。 [防除上の注意] (1)ウイルス病を媒介するので早期発見・防除に努める。 |
![]() |
2 ハスモンヨトウ (やや少)
[予報の根拠]
(1)フェロモントラップによる誘殺数は、宮崎市佐土原町では平年より少、都城市では平年並に推移している。
バレイショ・サトイモ |
1 疫病
[防除上の注意]
(1)バレイショ疫病(フィトフトラ インフェスタンス)とサトイモ疫病(フィトフトラ コロカシエ)
は、異なるもので相互に感染はしないが、いずれも多湿条件下でまん延する。
(2)向こう1ヶ月の気象予報では、平年より気温が高く降水量が多い予報となっており、本病の発生に
好適な気象条件が続くと予想される。本病は発生すると急激に進展し、まん延するので予防防除に重
点をおく。
(3)圃場の見回りを行い、発生を認めたら直ちに薬剤散布を行う。 昨年、本病が発生した圃場は、
罹病残渣が重要な伝染源となるので注意する。
(4)薬剤散布は、薬剤が下葉に達するように十分量を散布する。
カンキツ(露地栽培) |
1 そうか病 (並)
[予報の根拠]
(1)4月中旬の巡回調査では発生未確認である。
(初発生日:前年4/8、平年4/24)
[防除上の注意]
(1)罹病した枝葉は伝染源になるので、発見したら直ちに剪除する。
(2)今後の防除適期は、落弁期・幼果期である。
2 かいよう病 (並)
[予報の根拠]
(1)4月中旬の巡回調査では発生未確認である。
(初発生日:前年4/9、平年5/22)
[防除上の注意]
(1)罹病した枝葉は伝染源になるので、発見したら直ちに剪除する。
(2)今後の防除適期は、開花直前・落花後・梅雨期・秋芽生育期である。
3 灰色かび病
[防除上の注意]
(1)防除適期は落弁期である。また、開花期から落弁期にかけての降雨は、本病の発生に好条件と
なるので特に注意が必要である。
(2)幼果表面に付着した発病花弁から幼果に伝染するので、枝をゆするなどして花弁の離脱を促す。
4 ミカンハダニ (やや少)
[予報の根拠]
(1)4月中旬の巡回調査結果
発生面積率:0.0%(平年 26.8%、前年 16.7%)平年より少
寄生葉率 :0.0%(平年 5.6%、前年 3.9%)平年より少
[防除上の注意]
(1)生息密度が高くなると防除が困難になるので、寄生葉率30%(1葉当たり虫数
0.5〜1頭)を目安に防除を行う。
果樹共通 |
1 カメムシ類
[防除上の注意]
(1)果樹カメムシ類は園外から飛来し、地域や時期によって発生量が大きく変動するので、ウメやモモ
などの結実中の果樹類では飛来に注意し、初期防除を徹底する。
茶 |
1 炭疽病 (やや多)
[予報の根拠]
(1)4月中旬の巡回調査結果
発生面積率 :25.0%(平年 16.2%、前年 0%)平年よりやや多
u当たり発病葉数 : 0.7葉(平年 1.2葉、前年 0葉)平年並
[防除上の注意]
(1)一番茶摘採後の基幹防除を徹底する。
2 カンザワハダニ (やや少)
[予報の根拠]
(1)4月中旬の巡回調査結果
発生面積率: 25.0%(平年 43.1%、前年 46.2%)平年より少
寄生葉率 : 2.7%(平年 2.9%、前年 6.3%)平年並
[防除上の注意]
(1)同一薬剤の連用を避け、作用性の異なる薬剤をロ−テ−ションで使用する。
(2)多発すると、密度抑制が困難になるため、ほ場を観察し、適宜防除を行う。。
3 チャノコカクモンハマキ (並)
[予報の根拠]
(1)4月中旬の巡回調査では発生未確認で平年並の発生である。
(2)県内に設置しているフェロモントラップによる誘殺数が、平年より多くなっている。
[防除上の注意]
(1)フェロモントラップによる誘殺状況では、次の発蛾最盛期は5月5〜6半旬頃と考えられる。
4 チャハマキ (並)
[予報の根拠]
(1)4月中旬の巡回調査では発生未確認で平年並の発生である。
(2)4月第3半旬のフェロモントラップによる誘殺状況は、平年並〜少の発生である。
[防除上の注意]
(1)フェロモントラップによる誘殺状況では、次の発蛾最盛期は5月下旬〜6上旬頃と考えられる。
5 チャノホソガ (やや多)
[予報の根拠]
(1)4月中旬の巡回調査結果
発生面積率 :25.0%(平年 0.8%、 前年 0%)平年より多
u当たり葉巻数 : 0.3葉(平年 0.02葉、前年 0葉)平年より多
(2)フェロモントラップによる誘殺状況は、平年並の発生である。
[防除上の注意]
(1)次の発蛾最盛期は5月中旬〜5月下旬頃と考えられる。ほ場での発生状況を確認し、
巻葉前に防除する。
6 チャノミドリヒメヨコバイ (並)
[予報の根拠]
(1)4月中旬の巡回調査結果(見取り)
発生面積率:0%(平年 5.4%、前年 0%)平年並
寄生葉率 :0%(平年 0.1%、前年 0%)平年並
4月中旬の巡回調査結果(払い落とし)
発生面積率 :8.3%(平年 19.3%、前年 30.8%)平年よりやや少
払い落とし虫数:0.1頭(平年 0.3頭、前年 0.9頭)平年よりやや少
[防除上の注意]
(1)例年二番茶期から発生が増えてくるので注意する。
7 チャノキイロアザミウマ (並)
[予報の根拠]
(1)4月中旬の巡回調査結果(見取り)
発生面積率:0%(平年 5.4%、前年 0%) 平年並
寄生葉率 :0%(平年 0.4%、前年 0%) 平年並
4月中旬の巡回調査結果(払い落とし)
発生面積率 :25.0%(平年 15.4%、前年 7.7%)平年よりやや多
払い落とし虫数: 0.3頭(平年 1.0頭、前年 0.2頭)平年並
[防除上の注意]
(1)二番茶期に向けた防除対策に重点をおく。
8 ツマグロアオカスミカメ (並)
[予報の根拠]
(1)4月中旬の巡回調査結果
発生面積率 :0.0%(平年 18.5%、前年 7.7%)平年並
u当たり被害葉数 :0.0%(平年 1.1%、前年 0.1%)平年並
[防除上の注意]
(1)茶以外の植物にも寄生するため、ほ場周りの除草を行う。
9 クワシロカイガラムシ (並)
[予報の根拠]
(1)4月中旬の巡回調査結果
発生面積率 :16.6%(平年 14.7%、前年 15.4%)平年並
寄生株率 : 9.2%(平年 4.2%、前年 3.1%)平年より多
[防除上の注意]
(1)第1世代幼虫の防除適期は、幼虫ふ化開始から2週間後または幼虫ふ化最盛期であるので、ふ化
状況をよく観察し防除する。
(2)薬剤散布量は、成園で10a当たり1,000リットルを目安に、枝幹に十分かかるように丁寧に行う。
○ その他
1 農薬適用の有無などについては次のホームページで確認する。
宮崎県農薬安全使用啓発ホームページ
http://nouyaku-tekisei.pref.miyazaki.lg.jp/noyaku/user/top/miyazaki
農林水産省ホームページ http://www.maff.go.jp/j/nouyaku/
農林水産消費安全技術センターホームページ
http://www.acis.famic.go.jp/
2 農薬の使用に当たっては、農薬使用基準の遵守並びに危被害の発生防止に努める。
3 発生量(程度)の区分
多 い (高 い) やや多いの外側10%の度数の入る幅
やや多い (やや高い) 平年並の外側20%の度数の入る幅
平 年 並 平年値を中心として40%の度数の入る幅
やや少ない (やや低い) 平年並の外側20%の度数の入る幅
少 な い (低 い) やや少ないの外側10%の度数の入る幅
(平年値は過去10年間の平均)
4 予察情報の種類
病害虫防除・肥料検査センターから発表する情報は次の5つです。
(1)予 報・・・向こう1か月の発生状況を予測し、毎月25日前後に発表する。
(2)注 意 報・・・主要な病害虫の多発生が予想され、かつ早めに防除が必要な場合に発表する。
(3)警 報・・・主要な病害虫の大発生が予想され、かつ緊急に防除が必要な場合に発表する。
(4)特 殊 報・・・県内で初めて発生を認めた病害虫がある時や病害虫の発生様相が特異な時に発表する。
(5)防除情報・・・注意をうながす必要がある病害虫の発生状況や各種の防除技術指導情報について随時発表する。
○ お知らせ
病害虫防除・肥料検査センターでは、ホームページで情報を提供しています。
ホームページアドレスは、http://www.jppn.ne.jp/miyazaki/です。
|
【文書取扱】 病害虫防除・肥料検査センター 久野 TEL:0985-73-6670 FAX:0985-73-2127 E-mail:byogaichu-hiryo @pref.miyazaki.lg.jp |