セジロウンカ Sogatella furcifera (Horváth)

  <生態>
  国内では越冬できない海外飛来性害虫であり、6月から7月にかけて下層ジェット気流にのり、中国やベトナムから飛来する。
  産卵は葉鞘を中心に行われ、夏にかけて世代交代(2〜3世代)を繰り返すことで、個体数を急激に増やし、水稲を吸汁して被害を与えるが、出穂後は水田を離れることから、それ以降は大きな被害はみられなくなる。

  <被害>
  多発生時の株は基部が本虫の排泄物でべとべとし、すす病で真黒になっている。また吸汁害により、下葉は黄褐色に枯れ、生育抑制が起こり、症状が激しいときは株全体が枯れ上がることもある(トビイロウンカのように円形の坪枯れにはならず、不定形である)。
  本虫はイネ南方黒すじ萎縮病のウイルスを媒介する。本病を発病すると、稲株の萎縮、葉先のねじれ、葉脈の隆起などが起こる。

  <防除対策>
  箱施薬剤を使用しているほ場でも、薬剤によっては効果が劣る場合があるので発生に十分に注意するとともに、株当たり虫数が4頭以上になった場合は稲の生育が抑制されることから、直ちに防除を行う。




 

          若齢幼虫                 中齢幼虫                   老齢幼虫                 短翅型雌成虫


                         

                                    セジロウンカの多発による坪枯れほ場