病害虫発生予察注意報 第3号(チャ・ミカントゲコナジラミ)

 
注意報
                                                   奈 病 防 第 3−3号
                                                   平成20年7月29日
 
各関係機関長  
各病害虫防除員
各調査員・情報員
農業資材販売等関係者   殿
 
                                                     奈良県病害虫防除所長
 平成20年度病害虫発生予察注意報第3号
 
病害虫名 ミカントゲコナジラミ(第2世代幼虫)
作 物 名 チャ
 
1. 発生地域 県北東部
 
2. 発生時期 8月以降
 
3. 発生程度 多い
 
4 病害虫情報の根拠
(1)7月中旬の定点調査で、甚発生の圃場率が75%となっており、昨年10月の同調査の26%から大幅に増加してます。
(2)茶業振興センター内での調査でも、第1世代成虫のITシートへの誘殺量が多くなっています。
(3)気象予報では、気温は高く、降水量は少ない見込みで、発生を助長する条件が続くと予想されます。
 
5 防除上の注意事項
(1)防除は、若齢幼虫期(成虫発生ピークから3週間後)に行います。
(2)奈良市矢田原町(茶業振興センター内)における成虫発生ピークは7月下旬です。
   各地域での発生ピークに注意し、防除時期を決定する必要がありますが、概ね防除適期は8月上〜中旬と予想されます。
(3)古葉の葉裏に薬液が到達するよう散布します。
(4)農薬使用にあたっては、農薬のラベルを確認して、適正に使用します。
 
 
 
 
 
   表  チャのミカントゲコナジラミに適用のある主な薬剤

  薬 剤 名
 

希釈倍数
 

 使用時期
 

回数
 

10aあたり使用量(L)

  備  考
 

ハチハチ乳剤

 1000

摘採14日前


200〜400

 

アプロードエース
 フロアブル*

 1000
 

摘採14日前
 


 

200〜400
 

フェンピロキシメートとブプロフェジンの混合剤

ダニゲッター
   フロアブル

 2000
 

摘採7日前
 


 

200〜400
 


 

アプロード水和剤
 

 1000
 

摘採14日前
 


 


 

成分はブプロフェジン
 
*:本剤はフェンピロキシメートとブプロフェジンの混合剤。チャでは、フェンピロキシメートを含む剤の総使用回数は1回で、ブプロフェジンを含む剤の総使用回数は2回。このため、本剤は二茶摘採後にフェンピロキシメートを含む剤(ダニトロンフロアブル等)を使用している場合には、使用できない。フェンピロキシメートを含む剤を使用していない場合でも、ブプロフェジン(アプロード水和剤等)を含む剤を2回使用している場合には使用できない。
 なお、本表は平成20年7月28日現在の登録に基づいている。農薬使用時には必ず、農薬のラベルを読み、ラベルの表示に従って使用すること。
 
 





このページのトップへ