１．発生地域　奈良県全域（カンキツ産地）

　

２．発生時期　６月〜９月

　

３．発生程度　多い　　

　

４．注意報発表の根拠

　

（１）平成21年６月23日にミカンハダニの寄生状況について巡回調査を行った結果、平均寄生葉率は　55.9％であり、５月下旬調査の5.6％から急増しています。昨年および一昨年における同時期の寄生　葉率はそれぞれ10.9％、8.7％であり、これらと比較しても著しく高い密度となっています。寄生葉　率が80％を超える激発園もみられます。

　

５．防除上の注意事項

　

（１）葉を50〜100枚調べ、ハダニの寄生葉率が30％以上、または１葉あたりの密度が１頭以上であれ　ば防除を行って下さい。殺ダニ剤は浸透移行性がありませんので、葉の表裏にしっかりと薬液がか　かるように十分量を散布して下さい。

　

（２）梅雨入り後も降水量は少なく推移しており、ハダニの増殖に好適な条件になっています。今後　の気象状況に注意し、こまめに発生状況を確認して下さい。

　

（３）薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一（系統）薬剤の連用は避けて下さい。

　

表　カンキツのミカンハダニに登録のある主な殺ダニ剤

※平成21年６月12日現在の登録状況です。農薬使用時にはラベルをよく読み、登録条件を遵守し使用して下さい。