平成23年度農作物病害虫情報(第1号)
病害虫名 灰色かび病
対象作物 カキ
1.発生地域 県下全域
2.発生時期 6月
3.発生程度 多い(富有)
4.病害虫情報発表の根拠
(1)本年は平年より12日早く梅雨入りしたことから、5月下旬以降降雨が続き、気温も低く推移し、灰色かび病の感染に好適な条件となっています。
(2)五條市・下市町の24園地における灰色かび病の発病果率は、渋柿(刀根早生)で5.3%、甘柿(富有)で16.5%と甘柿園で高くなっています。発病果率の高い園地では、落果被害もみられます。
5.防除上の注意事項
(1)摘蕾見直しを兼ねて園内を観察し、幼果に残っている花弁やへたに発病がみられた場合は、見つけ次第除去し、園外で処分します。特に甘柿園では、花弁(花かす)はできるだけ取り除きます。
(2)灰色かび病の発生が目立つ園では、6月上中旬の防除薬剤を下表に記載された灰色かび病登録薬剤に変更して散布します。
(3)農薬散布時には、農薬使用前にはラベルをよく読み、記載された使用条件を遵守します。また、薬液が隣接する農作物に飛散しないように十分注意します。また、
表 カキ灰色かび病に対する主な適用薬剤(平成23年6月1日現在)
薬剤名 希釈倍数 使用時期
総使用回数
ストロビードライフロアブル 3,000倍 収穫14日前まで 3回以内
ベルクート水和剤 1,000〜1,500倍 収穫14日前まで 3回以内
オンリーワンフロアブル 2,000倍
収穫14日前まで 3回以内