注 意 報
                                                                     
 
平成24年度病害虫発生予察注意報第2号
                                                           平成24年9月14日
 
病害虫名 トビイロウンカ
作物名  水稲(中〜晩生品種)
 
1.発生地域 県平坦部
 
2.発生時期 9月〜10月
 
3.発生程度 多い  
 
4.注意報発表の根拠
(1)9月中旬の県北部地域の巡回調査では発生ほ場率は14%でした。
(2)株の黄化など坪枯れの前兆症状は認められませんでしたが、中〜晩生品種では今後幼虫密度の増加に伴って被害が発生するおそれがあります。
(3)農業総合センター(橿原市)予察灯への誘殺数は、8月5半旬に5頭、6半旬に3頭、9月1半旬に1頭と平年より多くなっています(表1)。
 
              表1.予察灯へのトビイロウンカ誘殺数(農業総合センター:橿原市)
                     8/1半旬 2半旬 3半旬 4半旬 5半旬 6半旬 9/1半旬
             誘殺数(頭)   0     0    0    0    5    3    1
 
5.防除上の注意事項
(1)収穫適期の範囲内で早めに収穫します。
(2)地域、ほ場間で発生に差があります。同一ほ場内でも場所により偏りがあるので、ほ場全体の株元を広く観察して、発生状況を把握します。防除の目安は1株当たり成幼虫が3頭以上です。
(3)株元に寄生しているので、薬剤散布時は株元まで薬剤が届くよう丁寧に行います。
(4)薬剤散布を行う場合、収穫期に近いので、ラベルを確認して収穫前使用日数や使用回数を遵守します。
(5)薬剤散布時には、ほ場周辺への薬剤飛散防止に努めます。風の強い日には散布は控え、風向きに注意し、収穫期に近い作物へ飛散しないようにするなど基本事項を徹底します。粉剤散布にあたっては特に注意が必要です。
 
 
     表2.トビイロウンカの主な防除薬剤               
       薬剤名        希釈倍数   使用時期   使用回数 
    スタークル顆粒水溶剤    3000倍    7日前まで   3回以内 
    アルバリン顆粒水溶剤   3000倍    7日前まで  3回以内 
    MR.ジョーカーEW      2000倍   14日前まで  2回以内 
※平成24年9月14日現在の登録状況ですが、農薬使用時にはラベルをよく読み、その登録条件を遵守して、使用して下さい。
 


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