平成22年8月4日(水)の中部・南河内巡回調査で、柏原市、太子町の露地ぶどう(デラウエア)でべと病の多発生を確認しました。(下表参照)
べと病は、気温20~25度、多雨で発生しやすく、例年梅雨頃から発生が広がります。梅雨が明け、高温が続くと発生が減少しますが、秋期になり気温が下がると再び発生します。
べと病が蔓延し、葉が早期落葉すると樹勢が著しく低下し、翌年以降の結実にも影響します。多くのぶどう園で収穫期に入っていますが、収穫終了後も定期的にぶどう園を見回り、べと病の早期発見・防除に努めてください。
また、夏の高温乾燥も樹勢の低下につながります。収穫終了後も、乾燥が続く場合、定期的にかん水を行ってください。
調査地点 | 発病葉率 |
柏原市青谷 | 28.0% |
太子町太子 | 38.0% |
平年値 | 11.7% |
対策
病害が発生しやすい時期にボルドー液(4-4式)を予防的に散布する。
発生が多い場合は、収穫終了後にリドミルMZ水和剤を散布する。
◎防除薬剤については、
●Web版大阪府病害虫防除指針(http://www.jppn.ne.jp/osaka/)
●農林水産消費安全技術センター 農薬登録情報検索システム
(http://www.acis.famic.go.jp/searchF/vtllm000.html)
にて確認してください。