キャベツを始めとするあぶらな科野菜の定植が始まりました。9月上旬(南河内)の巡
回調査で、河南町、羽曳野市の一部のほ場で、ハイマダラノメイガの発生が確認されています(100株に約1頭)。
あぶらな科野菜(*)は、生育初期に生長点を加害されると、特にキャベツ等では結
球できず商品価値を失います。そのため、定植時や生育初期に以下の薬剤等を施用する
などの対策を行い、被害を防止しましょう。
*あぶらな科野菜:キャベツ、だいこん、はくさい、ブロッコリー、非結球あぶらな科葉菜類(こまつな、大阪しろな、他)
○対策
以下の薬剤を施用したり、耕種的防除を組み合わせ防除しましょう。
1 薬剤による防除法
(注意)農薬名等の後にある( )内記号は、次の適用作物を表す。
(a)キャベツ、(b)だいこん、(c) はくさい、(d)ブロッコリー、
(e1)非結球あぶらな科葉菜類(のざわな、チンゲンサイ、こまつなを除く)、
(e2)非結球あぶらな科葉菜類(みずな、長崎はくさいを除く)
(1)セル成型育苗トレイ(培土)に処理する。
○スタークル顆粒水溶剤/アルバリン顆粒水溶剤(a)
(50~100倍 0.5L/セル成型育苗トレイ1箱又はペーパーポット1冊(30×60cm)、使用土壌約3L)
かん注 定植前日~定植時/1回)
○プリンス粒剤 (a)
(30g/セル成型育苗トレイ1箱又はペーパーポット1冊(30×60cm、使用土壌約3L) トレイ または ペーパーポットの上から散布
は種時~定植前/1回)
(2)次の薬剤を、育苗期や定植時等に施用する。
○アクタラ粒剤5(2g/株 株元散布 育苗期後半/1回または植穴処理 定植時/1回)(a)
○アクタラ粒剤5(2g/株 株元散布 育苗期後半/1回) (d)
○モスピラン粒剤(0.5g/株 株元散布 定植前日~定植当日/1回) (a)
(3)発生初期に下記の薬剤を薬液が芯葉に届くよう丁寧に散布する。
○スピノエース顆粒水和剤(5,000倍 3日/3回) (a)
○スピノエース顆粒水和剤 (2,500~5,000倍 3日/3回) (c)
○スピノエース顆粒水和剤 (2,500~5,000倍 14日/2回) (e2)
○エルサン乳剤 (1,000~2,000倍 14日/2回) (a)
○エルサン乳剤(1,000~2,000倍 21日/3回) (c)
○エルサン乳剤 (1,000~2,000倍 30日/2回) (d)
○トルネードフロアブル (2,000倍 7日/2回) (a)
○アファーム乳剤 (1,000~2,000倍 7日/3回) (a)
○アファーム乳剤(1,000~2,000倍 7日/3回) (e1)
○パダンSG水溶剤 (1,000倍 7日/3回) (b)
○ハチハチ乳剤 (1,000~2,000倍 14日/2回) (b,c)
○ディプテレックス乳剤 (800~1,000倍 14日/6回) (b)
○ディプテレックス乳剤 (800~1,000倍 7日/5回) (c)
○プリンスフロアブル (2,000倍 14日/2回) (a)
○プリンスフロアブル(2,000倍 21日/2回) (c)
○プリンスフロアブル(2,000倍 30日/2回) (d)
2 耕種的防除法
○育苗中の苗は、寒冷しゃ等で被覆し、成虫の侵入を防ぐ。
○定植には健全苗を使用し、本ぽへの幼虫の持ち込みを防ぐ。
◎防除薬剤については、
●Web版大阪府病害虫防除指針(http://www.jppn.ne.jp/osaka/)
●農林水産消費安全技術センター 農薬登録情報提供システム
(http://www.acis.famic.go.jp/index_kensaku.htm)
にて確認してください。