大 防 第 1028号
平成22年7月30日
関係各位
大阪府病害虫防除所長
病害虫発生予察情報について
標記について次のとおり発表したので送付します。
病害虫発生予報第4号(8月)
平成22年7月29日
大阪府病害虫防除所
農作物名 | 病害虫名 | 予想発生量 |
水稲 | いもち病(穂いもち) | □ |
紋枯病 | ○ | |
もみ枯細菌病 | □ | |
内えい褐変病 | □ | |
セジロウンカ | ○ | |
トビイロウンカ | □ | |
ツマグロヨコバイ | □ | |
ニカメイチュウ(第2世代幼虫) | △ | |
イネツトムシ(第2世代幼虫) | △ | |
コブノメイガ | ○ | |
斑点米カメムシ類 | □ | |
フタオビコヤガ(イネアオムシ) | □ | |
コバネイナゴ | □ | |
ぶどう(デラウェア) | べと病 | □ |
灰色かび病 | □ | |
晩腐病 | □ | |
フタテンヒメヨコバイ | ○ | |
アメリカシロヒトリ・トビイロトラガ | □ | |
みかん | 黒点病 | □ |
そうか病 | ○ | |
コナジラミ類 | □ | |
ミカンハダニ | △ | |
ミカンサビダニ | △ | |
もも | せん孔細菌病 | □ |
ナシヒメシンクイ | □ | |
いちじく | イチジクヒトリモドキ | □ |
アザミウマ類 | △ | |
果樹全般 | 果樹カメムシ類 | ● |
なす | うどんこ病 | △ |
褐色腐敗病 | △ | |
ミナミキイロアザミウマ | △ | |
キャベツ等あぶらな科 野菜 |
コナガ | ▲ |
ハイマダラノメイガ | △ | |
きく | 黒斑病・褐斑病 | □ |
白さび病 | □ | |
野菜・花き・大豆 | アブラムシ類 | △ |
野菜・花き | ミカンキイロアザミウマ | △ |
シロイチモジヨトウ | □ | |
ハスモンヨトウ | △ | |
オオタバコガ | △ | |
▲:少ない △:やや少ない □:並 ○:やや多い ●:多い |
8月気象予報(大阪管区気象台7月23日発表) | |||
低い (少ない) |
平年並 | 高い (多い) |
|
気温(確率) | 20 | 30 | 50 |
降水量 | 30 | 40 | 30 |
日照時間 | 30 | 40 | 30 |
A 水稲
【いもち病(穂いもち)】
[予報内容]発生量:並
[予報の根拠]
(1)7月の巡回調査では、葉いもち病は平年並であった。
(2)8月の気象は気温が高く、降水量、日照時間が平年並と予報されている。
[防除上考慮すべき事項]
(1)葉いもちが発生していないほ場でも、今後の天候によっては穂いもちが発生するこ とがあるので十分注意すること。
(2)晴天が続いても、谷あいのほ場では結露により本病が発生することがあるので注意 を欠かさないこと。
(3)発生初期の防除を徹底する。
[メモ]
(1)低温、多雨、窒素過多(葉色が濃い)で発生が多くなる。
【紋枯病】
[予報内容]発生量:やや多い
[予報の根拠]
(1)7月の巡回調査では、発生はやや多かった。
(2)8月の気象は気温が高く、降水量、日照時間が平年並と予報されている。
[防除上考慮すべき事項]
(1)発生初期の防除を徹底する。
[メモ]
(1)高温、多湿で発生が増加する。
(2)窒素過多、過繁茂、密植栽培は発生を助長する。
【もみ枯細菌病】
[予報内容]発生量:並
[予報の根拠]
(1)昨年、予察ほ場ではもみ枯細菌病の発生は見られなかった。
(2)8月の気象は気温が高く、降水量、日照時間が平年並と予報されている。
[防除上考慮すべき事項]
(1)出穂直前~穂ぞろい期に薬剤を散布する。
[メモ]
(1)出穂前後の降雨により発生が増加する。
【内えい褐変病】
[予報内容]発生量:並
[予報の根拠]
(1)近年、発生が増加している。
(2)8月の気象は気温が高く、降水量、日照時間が平年並と予報されている。
[防除上考慮すべき事項]
(1)穂ばらみ期に薬剤を散布する。
(2)出穂前と出穂後に各1回散布すると効果が高い。
[メモ]
(1)出穂前後に高温で降雨があれば発生しやすい。特に台風に注意。
【セジロウンカ】
[予報内容]発生量:やや多い
[予報の根拠]
(1)7月の巡回調査では、発生がやや多かった。
(2)7月中旬までの予察灯への飛来数はやや多かった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)株元をよく観察し、発生が多い場合は薬剤を散布する。
【トビイロウンカ】
[予報内容]発生量:並
[予報の根拠]
(1)7月の巡回調査では、発生は平年同様見られなかった。
(2)7月中旬までの予察灯への飛来は、平年同様わずかに確認されたのみであった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)急激に増加することがあるので、8月中下旬以降の発生に注意し、発生初期の
防除を徹底する。
[メモ]
(1)8~9月の気温が高温に推移すると発生が多くなる。
(2)薬剤はなるべく株元にかかるように散布する。
【ツマグロヨコバイ】
[予報内容]発生量:並
[予報の根拠]
(1)7月の巡回調査では、発生はやや少なかった。
(2)7月中旬までの予察灯への飛来数はやや多かった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)成・幼虫の発生が目立つほ場では8月上中旬までに防除を行う。
[メモ]
(1)平年の成虫発生ピークは、8月下旬から9月上旬である。
(2)箱施用剤のプリンス粒剤は、ツマグロヨコバイに対して効果が低い。
【ニカメイチュウ(第2世代幼虫)】
[予報内容]発生量:やや少ない
[予報の根拠]
(1)7月中旬までの予察灯への飛来数、フェロモントラップの誘殺虫数ともに少なかっ た。
(2)7月の巡回調査では、第1世代幼虫の発生・被害とも平年同様見られなかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)局地的に多発するので、発生が多いところでは注意する。
[メモ]
(1)防除時期は8月中旬である。
【イネツトムシ(第2世代幼虫)】
[予報内容]発生量:やや少ない
[予報の根拠]
(1)7月の巡回調査では、第1世代幼虫の発生・被害は平年同様わずかに
確認されたのみであった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)「つと」の発生が目立つところでは8月上旬に防除を行う。
[メモ]
(1)7月が高温、多湿の年に第2世代幼虫の発生が多くなる。
(2)窒素過多(葉色が濃い)の水稲に多く産卵する。
【コブノメイガ】
[予報内容]発生量:やや多い
[予報の根拠]
(1)7月の巡回調査では、やや多かった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)被害葉の目立つほ場では早めに防除する。
(2)薬剤防除適期は、成虫が目立つようになってから1週間後である。
[メモ]
(1)セジロウンカやトビイロウンカと同様に梅雨期に海外から飛来してくる。
【斑点米カメムシ類】
[予報内容]発生量:並
[予報の根拠]
(1)7月中旬までの予察灯への飛来数は平年並であった。
(2)近年、発生は増加傾向にある。
[防除上考慮すべき事項]
(1)出穂2週間前の畦畔の除草を徹底する。なお、出穂前後の畦畔の除草は、カメムシ 類を水田に追い込むため実施しない。
(2)薬剤防除は、出穂10日後頃に薬剤を散布する。
(3)カメムシ類は、日中はあまり活動しないため、夕方か早朝に薬剤散布を行う。
【フタオビコヤガ(イネアオムシ)】
[予報内容] 発生量:並
[予報の根拠]
(1)7月の巡回調査では、発生は平年並であった。
(2)7月中旬までの予察灯への飛来数は平年並であった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)ほ場を見回り、発生が多い場合は薬剤を散布する。
【コバネイナゴ】
[予報内容]発生量:並
[予報の根拠]
(1)7月の巡回調査では、発生は平年並であった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)1株あたり0.8頭以上で、収量、品質に影響する。
(2)ほ場を見回り、発生が多い場合は薬剤を散布する。
B 果樹
1 ぶどう(デラウェア)
【べと病】
[予報内容]発生量:並
[予報の根拠]
(1)7月の巡回調査では、発生は平年よりやや多かった。
(2)8月の気象は、気温が高めと予報されている。
[防除上考慮すべき事項]
(1)夏期に高温が続くと、発病はほとんど見られなくなる。
(2)標高が高く、気温が低い地域では、急激な発生に対する注意が必要である。
(3)収穫終了後の園にも注意し、発生を確認すれば早期に防除する。
[メモ]
(1)5月から10月にかけて、降雨が続き、気温が低めに経過すると発生が多い。
【灰色かび病】
[予報内容]発生量:並
[予報の根拠]
(1)7月の巡回調査では、発生は平年並であった。
(2)8月の気象は、気温が高めと予報されている。
[防除上考慮すべき事項]
(1)鳥獣害や裂果等で傷ついた果房から発生することが多い。
【晩腐病】
[予報内容]発生量:並
[予報の根拠]
(1)7月の巡回調査では、発生は見られなかった。
(2)8月の気象は、降水量が平年並と予報されている。
[防除上考慮すべき事項]
(1)本病は収穫期が近づき、糖度が高くなった果実で発生しやすい。
(2)鳥獣害や裂果等で傷ついた果房から発生することが多い。
(3)被害房は園外に持ち出して処分する。
【フタテンヒメヨコバイ】
[予報内容]発生量:やや多い
[予報の根拠]
(1)第1世代の発生時期が平年よりやや早く、発生量も多かった。
(2)例年8月後半から多発する。
[防除上考慮すべき事項]
(1)収穫期が近づいている園では、薬剤の使用時期に充分注意する。
(2)収穫終了後の園にも注意し、発生を確認すれば早期に防除する。
[メモ]
(1)本害虫は年間に3回発生し、8月は第1世代と第2世代が混在するため、
発生が多くなりやすい。
【アメリカシロヒトリ】・【トビイロトラガ】
[予報内容]発生量:並
[予報の根拠]
(1)7月の巡回調査では、発生は平年並であった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)例年、収穫期~収穫終了後の園で発生が多い。
(2)収穫終了後の園にも注意し、発生を確認すれば早期に防除する。
2 みかん
【黒点病】
[予報内容]発生量:並
【予報の根拠】
(1)7月の巡回調査では、発生は平年並であった。
(2)8月の気象は降水量、日照時間ともに平年並と予報されている。
[防除上考慮すべき事項]
(1)本年は、裏年にあたり結果量の少ない園が多いため、病害が減収につながりやすい。
[メモ]
(1)この病気は、枯枝上から雨滴によって広がっていく。
【そうか病】
[予報内容]発生量:やや多い
[予報の根拠]
(1)7月の巡回調査では、発生は平年よりやや多かった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)本年は、裏年にあたり結果量の少ない園が多いため、病害が減収につながりやすい。
【コナジラミ類】
[予報内容]発生量:並
[予報の根拠]
(1)7月の巡回調査では、平年と同様に成虫の発生は見られなかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)密植園や枝が混み合った部分から発生することが多い。
【ミカンハダニ】
[予報内容]発生量:やや少ない
[予報の根拠]
(1)7月の巡回調査では、発生は平年よりやや少なかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)同一薬剤や同一系統の薬剤を連用すると、抵抗性が発達する恐れがある。
(2)合成ピレスロイド系の殺虫剤(アディオン等)は、天敵を減らすため、
多用するとハダニ類増加を招く恐れがある。
【ミカンサビダニ】
[予報内容]発生量:やや少ない
[予報の根拠]
(1)7月の巡回調査では、被害果の発生は平年よりやや少なかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)微小な害虫であるため、被害が発生するまで気がつきにくい。
3 もも
【せん孔細菌病】
[予報内容]発生量:並
[予報の根拠]
(1)7月の巡回調査では、発生は平年並であった。
(2)8月の降水量は平年並と予報されている。
[防除上考慮すべき事項]
(1)多発すると防除が困難となるので、早期防除を心掛ける。
(2)強い風雨後の発生に十分注意する。
【ナシヒメシンクイ】
[予報内容]発生量:並
[予報の根拠]
(1)7月の巡回調査では、食害による芯どまりは平年並だった。
(2)フェロモントラップによる誘殺虫数は、平年並だった。
4 いちじく
【イチジクヒトリモドキ】
[予報内容]発生量:並
[予報の根拠]
(1)7月の巡回調査では、発生は平年並であった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)本種は蛹で越冬し5月下旬頃、第1世代の幼虫が発生する。年5世代程度発生する。
【アザミウマ類】
[予報内容]発生量:やや少ない
[予報の根拠]
(1)青色粘着トラップの誘殺数は平年より少なかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)収穫期が近いため、薬剤散布に際しては収穫前日数に十分注意する。
5 果樹全般
【果樹カメムシ類】
[予報内容]発生量:多い(5月27日注意報発表)
[予報の根拠]
(1)5月から7月にかけてフェロモントラップで誘殺数が多い状態が続いている。
[防除上考慮すべき事項]
(1)果樹類をよく加害するカメムシ類は、チャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ、
クサギカメムシの3種である。
(2)もも、なし、かきなどの果樹類を加害する。
(3)多発生した場合は、みかんやぶどうを加害することもある。
(4)果実が肥大し、果実袋と密着すると、袋の上から被害を受けることがある。
[メモ]
(1)8月頃から新成虫が羽化し、果樹園に飛来が見られる。
(2)園地によって発生量に大きな差がある。
C 野菜類
1 なす
【うどんこ病】
[予報内容]発生量:やや少ない
[予報の根拠]
(1)7月後半の巡回調査では、平年と同様に発生は見られなかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)こまめに摘葉、摘芯を行い、過繁茂にならないようにする。
(2)発生初期の防除を徹底する。
(3)草勢が弱ると多発しやすいので、肥切れにならないように管理する。
[メモ]
(1)うどんこ病は、日照不足、乾燥条件下で多発する。
【褐色腐敗病】
[予報内容]発生量:やや少ない
[予報の根拠]
(1)7月後半の巡回調査では、発生は平年と同様見られなかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)発病した果実や枝は、直ちにほ場外へ持ち出して処分する。
(2)初期防除が重要なので、発病を認めた場合にはすぐに防除を行う。
(3)降雨による泥のはね上がりを防止するために、マルチや敷きわらを行う。
【ミナミキイロアザミウマ】
[予報内容]発生量:やや少ない
[予報の根拠]
(1)7月の露地なす巡回調査の、見取り調査や花たたき法による調査では
発生はやや少なかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)葉の被害に注意し、少発生時の防除を徹底する。
(2)同一薬剤の連用を避けローテーション散布を行う。
2 キャベツ等あぶらな科野菜
【コナガ】
[予報内容]発生量:少ない
[予報の根拠]
(1)7月のフェロモントラップへの誘殺虫数は平年より少なかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)発生初期の防除を徹底する。
【ハイマダラノメイガ】
[予報内容]発生量:やや少ない
[予報の根拠]
(1)7月下旬のフェロモントラップへの誘殺虫数は平年よりやや少なかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)セル成型苗では発生すると欠株を生じるので、発生初期に防除を徹底する。
(2)被覆資材によるべたがけ、トンネルがけの防除効果は高い。
[メモ]
(1)8月に発生が急激に増加することがある。
D 花き類
1 きく
【黒斑病・褐斑病】
[予報内容]発生量:並
[予報の根拠]
(1)7月の巡回調査では、発生は平年並であった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)品種によって、発生には差が大きい。
(2)雨が多いと発生しやすい。
【白さび病】
[予報内容]発生量:並
[予報の根拠]
(1)7月の巡回調査では、平年どおり発生はなかった。
E 野菜・花き・大豆
【アブラムシ類】
[予報内容]発生量:やや少ない
[予報の根拠]
(1)7月後半の巡回調査では、発生は平年より少なかった。
(2)7月の黄色水盤による誘殺虫数はやや少なかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)少発生時の防除を徹底する。
(2)同一薬剤の連用を避け、ローテーション散布を行う。
[メモ]
(1)アブラムシ類は多種類のウイルス病を媒介する。
F 野菜・花き
【ミカンキイロアザミウマ】
[予報内容]発生量:やや少ない
[予報の根拠]
(1)7月の巡回調査では、発生は平年よりやや少なかった。
(2)7月の粘着トラップへの誘殺虫数はやや少なかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)収穫後の残さは、他作物等への発生源となるので、速やかに処分する。
(2)きくでは膜割れ前後の防除を徹底する。
[メモ]
(1)ミカンキイロアザミウマ、ヒラズハナアザミウマ等は、ウイルス病
(TSWV)を媒介する。
【シロイチモジヨトウ】
[予報内容]発生量:並
[予報の根拠]
(1)7月のフェロモントラップへの誘殺虫数は平年よりやや少なかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)発生初期(若齢幼虫期)に防除を徹底する。
(2)施設では、開口部を寒冷紗等(5mm目合で可)で被覆すれば、成虫の侵入を
阻止できる。
(3)フェロモンディスペンサーを設置すれば、成虫の交尾を阻害し、
被害を軽減できる。
(4)黄色蛍光灯を終夜点灯すれば、成虫の行動や産卵を抑制し、被害を軽減
できる。
【ハスモンヨトウ】
[予報内容]発生量:やや少ない
[予報の根拠]
(1)7月のフェロモントラップへの誘殺虫数は平年よりやや少なかった。
(2)7月の巡回調査では、発生は平年よりやや少なかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)発生初期(若齢幼虫期)に防除を徹底する。
(2)施設では、開口部を寒冷紗等(5mm目合で可)で被覆すれば、成虫の侵入
を阻止できる。
(3)黄色蛍光灯を終夜点灯すれば、成虫の行動や産卵を抑制し、被害を軽減
できる。
(4)8月以降、急激に増加することがあるので注意する。
【オオタバコガ】
[予報内容]発生量:やや少ない
[予報の根拠]
(1)7月下旬の巡回調査では、なすで被害の発生は平年よりやや少なかった。
(2)7月のフェロモントラップへの誘殺虫数は平年よりやや少なかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)発生初期(若齢幼虫期)に防除を徹底する。
(2)被害のあった新芽や果実は早期に処分し、周辺の幼虫を探して捕殺する。
(3)施設では、開口部を寒冷紗等(5mm目合で可)で被覆し、成虫の侵入を
阻止する。
(4)黄色蛍光灯を終夜点灯すれば、成虫の行動や産卵を抑制し、被害を軽減
できる。