平成23年4月にヒメトビウンカの発生状況とイネ縞葉枯病ウイルスの保毒状況の調査
を行ったところ、結果は下記のとおりになりました。
(1)4月12~14日に4地点の調査水田内及び畦畔で捕獲するため網振りし、ヒメトビ
ウンカの発生状況を調査したところ、20回振り当たり1.1頭でした。
(2)捕獲したヒメトビウンカのイネ縞葉枯病ウイルス保毒虫率をラテックス凝集法によ
り調査しました。その結果、地点によりばらつきはあるが、府内平均の保毒虫率は
17%と高くなりました。
(3)以上のことから、今年は縞葉枯病の発生が増える可能性があります。ヒメトビウン
カの発生初期に防除をするなど、縞葉枯病に注意しましょう。
〈防除対策〉
○育苗期間中にウンカ類に効果のある薬剤を施用する。
○育苗ほへのヒメトビウンカの飛び込みを防ぐため、イネ科雑草地付近での育苗を避ける。
○窒素過多は縞葉枯病の発生を助長するので適正な肥培管理を行う。
○イネ縞葉枯病とは
縞葉枯病はヒメトビウンカによって媒介されるウイルス病で、本田初期に発生する場合
が多く、新葉が細くなって巻いたまま垂れ下がって枯れ上がり、その症状から「ゆうれい
病」とも呼ばれています。近年、西日本各県で発生が増えており、大阪府内でも発生が確
認されています。また、幼穂形成期以降に感染すると,葉に黄緑色の斑紋や主脈に平行し
て黄緑色のたて縞ができ、これら発病した茎の穂は出すくみとなる場合が多くなります。
ヒメトビウンカのウイルス保毒は、老齢幼虫及び成虫時に起こり、経卵伝染します。
(表)平成23年4月のヒメトビウンカの発生状況とそのイネ縞葉枯病ウイルスの保毒虫率
| 調査地点 | 20回振り当たりのすくい取り虫数(頭) | 検定虫数(頭) | 保毒虫率(%) |
| 富田林市 | 1.3 | 39 | 20.5 |
| 堺市 | 1.1 | 38 | 23.7 |
| 和泉市 | 0.6 | 15 | 0.0 |
| 岸和田市 | 1.4 | 14 | 7.1 |
(参考)平成16~23年までのヒメトビウンカ検定虫数及び保毒虫率
| 検定虫数(頭) | 保毒虫率(%) | |
| 平成16年 | 111 | 0 |
| 平成17年 | - | - |
| 平成18年 | 25 | 0 |
| 平成19年 | - | - |
| 平成20年 | 61 | 0 |
| 平成21年 | 11 | 0 |
| 平成22年 | 0 | - |
| 平成23年 | 106 | 17.0 |
◎防除薬剤については、
●Web版大阪府病害虫防除指針(http://www.jppn.ne.jp/osaka/)
●農林水産消費安全技術センター 農薬登録情報提供システム
(http://www.acis.famic.go.jp/index_kensaku.htm)
にて確認してください。