6月後半の巡回調査でそうか病の発生が確認されました。発生はまだそれほど多くありませんが、
すべての調査園地(4カ所)で発生が確認されたこと、梅雨時期で雨が多くなると今後広がる可能性があることから注意が必要です。
○そうか病について
・葉や果実の表面に、直径1ミリ前後に隆起する「いぼ型」や表面ががさがさしたかさぶた状になる「そうか型」の病斑ができる。
・果実は、外観が悪くなり、果皮が厚く小型で酸味が強くなり、商品価値が低下する。
・そうか病の胞子は雨によって運ばれ葉や果実の上で発芽するので、降雨時間が長いと発病しやすい。
・樹齢が若く、栄養生長が盛んな木ほど発病しやすい。
▲ 葉の病斑
▲ 被害果実
○対策について
・前年度、発生が目立った園では、特に薬剤を予防的に散布する。
・窒素肥料のやりすぎは発生を助長するので注意する。
・排水、通風を良好にする。
・近年、一部の薬剤で耐性菌の発生が確認されており、薬剤の効果が低下している場合は、別系統の薬剤を散布する。
<散布薬剤の例>
・トップジンM水和剤 (ベンズイミダゾール系)
・ゲッター水和剤(ベンズイミダゾール系)
・ラビライト水和剤(ベンズイミダゾール系)
・デランフロアブル(キノン系)
・ストロビードライフロアブル(ストロビルリン系)
・マネージ水和剤(エルゴステロール生合成阻害剤)
◎防除薬剤については、
●Web版大阪府病害虫防除指針(http://www.jppn.ne.jp/osaka/)
●農林水産消費安全技術センター 農薬登録情報検索システム
(http://www.acis.famic.go.jp/searchF/vtllm000.html)
にて登録内容を確認してください。