水稲の「ウンカ類」に注意しましょう


 8月上旬の巡回調査(北部地域、泉州地域)で、一部のほ場で、ウンカ類(トビイロウンカ、セジロウンカ、ヒメトビウンカ)の増加が確認されています。平成24年8月7日(火)の泉州地域巡回調査では、和泉市の一部のほ場でトビイロウンカの多発生を確認しました。(100株に約40頭)
 早期防除が大切なので、ほ場を見回るなど、発生に注意し、早めの防除を心がけましょう。

○ウンカ類について
・トビイロウンカ(秋ウンカ)
 成虫と幼虫が株元付近で吸汁加害し、多発すると坪枯れを起こす。トビイロウンカの多発時には9月上旬~中旬に1~2回防除が必要。この時期の薬剤散布は特に収穫前日数に注意する。
・セジロウンカ(夏ウンカ)
 坪枯れにならず、多発するとほ場一面が黄変枯死する。セジロウンカの多発時には7月中旬~8月上旬に1~2回防除が必要。
・ヒメトビウンカ
 縞葉枯病を媒介する。縞葉枯病は感染すると回復しないので、ヒメトビウンカの発生初期に防除するなど、予防に努める。

○対策
(1)ほ場の状況をよく観察し、早期発見に努める。
(2)薬剤散布は株元まで十分に薬剤が行き渡るように行う。
(3)薬剤抵抗性の出現を防ぐため、同一グループの薬剤を連用はしない。
(4)薬剤防除については、以下の薬剤を参考とする。
・トレボン粒剤(ウンカ類 2~3kg/10a 21日/3回)
・トレボン乳剤(ウンカ類 1,000~2,000倍 21日/3回)
・スタークル顆粒水溶剤、アルバリン顆粒水溶剤(ウンカ類 3,000倍 7日/3回)
・アプロード水和剤(ウンカ類幼虫 1,000~2,000倍 7日/4回)

※薬剤使用にあたっては収穫前日数に注意する。


◎防除薬剤については、
  ●Web版大阪府病害虫防除指針(http://www.jppn.ne.jp/osaka/)
  ●農林水産消費安全技術センター 農薬登録情報検索システム
   (http://www.acis.famic.go.jp/searchF/vtllm001.html)
                            にて確認してください。
                                                           

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