病害虫名 いもち病(葉いもち・穂いもち)
1 発生作物 水稲
2 発生地域 茨木市、豊能町、能勢町
3 発生の状況
7月後半の予察調査で水稲いもち病の発生が確認された。大阪府の水稲いもち病(葉いもち)の7月平均発病株率(過去10年間平均)は5.0%に対し、7月23日現在の発病株率は以下のとおり。
過去10年間平均を大きく超える発病株率の調査地点もあり、今後の気象状況によっては葉・穂いもちの発生増加が懸念される。
調査地点 | 発病株率% | 7月平均発病株率(過去10年間平均) |
茨木市下音羽 | 33.3% | 22.0% |
豊能町切畑 | 4.0% | 8.4% |
能勢町倉垣 | 80.0% | 11.3% |
大阪府平均 | (調査中) | 5.0% |
各調査地点3ほ場 1ほ場あたり25株
4 防除対策
(1)ほ場の状況をよく観察し、適期に防除する。
・発生の確認、または発生が懸念される場合はすみやかに防除する。
・穂いもちの発生が見込まれる場合には、穂ばらみ期〜出穂期に薬剤を散布する。
・発生が多い場合はさらに穂ぞろい期〜乳熟期にも散布する。
・薬剤により使用時期が違うので、ラベルをよく読んで適期に散布する。
(2)薬剤耐性菌の出現を防ぐため、同一グループの薬剤を連用しない。
(3)農薬散布後1週間は落水やかけ流しをしない。
(4)薬剤を散布する時は、周囲に飛散しないよう注意する。
(5)以下の薬剤を参考とする。
・ブラシンフロアブル(葉いもち・穂いもち 1,000倍 21日前/2回)
・フジワン粒剤(3〜5kg/10a 葉いもち:初発10〜7日前ただし収穫30日前
穂いもち:出穂30〜10日前ただし収穫30日前/2回)
・コラトップジャンボ
(10〜13パック/10a 葉いもち:初発20日前〜初発時 穂いもち:出穂30〜5日前/2回)
・キタジンP粒剤
(3〜5kg/10a 葉いもち:初発7日前〜初発時 穂いもち:出穂20〜7日前/2回)
・オリゼメート粒剤(3〜4kg/10a 葉いもち:初発10日前〜初発時ただし収穫14日前
穂いもち:出穂4〜3週間前ただし収穫14日前/2回)
▲いもち病の病斑 ▲株全体の様子