病害虫発生予察注意報第3号
(平成24年8月24日)


 病害虫名   ウンカ類
        
1 発生作物   水稲

2 発生地域   大阪府全域

3 発生の状況
(1)8月17日の巡回調査(泉州地域)でウンカ類(トビイロウンカ、セジロウンカ、ヒメトビウンカ)の増加が確認された。
(2)8月前半の巡回調査(北部地域、和泉市)でも、ウンカ類の増加が確認されており、和泉市の一部のほ場(8月7日)ではトビイロウンカの多発生を確認している 。(防除情報「水稲のウンカ類に注意しましょう」発表(8月14日))
(3)特にトビイロウンカは、株当たりの寄生虫数が急激に増加し、特に出穂期以降多発するとほ場の一部が直径5〜10mの円形に枯れるため、坪枯れと呼ばれる被害となる。

○トビイロウンカの発生状況(8月17日現在)

調査地点 25株当たり虫数(本年) 8月の25株当たり
虫数の平均
(過去10年間平均)
和泉市国分町 10.3 4.0
泉佐野市日根野 2.3 0.4
岬町谷川 0.7 0.6
大阪府平均 1.5 0.7

各調査地点3ほ場 1ほ場あたり25株

4 防除対策
(1)ほ場の状況をよく観察し、早期発見に努める。特にトビイロウンカはほ場間や同一ほ場内でも偏りがあるので、ほ場の見回りを徹底し、ほ場全体の発生状況の把握に努める。
(2)薬剤散布は株元まで十分に薬剤が行き渡るように行う。
(3)薬剤抵抗性の出現を防ぐため、同一グループの薬剤を連用しない。
(4)薬剤防除については、以下の薬剤を参考とする。
※特に早生種では収穫期が近いので、薬剤使用にあたっては収穫前日数に注意する。
・スタークル粒剤、アルバリン粒剤(ウンカ類 3kg/10a 7日/3回)
・スタークル顆粒水溶剤、アルバリン顆粒水溶剤(ウンカ類 3,000倍 7日/3回)
・アプロード水和剤(ウンカ類幼虫 1,000〜2,000倍 7日/4回)
・MR.ジョーカーEW(ウンカ類 2,000倍 14日/2回)
・MR.ジョーカー粉剤DL(ウンカ類 3〜4kg/10a 7日/2回)
・トレボン粒剤(ウンカ類 2〜3kg/10a 21日/3回)
・トレボン乳剤(ウンカ類 1,000〜2,000倍 21日/3回)



▲トビイロウンカ成虫(長翅型)
(全体が脂ぎった褐色で、体長は4〜5mm程度)

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