1 短期暴露評価について
■農薬の登録にあたっては、これまで、残留農薬の摂取量について、一日摂取許容量(ADI)※1を超えなけ
れば食品安全上問題ないものと判断されてきましたが、これに加え、急性参照用量(ARfD)※2 を超え
ないかという点においても評価(短期暴露評価)されることとなりました。
■今後、新たな評価方法により、現在登録を受けている農薬について、順次、ARfDが設定されるとともに、
短期暴露評価が実施されることとなっています。
2 短期暴露評価により変更される農薬の使用方法について
■短期暴露評価の結果、一度に多量に食べた場合の残留農薬の推定摂取量がARfDを超える農作物が
あれば、残留基準値が見直されることとなり、農薬の使用方法も新たな残留基準値を超えないよう変更
(使用回数の削減、適用作物の削除等)されます。
■平成27年3月末現在、アセフェート、ジメトエート、フルバリネート、フェナリモル、NAC(以上の剤は、既に
変更登録済み)に加え、カルボスルファン、ベンフラカルブ、シハロトリンを有効成分とする農薬について、
それぞれ使用制限となる登録の変更申請がされています。
■変更の登録を受ける前でも、変更後の使用方法で使用する必要がある場合がありますので、下記及び
農薬メーカーのホームページを参照し、農薬を使用してください。
※1 一日摂取許容量(ADI:acceptable daily intake)
ヒトがある物質を毎日一生涯にわたって摂取し続けても、現在の科学的知見からみて、健康への
悪影響がないと推定される一日あたりの摂取量。
※2 急性参照用量(ARfD:acute reference dose)
ヒトがある物質を24時間又はそれより短い時間経口摂取した場合に、健康に悪影響を示さないと
推定される一日あたりの摂取量。
短期暴露評価により使用制限となる登録の変更申請が行われた農薬について
(農林水産省通知<農薬変更申請内容(削除・変更)>)
短期暴露評価により変更される農薬の使用方法の周知等について [PDFファイル/92KB]
有効成分:カルボスルファン、ベンフラカルブ [PDFファイル/81KB]
有効成分:シハロトリン [PDFファイル/67KB]
<参考>
有効成分:アセフェート(既登録済み) [PDFファイル/368KB]
有効成分:フルバリネート、フェナリモル、NAC(ナック)(既登録済み) [PDFファイル/221KB]
有効成分:ジメトエート(既登録済み) [PDFファイル/79KB]
(メーカー・チラシ等)
・有効成分:カルボスルファン、ベンフラカルブ 関係
アドバンテージ粒剤 [PDFファイル/139KB]
アドバンテージS粒剤 [PDFファイル/189KB]
オンコルOK粒剤 [PDFファイル/361KB]
オンコルスタークル粒剤 [PDFファイル/384KB]
オンコルマイクロカプセル [PDFファイル/337KB]
オンコル粒剤1 [PDFファイル/349KB]
オンコル粒剤5 [PDFファイル/409KB]
オンダイアエース粒剤 [PDFファイル/343KB]
ガゼット粒剤 [PDFファイル/191KB]
グランドオンコル粒剤 [PDFファイル/340KB]
ジャッジ箱粒剤 [PDFファイル/389KB]
・有効成分:アセフェート(平成26年11月17日付・既登録済み)
オルトラン関係各剤 [PDFファイル/417KB]
(オルトラン粒剤、オルトラン水和剤、家庭園芸用オルトラン水和剤、
家庭園芸用オルトラン粒剤)
ジェイエース関係他各剤 [PDFファイル/1,100KB]
(ジェイエース粒剤、ジェイエース水溶剤、スミフェート粒剤)
・有効成分:フルバリネート、フェナリモル、NAC(ナック) 関係
(平成27年2月18日付・既登録済み)
・有効成分:ジメトエート 関係
(平成27年2月4日付・既登録済み)
◎上記文書(農林水産省通知)及びメーカー・チラシにある使用方法を行うようお願いします。 また、下記のホームページにより最新の登録内容をご確認ください。 (カルボスルファン、ベンフラカルブは登録申請中ですので、反映されていません。 農林水産省通知、メーカー・チラシをご覧ください。) 独立行政法人農林水産消費安全技術センター(FAMIC) http://www.acis.famic.go.jp/index_kensaku.htm |