農推第2131号
平成26年8月27日
関係各位
大阪府環境農林水産部農政室長
病害虫発生予察情報について
標記について次のとおり発表したので送付します。
病害虫発生予報第5号(9月)
農作物名 | 病害虫名 | 予想発生量 |
水稲 | いもち病 | ● |
紋枯病 | □ | |
内えい褐変病 | ○ | |
もみ枯細菌病 | □~○ | |
縞葉枯病(ヒメトビウンカ) | □~○ | |
セジロウンカ | □~△ | |
トビイロウンカ | □ | |
ツマグロヨコバイ | □ | |
ニカメイガ(ニカメイチュウ) | △ | |
コブノメイガ | △ | |
フタオビコヤガ(イネアオムシ) | △ | |
斑点米カメムシ類 | □~○ | |
ぶどう(デラウエア) | べと病 | □~○ |
褐斑病 | ○ | |
みかん | 黒点病 | □~○ |
そうか病 | □~○ | |
ミカンハダニ | ○ | |
ミカンサビダニ | □~○ | |
果樹全般 | 果樹カメムシ類 | ● |
なす | うどんこ病 | △ |
褐色腐敗病 | □~○ | |
褐紋病 | □~△ | |
きゅうり | うどんこ病 | □~△ |
炭そ病・褐斑病 | □ | |
べと病 | □~○ | |
ワタヘリクロノメイガ(ウリノメイガ) | □ | |
コナジラミ類 | □~△ | |
トマト | コナジラミ類・トマト黄化葉巻病(TYLCV) | □~△ |
キャベツ等あぶらな科葉菜類 | コナガ | △ |
ハイマダラノメイガ(ダイコンシンクイ) | □~○ | |
野菜・花き・大豆 | アブラムシ類 | □~△ |
野菜類 花き類 |
ミカンキイロアザミウマ | □ |
ミナミキイロアザミウマ | □ | |
シロイチモジヨトウ | △ | |
ハスモンヨトウ | □ | |
オオタバコガ | ○ | |
ハダニ類 | □~○ | |
ハモグリバエ類 | △ | |
▲:少ない △:やや少ない □:並 ○:やや多い ●:多い |
◎農薬については、大阪府農作物病害虫防除指針を参考にしてください。
7月の気象予報(大阪管区気象台6月28日~7月27日分予報) | |||
低い (少ない) |
平年並 | 高い (多い) |
|
気温 | 40% | 30% | 30% |
降水量 | 30% | 40% | 30% |
日照時間 | 40% | 40% | 20% |
A 水稲
【いもち病(穂いもち)】
[予報内容] 発生量:多い
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、葉いもちの発生ほ場率がやや高かった。平坦部でも発生が
見られ、一部のほ場では穂いもちの発生も見られた。(7月31日病害虫発生予察注意報
第2号発表)
(2)9月の気温はやや低く、日照時間は平年並または少ないと予想されている。
[防除上考慮すべき事項]
(1)穂いもちの発生は上位3葉の葉いもち病斑と相関が高いので、葉いもち(特に進行
性病斑)が上位葉に発生している場合は、使用基準(収穫前日数)に留意して、穂いもち
防除を実施する。
(2)発生初期に防除を徹底する。
(3)本府においてもQoI剤耐性菌が確認された。QoI剤耐性菌にはQoI剤の効果はなく
なるため、他の系統薬剤を選択するなど、薬剤の選択に注意する。
QoI剤成分例:アゾキシストロビン(アミスター)、メトミノストロビン(イモチエース、
オリブライト)、オリサストロビン(嵐)等
[メモ]
(1)低温多雨、日照不足で発病が多くなる。
【紋枯病】
[予報内容] 発生量:並
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、発生は平年並であった。
[メモ]
(1)高温、多湿で発生が多くなる。
(2)窒素過多、密植栽培、畦畔雑草の繁茂は発病を助長する。
【内えい褐変病】
[予報内容] 発生量:やや多い
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、発生はやや多かった。
[メモ]
(1)開花期前後の強風や降雨により発生が助長される。
【もみ枯細菌病】
[予報内容] 発生量:並~やや多い
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、発生は平年並であった。
(2)昨年の発生はやや多かった。
[メモ]
(1)出穂前後の降雨により発生が増加する。
【縞葉枯病】(ヒメトビウンカ)
[予報内容] 発生量:並~やや多い
[予報の根拠]
(1)ヒメトビウンカの予察灯への飛来虫数は平年よりやや少なかった。
(2)巡回調査でのヒメトビウンカの発生は、平年並であった。
(3)巡回調査での縞葉枯病の発生は、平年並であった。
(4)4月に行ったヒメトビウンカの保毒虫率は、平年よりやや高かった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)発生が多いほ場では、ヒメトビウンカの防除を徹底する。
[メモ]
(1)縞葉枯病はヒメトビウンカによって媒介される。
(2)生育後期に発病すると上部の葉に病徴が現れ、穂は出るが稔実が悪くなる。
(3)近年、西日本で増加傾向にある。
【セジロウンカ】
[予報内容] 発生量:並~やや少ない
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、発生はやや少なかった。
(2)8月の予察灯への飛来虫数は平年よりやや少なかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)株元をよく観察し、発生の多いほ場では、薬剤散布を行う。
【トビイロウンカ】
[予報内容] 発生量:並
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、発生は平年並であった。
(2)8月の予察灯への飛来虫数は平年同様少なかった。
[メモ]
(1)8~9月の気温が高いと発生が多くなる。
【ツマグロヨコバイ】
[予報内容] 発生量:並
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、発生は平年並であった。
(2)8月の予察灯への飛来虫数はやや少なかった。
[メモ]
(1)平年の成虫発生ピークは、8月下旬から9月上旬である。
【ニカメイガ(ニカメイチュウ)(第二世代幼虫)】
[予報内容] 発生量:やや少ない
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、発生はやや少なかった。
(2)8月のフェロモントラップでの第一世代成虫(第2回成虫)の誘殺虫数はやや少な
かった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)防除適期は、発蛾最盛期から約1週間後の若齢幼虫時の9月上旬である。
[メモ]
(1)平年の第一世代成虫(第2回成虫)の発蛾最盛期は8月下旬から9月上旬である。
【コブノメイガ】
[予報内容] 発生量:やや少ない
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、発生はやや少なかった。
(2)8月のフェロモントラップへの誘殺虫数は平年よりやや少なかった。
【フタオビコヤガ(イネアオムシ)】
[予報内容] 発生量:やや少ない
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、発生はやや少なかった。
【斑点米カメムシ類(ホソハリカメムシ、アカスジカスミカメ、イネホソミドリカスミカメ等)】
[予報内容] 発生量:並~やや多い
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、発生は一部のほ場でやや多く見られたが、全般的には平年並
であった。
(2)8月の予察灯への飛来虫数は平年並であった。
B 果樹
1 ぶどう(デラウエア)
【べと病】
[予報内容] 発生量:並~やや多い
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、一部の露地ほ場でやや多く見られたが、全般的には平年並で
あった。
(2)9月の気温はやや低く、日照時間は平年並または少ないと予想されている。
[防除上考慮すべき事項]
(1)気温20~25度で、雨が多いと発生が増加する。
(2)早期に落葉すると、再萌芽で貯蔵養分を消費し、樹勢が低下する。
(3)収穫終了後の園にも注意し、発生を確認すれば早期に防除する。
【褐斑病】
[予報内容] 発生量:やや多い
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、発生はやや多かった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)早期に落葉すると、再萌芽で貯蔵養分を消費し、樹勢が低下する。
(2)収穫終了後の園にも注意し、発生を確認すれば早期に防除する。
[メモ]
(1)アゾキシストロビン(アミスター)に対する感受性が低下している事例があるため、
薬剤の選定には注意する。
(2)QoI剤は、耐性菌の発生を抑えるため、1年1回程度の使用にとどめる。
QoI剤成分例:アゾキシストロビン(アミスター)、クレソキシムメチル(ストロ
ビー)、ファモキサドン(ホライズンの1成分)
2 みかん
【黒点病】
[予報内容] 発生量:並~やや多い
【予報の根拠】
(1)8月の巡回調査では、発生は平年並であった。
(2)8月は台風の影響もあり、平年より降水量が多く(大阪での8月25日までの
30日間の降水量は平年の3倍強)、今後、発生が増える可能性がある。
[メモ]
(1)この病気は、枯枝上から雨滴によって広がっていく。
【そうか病】
[予報内容] 発生量:並~やや多い
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、発生は平年並であった。
(2)8月は台風の影響もあり、平年より降水量が多く(大阪での8月25日までの
30日間の降水量は平年の3倍強)、今後、発生が増える可能性がある。
【ミカンハダニ】
[予報内容] 発生量:やや多い
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、発生はやや多かった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)同一薬剤や同一系統の薬剤を連用すると、抵抗性が発達する恐れがある。
【ミカンサビダニ】
[予報内容] 発生量:並~やや多い
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、一部ほ場で発生がやや多く、被害果が見られた。
[防除上考慮すべき事項]
(1)微小な害虫であるため、被害が発生するまで気がつきにくい。
3 果樹全般
【果樹カメムシ類】
[予報内容] 発生量:多い
[予報の根拠]
(1)フェロモントラップへの誘殺虫数は、5月より多い状況が続いている。
(5月30日病害虫発生予察注意報第1号発表)
[防除上考慮すべき事項]
(1)果樹をよく加害するカメムシ類は、チャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ、
クサギカメムシの3種である。
(2)なし、かきなどの果樹類を加害する。多発生した場合は、みかんやぶどうを加害す
ることもある。
(3)今年のスギ、ヒノキ花粉の飛散量は少なかった(平年の63%、昨年の38%、
環境省 4月25日発表)ことから、果樹カメムシ類の主要なえさとなる球果の量
も少ないと予想される。そのため、新世代成虫がえさ不足となり、果樹園への飛来
が増える可能性がある。
[メモ]
(1)8月頃から新世代成虫が羽化し、果樹園に飛来が見られる。
(2)園地によって発生量に大きな差がある。
C 野菜類
1 なす
【うどんこ病】
[予報内容] 発生量:やや少ない
[予報の根拠]
(1)8月後半の巡回調査では、発生はやや少なかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)こまめに摘葉、摘芯を行い、過繁茂にならないようにする。
(2)発生初期の防除を徹底する。
(3)草勢が弱ると多発しやすいので、肥切れにならないように管理する。
[メモ]
(1)うどんこ病は、日照不足、乾燥条件下で多発する。
【褐色腐敗病】
[予報内容] 発生量:並~やや多い
[予報の根拠]
(1)8月後半の巡回調査では、発生は平年と同様見られなかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)発病した枝や果実は、直ちにほ場外へ持ち出して処分する。
(2)初期防除が重要なので、発病を認めた場合にはすぐに防除を行う。
(3)降雨による泥のはね上がりを防止するために、マルチや敷きわらを行う。
[メモ]
(1)高温多湿時に発生が多く、梅雨後半の降雨、7~9月の雷雨や台風など、夏秋期の
降雨は重要な発生要因となる。
(2)発生ほ場では、収穫果が出荷後に発病する場合がある。
【褐紋病】
[予報内容] 発生量:並~やや少ない
[予報の根拠]
(1)8月後半の露地なす巡回調査では発生はやや少なかったが、近年発生が増加傾向に
ある。
[防除上考慮すべき事項]
(1)ほ場内の排水を良好にし、密植を避け、窒素肥料が過剰にならないよう注意する。
(2)雨滴による胞子の飛散で発生が拡大するので、発病した果実や枝は、直ちにほ場外
へ持ち出して処分する。
[メモ]
(1)種子伝染するので、自家採種を行う場合は十分に注意する。
2 きゅうり
【うどんこ病】
[予報内容] 発生量:並~やや少ない
[予報の根拠]
(1)8月後半の巡回調査では、発生はやや少なかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)こまめに摘葉を行い、過繁茂にならないようにする。
(2)発生初期の防除を徹底する。
(3)草勢が弱ると多発しやすいので、肥切れにならないように管理する。
[メモ]
(1)うどんこ病は、日照不足、乾燥条件下で多発する。
(2)QoI剤(アミスター、フリント)の連用は避ける。
(3)ブルームレス台木では、うどんこ病が発生しやすい。
【炭そ病】・【褐斑病】
[予報内容] 発生量:並
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、発生は平年と同様に見られなかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)ハウス内の過湿を避ける。
(2)窒素過多は発生を助長するので、窒素肥料のやりすぎに注意する。
(3)QoI剤(アミスター、ストロビー)の連用は避ける。
【べと病】
[予報内容] 発生量:並~やや多い
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、一部ほ場で発生が見られた。
[防除上考慮すべき事項]
(1)ハウス内の過湿を避ける。
(2)肥切れすると発病しやすいので、肥培管理に注意する。
(3)QoI剤(アミスター、ストロビー、ホライズン)の連用は避ける。
【ワタヘリクロノメイガ(ウリノメイガ)】
[予報内容] 発生量:並
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、発生は平年並だった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)ハウスの開口部を寒冷紗等(2mm目合)で被覆し、成虫の侵入を防止する。
(2)食害株の幼虫を捕殺する。
[メモ]
(1)ハウス抑制栽培の定植直後に発生が認められることが多い。
【コナジラミ類】
[予報内容] 発生量:並~やや少ない
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、発生はやや少なかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)発生初期の防除に努める。
(2)被害葉や残さは、ほ場より持ち出し、穴を掘って埋めるなどして処分する。
(3)施設では、開口部を寒冷紗(0.4mm目合)で被覆し、成虫の侵入を防止する。
(4)同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を行う。
(5)ほ場周辺の除草にも努める。
3 トマト
【コナジラミ類】【トマト黄化葉巻病(TYLCV)】
[予報内容] 発生量:並~やや少ない
[予報の根拠]
(1)8月下旬の巡回調査では、コナジラミ類の発生はやや少なく、トマト黄化葉巻病
(TYLCV)の発生は見られなかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)コナジラミ類の発生初期の防除に努める。
(2)施設では、開口部を寒冷紗等(0.4mm目合)で被覆し、コナジラミ類成虫の侵入を
防 止する。ほ場周辺の除草にも努める。
(3)コナジラミ類の防除では、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を行う。
(4)トマト黄化葉巻病に感染すると、治療薬はないので感染株はすぐに処分する。
[メモ]
(1)タバココナジラミはトマト黄化葉巻病(TYLCV)を媒介する。
4 キャベツ等あぶらな科野菜
【コナガ】
[予報内容] 発生量:やや少ない
[予報の根拠]
(1)8月のフェロモントラップへの誘殺虫数は平年よりやや少なかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)発生初期の防除を徹底する。
【ハイマダラノメイガ】
[予報内容] 発生量:並~やや多い
[予報の根拠]
(1)8月下旬の予察灯への飛来虫数は平年よりやや多かった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)セル成型苗では発生すると欠株を生じるので、発生初期に防除を徹底する。
(2)被覆資材によるべたがけ、トンネルがけの防除効果は高い。
[メモ]
[防除上考慮すべき事項]
(1)苗床は寒冷紗等(2mm目合)で被覆し、成虫の侵入を防止する。
(2)食害の見られた株は、速やかに処分する。
D 野菜・花き・大豆
【アブラムシ類】
[予報内容] 発生量:並~やや少ない
[予報の根拠]
(1)8月後半の巡回調査で、なす、きくとも発生は平年よりやや少なく、さといもでは
平年並であった。
(2)8月の黄色水盤への飛来虫数はやや少なかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)少発生時の防除を徹底する。
(2)同一薬剤の連用を避け、ローテーション散布を行う。
[メモ]
(1)アブラムシ類は多種類のウイルス病を媒介する。
E 野菜・花き
【ミカンキイロアザミウマ】
[予報内容] 発生量:並
[予報の根拠]
(1)8月の露地なす巡回調査の見取り調査や花たたき法による調査では、発生は平年並
であった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)収穫後の残さは、他作物等への発生源となるので、速やかに処分する。
(2)きくでは膜割れ前後の防除を徹底する。
[メモ]
(1)ミカンキイロアザミウマ、ヒラズハナアザミウマは、ウイルス病(TSWV)を媒
介する。
【ミナミキイロアザミウマ】
[予報内容] 発生量:並
[予報の根拠]
(1)8月の露地なす巡回調査の見取り調査や花たたき法による調査では、一部ほ場を
除き、全般的には発生は平年並であった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)葉の被害に注意し、少発生時の防除を徹底する。
(2)同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を行う。
【シロイチモジヨトウ】
[予報内容] 発生量:やや少ない
[予報の根拠]
(1)8月のフェロモントラップへの誘殺虫数は平年よりやや少なかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)発生初期(若齢幼虫期)に防除を徹底する。
(2)施設では、開口部を寒冷紗等(5mm目合で可)で被覆し、成虫の侵入を防止する。
(3)フェロモンディスペンサーを設置すれば、成虫の交尾を阻害し、 被害を軽減できる。
(4)黄色蛍光灯を終夜点灯すれば、成虫の行動や産卵を抑制し、被害を軽減できる
【ハスモンヨトウ】
[予報内容] 発生量:並
[予報の根拠]
(1)8月のフェロモントラップへの誘殺虫数は平年並であった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)発生初期(若齢幼虫期)に防除を徹底する。
(2)卵塊が付着していたり、若齢幼虫が集団で食害している葉は、直ちに摘葉し、ほ場
から持ち出して処分する。
(3)施設では、開口部を寒冷紗等(5mm目合で可)で被覆し、成虫の侵入を防止する。
(4)黄色蛍光灯を終夜点灯すれば、成虫の行動や産卵を抑制し、被害を軽減できる。
【オオタバコガ】
[予報内容] 発生量:やや多い
[予報の根拠]
(1)8月下旬の巡回調査では、なすでの被害の発生は一部ほ場でやや多かった。
(2)8月のフェロモントラップへの誘殺虫数は、平年よりやや多かった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)発生初期(若齢幼虫期)に防除を徹底する。
(2)被害のあった新芽や果実は早期に処分し、周辺の幼虫を探して捕殺する。
(3)施設では、開口部を寒冷紗等(5mm目合で可)で被覆し、成虫の侵入を防止する。
(4)黄色蛍光灯を終夜点灯すれば、成虫の行動や産卵を抑制し、被害を軽減できる。
【ハダニ類】
[予報内容] 発生量:並~やや多い
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査での発生は、露地なすでの発生は一部ほ場でやや多かった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)発生初期の防除を徹底する。
(2)同一薬剤の連用を避ける。
[メモ]
(1)高温、乾燥条件で多発する。
【ハモグリバエ類】
[予報内容] 発生量:やや少ない
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、発生は平年よりやや少なかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)ハウスの開口部を寒冷紗等(1mm目合)で被覆し、成虫の侵入を防止する。
●大阪府環境農林水産部農政室推進課病害虫防除グループ・ホームページ
(平成23年4月1日より大阪府病害虫防除所から組織名変更)
http://www.jppn.ne.jp/osaka/
防除指針を掲載しています。
●病害虫発生情報メールサービス
申込先 大阪府環境農林水産部農政室推進課病害虫防除グループ・メールサービス担当
TEL 072-957-0520
http://www.jppn.ne.jp/osaka/mailservice/mailservicemousikomi.html
<情報料無料、受信に要する通信費は自己負担です>
年間約30件の病害虫情報を電子メールで送付します。
●おおさかアグリメール
申込先 大阪府立環境農林水産総合研究所
経営企画室推進グループ
おおさかアグリメール受付担当
TEL 072-979-7070
http://www.kannousuiken-osaka.or.jp/nourin/agrimail/
最新の農業情報をあなたの携帯電話にお届けします。
(受信に要する通信費は自己負担です)
●Web版大阪府園芸植物病害虫図鑑(現在、工事中)
「ひと目でわかる花と野菜の病害虫」
http://osaka-ppa.or.jp/zukan/index.php
(大阪府植物防疫協会)
(受信に要する通信費は自己負担です)