予報第1号(5月)


                           農推第 1220号
                              平成28年4月28日


 関係各位



                             大阪府環境農林水産部農政室長

             病害虫発生予察情報について

 標記について次のとおり発表したので送付します。

             病害虫発生予報第1号(5月)

                             

農作物名 病害虫名 予想発生量
水稲 いもち病
ばか苗病
もみ枯細菌病
縞葉枯病
ヒメトビウンカ □~△
イネミズゾウムシ
ぶどう(デラウエア) べと病
灰色かび病
もも せん孔細菌病
みかん 黒点病 □~
そうか病
コナジラミ類
ミカンハダニ
果樹類 果樹カメムシ類
なす すすかび病
灰色かび病
うどんこ病 □~△
ミナミキイロアザミウマ
トマト
葉かび病
灰色かび病 □~
たまねぎ べと病
白色疫病
ボトリチス葉枯症
灰色腐敗病
軟腐病
ネギアザミウマ
野菜類
花き類
アブラムシ類・ウイルス病
ミカンキイロアザミウマ
ハモグリバエ類
コナジラミ類 □~△
ハスモンヨトウ
▲:少ない △:やや少ない □:並 :やや多い :多い

 

4月気象予報(気象庁4月21日発表。1ヶ月予報)
低い
(少ない)
平年並 高い
(多い)
気温(確率) 10 40 50
降水量 20 30 50
日照時間 50 30 20

A 水稲
【いもち病】
[予報内容]   発生量 :やや多い
[予報の根拠]
(1)昨年度の葉いもち及び穂いもちの発生は平年よりやや多かった。
(2)向こう1か月の天候は、降水量は多く、日照時間は少ない見込みと予報されている。
[防除上考慮すべき事項]
(1)塩水選を確実に行い、充実した種もみを選別する。
(2)種子消毒を徹底する。種もみは薬液中で数回かくはんし、薬液の温度は10℃以下に
   ならないようにする。日陰で12~24時間風乾すると効果が高まる。
(3)種もみを温湯消毒する場合、処理温度、消毒時間等、適正に処理する。
[メモ]
(1)低温、日照不足の時に発生しやすい。
(2)近年、他府県においてQoI剤耐性菌の発生が報告されている。
  QoI剤成分例:アゾキシストロビン(アミスター)、メトミノストロビン(イモチエース、オリブライト)、
オリサストロビン(嵐)等

【ばか苗病】
[予報内容]   発生量 :並
[予報の根拠]
(1)前年の発生は、平年並であった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)塩水選を確実に行い、充実した種もみを選別する。
(2)種子消毒を徹底する。種もみは薬液中で数回かくはんし、薬液の温度は10℃以下に
   ならないようにする。日陰で12~24時間風乾すると効果が高まる。
(3)前年発生の多かったところでは、耐性菌発生の可能性があるので、薬剤の種類を変  
える。
(4)種もみを温湯消毒する場合、処理温度、消毒時間等、適正に処理する。
(5)発病が認められた場合、株が枯死する前に抜き取ってほ場外に持ち出し処分する。
[メモ]
(1)育苗を苗代で行う場合、高温であると発生が多くなる。

【もみ枯細菌病】(苗腐敗症)
[予報内容]   発生量 :並
[予報の根拠]
(1)前年の巡回調査では、発生は平年並だった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)塩水選を確実に行い、充実した種もみを選別する。
(2)種子消毒を徹底する。種もみは薬液中で数回かくはんし、薬液の温度は10℃以下に
   ならないようにする。日陰で12~24時間風乾すると効果が高まる。
(3)出芽時の高温は発病を助長するので、温度を30℃以下にする。
(4)深水や冠水状態になると発生が多くなるので、生育初期は浅水管理とする。

【縞葉枯病】
[予報内容]    発生量 :並
[予報の根拠]
(1)前年の巡回調査では、平年並だった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)育苗ほへのヒメトビウンカの飛び込みを防ぐため、イネ科雑草地周辺での育苗は避
ける。
(2)水田、畦畔の除草を田植前までに行う。
(3)ヒメトビウンカの防除薬剤を施用する。
(4)密植を避けて通風を良好にするとともに、窒素質肥料の過用を避ける。
[メモ]
(1)本病はヒメトビウンカによって媒介されるウイルス病である。
(2)近年、西日本で増加傾向にある。
(3)本年は、越冬虫の捕獲虫数が少なかった。近年はヒメトビウンカの保毒虫率が高い  
状況が続いている(参考:昨年度は6.4%)。
[本年は、4月中旬に府内6カ所で網ふり調査(100回/人振り、延べ2,200回振り)を  
行い、捕獲虫のエライザ検定を実施したが検出されなかった(0/19頭)。]

【ヒメトビウンカ】
[予報内容]   発生量 :並~やや少ない
[予報の根拠]
(1)前年の巡回調査では、発生は平年並からやや少なかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)密植を避けて通風を良好にするとともに窒素質肥料の過用を避ける。
(2)育苗箱に箱粒剤等を施用する。
(3)イネ科雑草で越冬するため、まだ耕起していない水田では早めに耕起して、密度低
下を図る。
[メモ]
(1)縞葉枯病を媒介する。

【イネミズゾウムシ】
[予報内容]   発生量 :並
[予報の根拠]
(1)前年の発生は、平年並であった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)極端な早植は越冬世代成虫が集中し、被害が増大する。
(2)発生の多い所では、育苗箱に粒剤等を施用する。
(3)手植田では、苗の活着後に粒剤を施用する。
(4)移植後は浅水に管理し、健全な発根を促す。
[メモ]
(1)幼虫は根を食害し、成虫は葉をかすり状に食害する。
(2)中山間の水田で発生しやすい。

B 果樹
1 ぶどう(デラウエア) 
【べと病】
[予報内容] 発生量:並
[予報の根拠]
(1)4月の巡回調査では、平年同様に発生は確認されなかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)発病を認めたら、被害葉を速やかに取り除くとともに、初期防除を徹底する。
[メモ]
(1)5月~10月に降雨が続き、気温が低めに経過すると発生が多い。

【灰色かび病】
[予報内容] 発生量:並
[予報の根拠]
(1)4月の巡回調査では、平年同様に発生は確認されなかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)ハウス栽培では換気やマルチを行い、湿度を下げる。
(2)落花直後の花かすを取り除く。

2 もも
【せん孔細菌病】
[予報内容] 発生量:並
[予報の根拠]
(1)4月の巡回調査では、発生は平年並であった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)伝染源となる春型枝病斑は除去し、適切に処分する。

3 みかん
【黒点病】
[予報内容] 発生量 :並~やや多い
[予報の根拠]
(1)4月の巡回調査では、平年同様に発生は確認されなかった。
(2)向こう1か月の天候は、降水量が多く、気温が高い見込みと予報されている。
[防除上考慮すべき事項]
(1)伝染源となる枯枝は除去し、適切に除去する。

【そうか病】
[予報内容] 発生量:並
[予報の根拠]
(1)4月の巡回調査では、平年同様に発生は確認されなかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)発生の多い園地では、落花期の防除を徹底する。

【コナジラミ類】
[予報内容] 発生量:並
[予報の根拠]
(1)4月の巡回調査では、平年同様に発生は確認されなかった。

【ミカンハダニ】
[予報内容] 発生量:並
[予報の根拠]
(1)4月の巡回調査では、発生は平年並であった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)殺ダニ剤に対する抵抗性の発達が懸念されるため、同一系統薬剤の連用を避ける。

4 果樹類
【果樹カメムシ類】 発生量:並
[予報の根拠]
(1)フェロモントラップによる誘殺虫数は、平年並であった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)園地により飛来量は大きく異なる可能性があるので、園内を見回り発生及び被害状  
況を確認し、発生が見られる場合は速やかに薬剤防除を実施する。
[メモ]
(1)果樹カメムシ類の越冬密度は、南関東、近畿及び中国の一部地域で「やや高い」と  
されている(農林水産省:平成28年4月19日付け「平成28年度病害虫発生予報第1号」)。

C 野菜
1 なす
【すすかび病】
[予報内容]   発生量:並
[予報の根拠]
(1)4月の巡回調査では、発生は平年並からやや少なかった。
(2) 向こう1か月の天候は、降水量は多く、日照時間は少ない見込みと予報されている。
[防除上考慮すべき事項]
(1)施設では換気に努め、マルチを行う等、湿度を低く保つ。
(2)下~中位葉に発生しやすいので、発病を認めたら早めに摘葉し、病葉はハウス外に
持ち出し処分する。
(3)初期防除が重要となるので、発病を認めた場合には直ちに防除を行う。
(4)同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を行う。
(QoI剤(アミスター、ストロビー、シグナム)、SDHI剤(アフェット、カンタス、シグナム)は、
薬剤耐性菌を生じやすいので、1作1回程度の使用にとどめる。)
[メモ]
(1)主にハウス栽培で発生する。ハウス内温度が23~28℃位で、湿度が高い条件で発
生が多い。曇雨天が続き、換気が不十分だと発生しやすい。

【灰色かび病】 
[予報内容]   発生量:並
[予報の根拠]
(1)4月の巡回調査では、発生は平年並からやや少なかった。
(2) 向こう1か月の天候は、降水量は多く、日照時間は少ない見込みと予報されている。
[防除上考慮すべき事項]
(1)多湿条件下で発生が多くなるので施設の換気を十分行うとともに、茎葉が過繁茂に
ならないよう摘心・摘葉をこまめに行う。
(2)果実に付着した花弁からの感染が多いので花弁の除去に努める。
(3)同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を行う。
[メモ]
(1)灰色かび病は、多湿、日照不足で発生が多くなる。
(2)QoI剤(シグナム)、SDHI剤(アフェット、カンタス、シグナム)は、薬剤耐性菌を
生じやすいので、1作1回程度の使用にとどめる。

【うどんこ病】
[予報内容]   発生量:並~やや少ない
[予報の根拠]
(1)4月の巡回調査では、ハウスなすでの発生は平年よりやや少なかった。
(2) 向こう1か月の天候は、降水量は多く、日照時間は少ない見込みと予報されている。
[防除上考慮すべき事項]
(1)密植を避け、過繁茂にならないよう摘心・摘葉をこまめに行う。
(2)発生初期の防除を徹底する。
(3)同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を行う。
(4)苗床からの病害の持ち込みを防ぐため、育苗中に発病を認めた場合は防除を行う。
[メモ]
(1)うどんこ病は、日照不足、乾燥条件下で多発する。
(2)QoI剤(アミスター、ストロビー)、SDHI剤(アフェット)は、薬剤耐性菌を生じや
すいので、1作1回程度の使用にとどめる。

【ミナミキイロアザミウマ】
[予報内容]   発生量:並
[予報の根拠]
(1)4月の巡回調査では、ハウスなすでの発生は平年並からやや少なかった。
(2)向こう1か月の天候は気温は高いと予報されている。発育期間は気温が高い程短く、
世代交代が早くなり増殖しやすい。
(3)感受性が低下している薬剤が多く、発生が増えると防除が困難である。
[防除上考慮すべき事項]
(1)定植時には、粒剤やかん注処理による剤の施用を行う。
(2)同一系統薬剤の連用を避け、ロ-テ-ション散布を行う。
(3)葉の被害に注意し、少発生時の防除を徹底する。
(4)露地栽培では、天敵昆虫の温存を図るため、ソルゴー囲い込み栽培などを行う。

2 トマト 
【葉かび病】  
[予報内容]   発生量:並
[予報の根拠]
(1)4月の巡回調査では、ハウストマトでの発生は平年よりやや少なかった。
(2) 向こう1か月の天候は、降水量は多く、日照時間は少ない見込みと予報されている。
[防除上考慮すべき事項]
(1)施設栽培においては換気に努め、マルチを行う等、湿度を低く保つ。
(2)下~中位葉に発生しやすいので、発病を認めたら早めに摘葉し、病葉はハウス外に
持ち出し処分する。
(3)初期防除が重要となるので、発病を認めた場合には直ちに防除を行う。
(4)同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を行う。

【灰色かび病】 
[予報内容]   発生量:並~やや多い
[予報の根拠]
(1)4月の巡回調査では、ハウストマトでの発生は平年並からやや少なかった。
(2) 向こう1か月の天候は、降水量は多く、日照時間は少ない見込みと予報されている。
[防除上考慮すべき事項]
(1)多湿条件下で発生が多くなるので施設の換気を十分行うとともに、茎葉が過繁茂に
ならないよう摘心・摘葉をこまめに行う。
(2)果実に付着した花弁からの感染が多いので花弁の除去に努める。
(3)同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を行う。
[メモ]
(1)灰色かび病は、多湿、日照不足で発生が多くなる。

3 たまねぎ
【べと病】 
[予報内容]   発生量:多い
[予報の根拠]
(1)4月の巡回調査では発生が多く、多発ほ場も見られた。
  (4月6日病害虫発生予察注意報第1号発表)
(2) 向こう1か月の天候は、降水量は多く、日照時間は少ない見込みと予報されている。
[防除上考慮すべき事項]
(1)ほ場の排水を良くする。
(2)すでに発生を認めているほ場では、直ちに薬剤散布を行う。
(3)発病した株は翌年の感染源になるので、ほ場外に持ち出して処分する。
(4)現在、発生のないほ場でも、予防的に薬剤散布を行う。
(5)同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を行う。特に、QOI剤、CAA剤、
フェニルアミド系は耐性菌が発生しやすいため連用は避ける。
[メモ]
(1)べと病は多湿、日照不足で多発する。気温が15℃前後で、降水量が多いと増加す
る。特に、4月中下旬から5月上旬にかけて曇雨天が続くと、発生が多くなる。
適温(15℃前後)の降雨時には、葉色には変化がなく、突然かびを生じることも ある。

【白色疫病】
[予報内容]   発生量:並~やや多い
[予報の根拠]
(1)4月の巡回調査では、一部ほ場で発生が平年よりやや多かった。
(2) 向こう1か月の天候は、降水量は多く、日照時間は少ない見込みと予報されている。
[防除上考慮すべき事項]
(1)すでに発生を認めているほ場では、直ちに薬剤散布を行う。
[メモ]
(1)白色疫病は多湿、日照不足で多発する。

【ボトリチス葉枯症】 
[予報内容]   発生量:並~やや多い
[予報の根拠]
(1)4月の巡回調査では、一部ほ場で発生が平年よりやや多かった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)高うねにするなど、ほ場の排水に努める。
(2)収穫後の残さはすみやかに処分する。

【灰色腐敗病】 
[予報内容]   発生量:並~やや多い
[予報の根拠]
(1)4月の巡回調査では、平年と同様に発生は見られなかった。
(2) 向こう1か月の天候は、降水量は多く、日照時間は少ない見込みと予報されている。
[防除上考慮すべき事項]
(1)発病ほ場では早期に薬剤散布を行い、二次感染防止に努める。
(2)発病した株は、すみやかにほ場外に持ち出し、処分する。
(3)収穫後の残さはすみやかに処分する。
[メモ]
(1)灰色腐敗病は多湿、日照不足で多発する。
(2)発病ほ場では、収穫後貯蔵中にも発生する恐れがある。

【軟腐病】 
[予報内容]   発生量:並~やや多い
[予報の根拠]
(1)4月の巡回調査では、発生は平年並だった。
(2) 向こう1か月の天候は、降水量は多く、気温は高い見込みと予報されている。
[防除上考慮すべき事項]
(1)発病した株は早めに除去し、薬剤を散布する。
[メモ]
(1)軟腐病は高温多雨で多発する。

【ネギアザミウマ】 
[予報内容]   発生量:並
[予報の根拠]
(1)4月の巡回調査では、発生は平年並だった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)発生初期の防除に努める。
(2)同一薬剤の連用を避け、ローテーション散布を行う。

D 野菜・花き類
【アブラムシ類】【ウイルス病】 
[予報内容]   発生量:並~やや多い
[予報の根拠]
(1)4月の巡回調査では、発生は平年並だった。
(2)4月の黄色水盤による誘殺虫数は平年よりやや多かった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)ウイルス病を媒介するアブラムシ類は、少発生時の防除を徹底する。
(2)施設栽培では、開口部をネットで被覆し、成虫の飛来を防止する。
(3)ほ場周辺の除草に努める。
(4)同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を行う。
(5)ウイルス病に感染していない無病苗を確保する。
(6)ウイルス病が発病した株は、蔓延防止のため、抜き取りまたは株元から切り取って、
ほ場外に持ち出し処分する。
[メモ]
(1)アブラムシ類が媒介するウイルス病には、キュウリモザイクウイルス(CMV)など
がある。

【ミカンキイロアザミウマ】 
[予報内容]   発生量:並
[予報の根拠]
(1)4月の巡回調査では、ハウスなすでの発生は平年並だった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)5月から発生が増えるので、少発生時の防除を徹底する。
(2)同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を行う。
(3)被害葉や残さは、ほ場外に持ち出し、ビニール袋に入れたり、穴を掘って埋めるな
どして処分する。
(4)ほ場周辺の除草に努める。
[メモ]
(1)ミカンキイロアザミウマやヒラズハナアザミウマは、作物を加害するだけでなく、
トマト黄化えそウイルス(TSWV)を、きく、なす、トマト、ピーマンなどの作物に
媒介する。

【ハモグリバエ類】 
[予報内容]   発生量:やや少ない
[予報の根拠]
(1)4月の巡回調査では、発生は平年よりやや少なかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)発生初期の防除に努める。
(2)被害葉や残さは、ほ場外に持ち出し、穴を掘って埋めるなどして処分する。
(3)施設では、開口部をネットで被覆し、成虫の侵入を阻止する。
(4)しゅんぎくや大阪しろな等では、収穫後に地表面をビニール被覆し、
 1日間太陽熱により土中の蛹を殺すこと(晴れの日に丸1日ビニール1枚敷き)で、
  次作の被害を軽減できる。
  (4~10月の間可能。但し4、10月は効果がやや低い。)
(5)同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を行う。
(6)ほ場周辺の除草にも努める。

【コナジラミ類】 
[予報内容]   発生量:並~やや少ない
[予報の根拠]
(1)なす、トマトの4月の巡回調査では、発生は平年よりやや少なかった。
(2)黄色粘着トラップへの誘殺虫数は、平年並であった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)発生初期の防除に努める。
(2)被害葉や残さは、ほ場外に持ち出し、穴を掘って埋めるなどして処分する。
(3)施設では、開口部を0.4mm目合いのネットで被覆し、成虫の侵入を阻止する。
(4)同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を行う。
(5)ほ場周辺の除草にも努める。
[メモ]
(1)タバココナジラミはトマト黄化葉巻ウイルス(TYLCV)を媒介する。

【ハスモンヨトウ】 
[予報内容]   発生量:やや多い
[予報の根拠]
(1)4月のフェロモントラップへの誘殺虫数は、平年よりやや多かった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)発生初期(若齢幼虫期)に防除を徹底する。卵塊や集団でいる幼虫の除去に努める。
(2)同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を行う。

●大阪府環境農林水産部農政室推進課病害虫防除グループ・ホームページ
(平成23年4月1日より大阪府病害虫防除所から組織名変更)
  http://www.jppn.ne.jp/osaka/
  防除指針を掲載しています。
●病害虫発生情報メールサービス
 申込先 大阪府環境農林水産部農政室推進課病害虫防除グループ・メールサービス担当
 TEL 072-957-0520       
http://www.jppn.ne.jp/osaka/mailservice/mailservicemousikomi.html
<情報料無料、受信に要する通信費は自己負担です>
 年間約15件の病害虫情報を電子メールで送付します。
●おおさかアグリメール
 申込先 大阪府立環境農林水産総合研究所
     経営企画室推進グループ
     おおさかアグリメール受付担当
 TEL 072-979-7070 
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 (受信に要する通信費は自己負担です)
●Web版大阪府園芸植物病害虫図鑑
「ひと目でわかる花と野菜の病害虫」
http://osaka-ppa.jp/zukan/index.php
  (大阪府植物防疫協会)

                        

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