農推第 2047号
平成28年8月30日
関係各位
大阪府環境農林水産部農政室長
病害虫発生予察情報について
標記について次のとおり発表したので送付します。
病害虫発生予報第5号(9月)
農作物名 | 病害虫名 | 予想発生量 |
水稲 | いもち病 | □~△ |
紋枯病 | □ | |
内えい褐変病 | □ | |
もみ枯れ細菌病 | □~○ | |
セジロウンカ | □~○ | |
トビイロウンカ | □ | |
ツマグロヨコバイ | □ | |
ニカメイガ(ニカメイチュウ) | □~△ | |
コブノメイガ | □~△ | |
フタオビコヤガ(イネアオムシ) | □~△ | |
斑点米カメムシ類 | □ | |
ぶどう(デラウエア) | べと病 | □ |
褐斑病 | □ | |
みかん | 黒点病 | □ |
そうか病 | □ | |
ミカンハダニ | □ | |
果樹類 | 果樹カメムシ類 | △ |
なす | うどんこ病 | △ |
褐色腐敗病 | □ | |
褐紋病 | △ | |
ミカンキイロアザミウマ | □~△ | |
ミナミキイロアザミウマ | □~△ | |
きゅうり | うどんこ病 | △ |
炭そ病・褐斑病 | □ | |
べと病 | □ | |
ワタヘリクロノメイガ(ウリノメイガ) | △ | |
コナジラミ類 | □~○ | |
トマト | コナジラミ類・トマト黄化葉巻病(TYLCV) | □~△ |
キャベツ等あぶらな科野菜類 | コナガ | □~○ |
ハイマダラノメイガ(ダイコンシンクイ) | □ | |
野菜・花き・大豆 | アブラムシ類 | □ |
野菜類 花き類 |
シロイチモジヨトウ | □~△ |
ハスモンヨトウ | □~○ | |
オオタバコガ | □~○ | |
ハダニ類 | □~△ | |
ハモグリバエ類 | △ | |
花き類 | アザミウマ類 | □ |
▲:少ない △:やや少ない □:並 ○:やや多い ●:多い |
9月気象予報(気象庁8月25日発表。1ヶ月予報) | |||
低い (少ない) |
平年並 | 高い (多い) |
|
気温(確率) | 10 | 30 | 60 |
降水量 | 20 | 30 | 50 |
日照時間 | 30 | 40 | 30 |
A 水稲
【いもち病(穂いもち)】
[予報内容] 発生量:並~やや少ない
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、発生は平年並からやや少なかった。
(2)今後1ヶ月の気温は高く、降水量はやや多く、日照時間は平年並と予報されている。
[防除上考慮すべき事項]
(1)穂いもちの発生は上位3葉の葉いもち病斑と相関が高いので、葉いもち(特に進行
性病斑)が上位葉に発生している場合は、使用基準(収穫前日数)に留意して、
穂いもち防除を実施する。
(2)発生初期に防除を徹底する。
(3)近年他府県においてQoI剤耐性菌の発生が報告されている。QoI剤の使用は
1作1回に留める。
QoI剤の例:アミスターエイト、嵐粒剤、イモチエース粒剤、オリブライト250G等
[メモ]
(1)低温多雨、日照不足で発病が多発する。
【紋枯病】
[予報内容] 発生量:並
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、発生は平年よりやや少なかった。
(2)今後1ヶ月の気温は高く、降水量はやや多いと予報されている。
[メモ]
(1)高温、多湿で発生が多くなる。
(2)窒素過多、密植栽培、畦畔雑草の繁茂は発病を助長する。
【内えい褐変病】
[予報内容] 発生量:並
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、発生は平年並からやや少なかった。
(2) 今後1ヶ月の平均気温は高く、降水量はやや多いと予報されている。
[メモ]
(1)出穂期の高温多雨で発生が助長される。
【もみ枯細菌病】
[予報内容] 発生量:並~やや多い
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、発生は平年並であった。
(2)今後1ヶ月の降水量はやや多いと予報されている。
[メモ]
(1)出穂前後の降雨により発生が助長される。
【セジロウンカ】
[予報内容] 発生量:並~やや多い
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、発生は平年並からやや多かった。
(2)8月の予察灯への飛来虫数は、平年よりやや多かった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)株元をよく観察し、発生の多いほ場では、薬剤散布を行う。
【トビイロウンカ】
[予報内容] 発生量:並
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、発生は平年並であった。
(2)8月の予察灯への飛来虫数は平年並であった。
[メモ]
(1)8~9月の気温が高いと発生が多くなる。
【ツマグロヨコバイ】
[予報内容] 発生量:並
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、発生は平年並であった。
(2)8月の予察灯への飛来虫数は平年並であった。
[メモ]
(1)平年の成虫発生ピークは、8月下旬から9月上旬である。
【ニカメイガ(ニカメイチュウ)(第二世代幼虫)】
[予報内容] 発生量:並~やや少ない
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、発生はやや少なかった。
(2)8月のフェロモントラップでの第一世代成虫(第2回成虫)の誘殺虫数は平年並であった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)防除適期は、発蛾最盛期から約1週間後の若齢幼虫時の9月上旬である。
[メモ]
(1)平年の第一世代成虫(第2回成虫)の発蛾最盛期は8月下旬から9月上旬である。
【コブノメイガ】
[予報内容] 発生量:並~やや少ない
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、発生はやや少なかった。
(2)8月のフェロモントラップへの誘殺虫数は平年並であった。
[メモ]
(1)被害が多いのは第三世代幼虫の9月上~中旬である。
【フタオビコヤガ(イネアオムシ)】
[予報内容] 発生量:並~やや少ない
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、発生はやや少なかった。
(2)8月の予察灯への誘殺虫数は平年並であった。
【斑点米カメムシ類(ホソハリカメムシ、アカスジカスミカメ、イネホソミドリカスミカメ等)】
[予報内容] 発生量:並
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、発生は平年並であった。
(2)8月の予察灯への飛来虫数は平年並であった。
(3)出穂後の畦畔の除草は、カメムシ類を水田に追い込むため、実施しない。
[防除上考慮すべき事項]
(1)出穂から開花期頃を中心に成虫が飛来するため、開花期から穂揃期の防除が効果的
である。
(2)出穂後の畦畔の除草は、カメムシ類を水田に追い込むため行わない。
B 果樹
1 ぶどう(デラウエア)
【べと病】
[予報内容] 発生量:並
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、発生は平年並であった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)収穫終了後の園にも注意し、発生を確認すれば早期に防除する。
[メモ]
(1)5月~10月に降雨が続くと発生が多くなる。
(2)早期に落葉すると、樹勢が低下する。
【褐斑病】
[予報内容] 発生量:並
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、発生は平年並であった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)収穫終了後の園にも注意し、発生を確認すれば早期に防除する。
[メモ]
(1)早期に落葉すると、樹勢が低下する。
2 みかん
【黒点病】
[予報内容] 発生量:並
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、発生は平年並であった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)伝染源となる枯枝を除去する。
【そうか病】
[予報内容]発生量:並
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、発生は平年並であった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)ほ場内の排水、通風を良くする。
(2)発病した葉や果実を取り除き、防除を徹底する。
[メモ]
(1)長雨により発生が多くなる。
【ミカンハダニ】
[予報内容] 発生量:並
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、発生は平年並であった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)同一系統薬剤の連用を避ける。
3 果樹全般
【果樹カメムシ類】
[予報内容]発生量:やや少ない
[予報の根拠]
(1)フェロモントラップによる誘殺虫数は、平年よりやや少なかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)園地により飛来量は大きく異なる可能性があるので、園内を丁寧に見回り発生及び
被害状況を確認する。発生が見られる場合は速やかに薬剤防除を実施する。
C 野菜類
1 なす
【うどんこ病】
[予報内容] 発生量:やや少ない
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、発生はやや少なかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)こまめに摘葉、摘芯を行い、過繁茂にならないようにする。
(2)発生初期の防除を徹底する。
(3)草勢が弱ると多発しやすいので、肥切れにならないように管理する。
[メモ]
(1)日照不足、乾燥条件下で多発する。
【褐色腐敗病】
[予報内容] 発生量:並
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、発生は平年と同様見られなかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)発病した枝や果実は、直ちにほ場外へ持ち出して処分する。
(2)初期防除が重要なので、発病を認めた場合にはすぐに防除を行う。
(3)降雨による泥のはね上がりを防止するために、マルチや敷きわらを行う。
[メモ]
(1)高温多湿時に発生が多く、梅雨後半の降雨、7~9月の雷雨や台風など、夏秋期の
降雨は重要な発生要因となる。
(2)発生ほ場では、収穫果が出荷後に発病する場合がある。
【褐紋病】
[予報内容] 発生量:やや少ない
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、発生はやや少なかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)ほ場内の排水を良好にし、密植を避け、窒素肥料が過剰にならないよう注意する。
(2)雨滴による胞子の飛散で発生が拡大するので、発病した果実や枝は、直ちにほ場外
へ持ち出して処分する。
[メモ]
(1)種子伝染するので、自家採種を行う場合は、必ず発病していない健全な株の果実
から行う。
【ミカンキイロアザミウマ】
[予報内容] 発生量:並~やや少ない
[予報の根拠]
(1)8月の露地なす巡回調査では、発生は平年よりやや少なかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)収穫後の残さは、他作物等への発生源となるので、速やかに処分する。
[メモ]
(1)ミカンキイロアザミウマ、ヒラズハナアザミウマは、ウイルス病(TSWV等)を
媒介する。
【ミナミキイロアザミウマ】
[予報内容] 発生量:並~やや少ない
[予報の根拠]
(1)8月の露地なす巡回調査では、全般的には発生は平年よりやや少なかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)葉の被害に注意し、少発生時の防除を徹底する。
(2)同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を行う。
2 きゅうり
【うどんこ病】
[予報内容] 発生量:やや少ない
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、発生は平年よりやや少なかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)こまめに摘葉を行い、過繁茂にならないようにする。
(2)発生初期の防除を徹底する。
(3)草勢が弱ると多発しやすいので、肥切れにならないように管理する。
[メモ]
(1)うどんこ病は、日照不足、乾燥条件下で多発する。
(2)QoI剤(アミスター20フロアブル、フリントフロアブル25など)の連用は
避ける。
(3)ブルームレス台木では、うどんこ病が発生しやすい。
【炭そ病】・【褐斑病】
[予報内容] 発生量:並
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、発生は平年と同様に見られなかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)ハウス内の過湿を避ける。
(2)窒素過多は発生を助長するので、窒素肥料のやりすぎに注意する。
(3)QoI剤(アミスター20フロアブル、ストロビーフロアブルなど)の連用は避ける。
【べと病】
[予報内容] 発生量:並
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、発生は平年と同様に見られなかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)ハウス内の過湿を避ける。
(2)肥切れすると発病しやすいので、肥培管理に注意する。
(3)QoI剤(アミスター20フロアブル、ストロビーフロアブル、ホライズンドライ
フロアブル)の連用は避ける。
【ワタヘリクロノメイガ(ウリノメイガ)】
[予報内容] 発生量:やや少ない
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、平年よりやや少なかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)ハウスの開口部を寒冷紗等(2mm目合)で被覆し、成虫の侵入を防止する。
(2)食害株の幼虫を捕殺する。
[メモ]
(1)ハウス抑制栽培の定植直後に発生が認められることが多い。
【コナジラミ類】
[予報内容] 発生量:並~やや多い
[予報の根拠]
(1)8月の巡回調査では、発生は平年並からやや多かった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)発生初期の防除に努める。
(2)被害葉や残さは、ほ場より持ち出し、穴を掘って埋めるなどして処分する。
(3)施設では、開口部を寒冷紗(0.4mm目合)で被覆し、成虫の侵入を防止する。
(4)同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を行う。
(5)ほ場周辺の除草にも努める。
3 トマト
【コナジラミ類】【トマト黄化葉巻病(TYLCV)】
[予報内容] 発生量:並~やや少ない
[予報の根拠]
(1)8月下旬の巡回調査では、コナジラミ類の発生はやや少なく、トマト黄化葉巻病
(TYLCV)の発生は見られなかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)コナジラミ類の発生初期の防除に努める。
(2)施設では、開口部を寒冷紗等(0.4mm目合)で被覆し、コナジラミ類成虫の侵入を
防止する。ほ場周辺の除草にも努める。
(3)コナジラミ類の防除では、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を行う。
(4)トマト黄化葉巻病に感染すると、治療薬はないので感染株はすぐに処分する。
[メモ]
(1)タバココナジラミはトマト黄化葉巻病(TYLCV)を媒介する。
4 キャベツ等あぶらな科野菜
【コナガ】
[予報内容] 発生量:並~やや多い
[予報の根拠]
(1)8月のフェロモントラップへの誘殺虫数は平年並であった。
(2)植物防疫協力員から、一部で発生がやや多く見られるとの報告があった。
(3)昨年、冬キャベツの巡回調査では、一部ほ場でやや多かった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)発生初期の防除を徹底する。
(2)世代交代が早く、特に抵抗性が発達しやすいため、同一系統薬剤の連用を避け、
ローテーション散布を行う。
【ハイマダラノメイガ(ダイコンシンクイ)】
[予報内容] 発生量:並
[予報の根拠]
(1)8月の予察灯への飛来虫数は平年並だった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)セル成型苗では発生すると欠株を生じるので、発生初期に防除を徹底する。
(2)被覆資材によるべたがけ、トンネルがけの防除効果は高い。
[メモ]
[防除上考慮すべき事項]
(1)苗床は寒冷紗等(2mm目合)で被覆し、成虫の侵入を防止する。
(2)食害の見られた株は、速やかに処分する。
D 野菜・花き・大豆
【アブラムシ類】
[予報内容] 発生量:並
[予報の根拠]
(1)8月後半の巡回調査で、なす、さといも、きくでは平年並であった。
(2)8月の黄色水盤への飛来虫数は平年並であった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)少発生時の防除を徹底する。
(2)同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を行う。
[メモ]
(1)アブラムシ類は多種類のウイルス病を媒介する。
E 野菜・花き類
【シロイチモジヨトウ】
[予報内容] 発生量:並~やや少ない
[予報の根拠]
(1)8月のフェロモントラップへの誘殺虫数は平年並からやや少なかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)発生初期(若齢幼虫期)に防除を徹底する。
(2)施設では、開口部を寒冷紗等(5mm目合で可)で被覆し、成虫の侵入を防止する。
(3)フェロモンディスペンサーを設置すれば、成虫の交尾を阻害し、 被害を軽減できる。
(4)黄色灯を終夜点灯すれば、成虫の行動や産卵を抑制し、被害を軽減できる
(注)水稲やきくは、夜間に強い光を受けると開花しない。周辺にこのような作物
がある場合は黄色灯の設置方向に注意すること。
【ハスモンヨトウ】
[予報内容] 発生量:並~やや多い
[予報の根拠]
(1)8月の露地なす、さといもの巡回調査では、発生は平年並からやや多かった。
(2)8月のフェロモントラップへの誘殺虫数は前半はやや多く、後半は平年並であった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)発生初期(若齢幼虫期)に防除を徹底する。
(2)卵塊が付着していたり、若齢幼虫が集団で食害している葉は、直ちに摘葉し、ほ場
から持ち出して処分する。
(3)施設では、開口部を寒冷紗等(5mm目合で可)で被覆し、成虫の侵入を防止する。
(4)黄色灯を終夜点灯すれば、成虫の行動や産卵を抑制し、被害を軽減できる。
(注)水稲やきくは、夜間に強い光を受けると開花しない。周辺にこのような作物
がある場合は黄色灯の設置方向に注意すること。
【オオタバコガ】
[予報内容] 発生量:並~やや多い
[予報の根拠]
(1)8月の露地なすの巡回調査では、被害の発生及び産卵数は一部ほ場で
やや多かった。
(2)8月のフェロモントラップへの誘殺虫数は、平年並からやや多かった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)発生初期(若齢幼虫期)に防除を徹底する。
(2)被害のあった新芽や果実は早期に処分し、周辺の幼虫を探して捕殺する。
(3)施設では、開口部を寒冷紗等(5mm目合で可)で被覆し、成虫の侵入を防止する。
(4)黄色灯を終夜点灯すれば、成虫の行動や産卵を抑制し、被害を軽減できる。
(注)水稲やきくは、夜間に強い光を受けると開花しない。周辺にこのような作物
がある場合は黄色灯の設置方向に注意すること。
【ハダニ類】
[予報内容] 発生量:並~やや少ない
[予報の根拠]
(1)8月の露地なす、さといもの巡回調査では、発生は平年並からやや少なかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)発生初期の防除を徹底する。
(2)同一系統薬剤の連用をしない。
[メモ]
(1)高温、乾燥条件で多発する。
【ハモグリバエ類】
[予報内容] 発生量:やや少ない
[予報の根拠]
(1)8月の露地なす、トマトの巡回調査では、発生は平年よりやや少なかった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)ハウスの開口部を寒冷紗等(1mm目合)で被覆し、成虫の侵入を防止する。
F 花き類
【アザミウマ類】
[予報内容] 発生量:並
[予報の根拠]
(1)8月のきくの巡回調査では、発生は平年並であった。
[防除上考慮すべき事項]
(1)収穫後の残さは、他作物等への発生源となるので、速やかに処分する。
(2)きくでは膜割れ前後の防除を徹底する。
[メモ]
(1)ミカンキイロアザミウマ、ヒラズハナアザミウマは、ウイルス病(TSWV等)を
媒介する。
●大阪府環境農林水産部農政室推進課病害虫防除グループ・ホームページ
(平成23年4月1日より大阪府病害虫防除所から組織名変更)
http://www.jppn.ne.jp/osaka/
防除指針を掲載しています。
●病害虫発生情報メールサービス
申込先 大阪府環境農林水産部農政室推進課病害虫防除グループ・メールサービス担当
TEL 072-957-0520
http://www.jppn.ne.jp/osaka/mailservice/mailservicemousikomi.html
<情報料無料、受信に要する通信費は自己負担です>
年間約15件の病害虫情報を電子メールで送付します。
●おおさかアグリメール
申込先 大阪府立環境農林水産総合研究所
経営企画室推進グループ
おおさかアグリメール受付担当
TEL 072-979-7070
http://www.kannousuiken-osaka.or.jp/nourin/agrimail/
最新の農業情報をあなたの携帯電話にお届けします。
(受信に要する通信費は自己負担です)
●Web版大阪府園芸植物病害虫図鑑
「ひと目でわかる花と野菜の病害虫」
http://osaka-ppa.jp/zukan/index.php
(大阪府植物防疫協会)