売れる麦作りのため
麦類赤かび病の防除を確実に行いましょう
麦類は、出穂前8〜10日に−1〜−1.5℃の低温に遭うと不稔を生じます。今年はこの低温が4月上・中旬に数回あり、4月上旬の低温で県中・南部の二条大麦や六条大麦に、中旬の低温で県中・北部の麦類に不稔粒の発生が懸念されています。不稔粒には赤かび病が発生しやすく、健全粒への伝染源となり品質低下の要因になります。
今後の気象予報では、寒暖の変動が大きく、麦の体質が弱まることが懸念されるため、今年の赤かび病は、やや多い発生が予想されます。
防 除 対 策
1 病徴がまったく認められなくても必ず次のいずれかの薬剤で防除しましょう。
2 赤かび病菌は開花盛期頃がもっとも感染が高くなりますので、穂揃期の防除を徹底しましょう。
3 不良天候が続く場合は7〜10日後にさらに薬剤散布を行いましょう。
☆ 麦類赤かび病の防除薬剤
薬 剤 名 |
希釈倍率等 |
適正使用基準 |
備 考 |
トップジンM粉剤
トップジンM水和剤
トリフミン水和剤
ストロビーフロアブル
アミスター20フロアブル(小麦)
チルト乳剤25(小麦)
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4kg/10a
1000〜1500倍
1000〜2000倍
2000〜3000倍
2000倍
1000〜2000倍
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14日前/2回
14日前/3回
14日前/3回
14日前/3回
7日前/3回
14日前/3回
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EBI剤
EBI剤
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*EBI剤は耐性菌防止のため、1作2回以内の使用とする。