稲の種子伝染性病害には、いもち病をはじめ、ばか苗病、もみ枯細菌病、苗立枯細菌病などがあります。また、シンガレセンチュウも種子伝染します。これらの病害虫は、健全な種子の準備、種子消毒の徹底、適切な育苗管理などを行うことにより、未然に発生を防ぐことができます。そこで、種子伝染性病害虫の発生を予防するため、種子消毒を徹底しましょう。
≪種子消毒の方法≫
T 消毒種子を使用する場合 浸 種
・ 消毒種子には薬剤(へルシードTフロアブル)が吹き付け処理されている。 ・ 籾と水の容量比は1:2とし、必ず停滞水中で行い、3日間は水を交換しない。 ・ シンガレセンチュウ防除を行う場合は、殺虫剤を所定の濃度になるように加える。
U 未消毒種子を使用する場合
県内産種子を使うときはここから
塩水選 消 毒 風 乾 浸 種 ・ 比重
うるち:1.13
も ち:1.08・ 籾と薬液の容量比は1:1以上 ・ 薬剤の効果を安定させるため風乾させる
(24時間)・ 籾と水の容量比は1:2とし、必ず停滞水中で行い、3日間は水を交換しない。 ・ 塩水選後はよく水洗する。 ・ シンガレセンチュウ防除を行う場合は殺虫剤を所定の濃度になるように加える。
≪主な種子消毒剤≫
薬 剤 名 対 象 病 害 虫 いもち病
ばか苗病
ごま葉枯病細菌病 シンガレ
センチュウもみ枯細菌病 苗立枯細菌病 褐条病
ヘルシードTフロアブル*
ヘルシードスターナフロアブル*
テクリードCフロアブル*
スポルタック乳剤*
スミチオン乳剤
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
詳しくは農業環境指導センターにお問い合わせください。
Tel(028)626-3086
Fax(028)626-3012