栃木県病害虫発生予察予報  栃木県農業環境指導センター  

平成12年度第11号(平成13年2月23日発表)

予想期間:2月下旬〜3月下旬


  1 いちご うどんこ病
 (1)発生予想  発生量:やや多い     ↑ 
 (2)根  拠  現在の発生は平年並。
各地のほ場で発生が見られ、一部で発生の多いほ場がある。
今後の気象予報は感染にやや適している。
 (3)対  策  ハウス内が多湿にならないように、換気やかん水に注意し通風をよくする。
薬剤による防除は予防を基本とし、フルピカフロアブル、サンヨールなどをていねいに散布する。
発生の見られる場合はモレスタン水和剤などの予防及び治療効果のある薬剤をていねいに散布する。
発生の多い場合はEBI剤、ポリオキシンAL水溶剤などを、葉裏にも薬剤がよくかかるように散布する。

  2 いちご ハダニ類
 (1)発生予想 発生量:平年並     ↑ 
 (2)根  拠  現在の発生はやや少ないが、一部で発生の多いほ場がある。
今後の気象予報は発生にやや適している。
 (3)対  策 発生が見られる場合は、オサダン水和剤25、ニッソラン水和剤、ピラニカEW、コロマイト水和剤などをローテーション散布する。
ハダニの発生した場所へのスポット散布でもよい。

3 トマト 葉かび病
 (1)発生予想 発生量:平年並   ↑ 
 (2)根  拠  現在の発生はやや少ない。
今後の気象予報は発生にやや適している。
 (3)対  策 ハウスやトンネルでは高温多湿にならないよう換気を十分に行う。
過度のかん水は避ける。
薬剤による防除は予防を基本とし、ベルクート水和剤、サンヨールなどを散布する。
発生の見られる場合は治療効果があり、系統の異なる薬剤をローテーション散布する。 

  4 施設野菜共通 灰色かび病
 (1)発生予想  発生量:平年並  ↑ 
 (2)根  拠  現在、いちごでやや少ない、トマトで平年並の発生である。
今後の気象予報が感染にやや適している。
 (3)対  策 施設内が多湿にならないように換気に注意する。特に、雨や雪の日は、暖房機を空運転するなどして、施設内の空気を循環させる。
発病した果実や茎葉は伝染源となるので、早急に取り除き、ほ場外で処分する。
薬剤による防除を行う場合には、ロブラール500アクア、サンヨール、フルピカフロアブルなどによるローテーション散布を行う。

  5 施設野菜共通 オンシツコナジラミ
 (1)発生予想  発生量:やや多い      ↑ 
 (2)根  拠  現在の発生はいちごでやや少なく、トマトで平年並。一部で発生の多いほ場がある。
今後の気象予報は発生にやや適している。
 (3)対  策  ハウス内への鉢物などの持ち込みに注意し、また、室内の雑草防除を徹底する。 
発生初期から、系統の異なる薬剤をローテーション散布する。

  6 にら 白斑葉枯病
 (1)発生予想  発生量:平年並      → 
 (2)根  拠  現在の発生は平年並。
今後の気象予報が発生にやや適している。
 (3)対  策 ハウス内が過湿にならないように、換気や排水に注意する。

  その他の病害虫       発生予想
・施設野菜ミカンキイロアザミウマ 発生量:平年並
  →、↑、↓は、現在の発生からの増減を表す。
 

関東甲信地方3ヶ月気象予報(気象庁2月20日発表)
3月:  天気は数日の周期で変わるでしょう。気温、降水量とも平年並でしょう。
4月: 天気は数日の周期で変わりますが、平年に比べ、晴れる日が多いでしょう。
気 温は平年並、降水量は少ないでしょう。 
4月:  天気は数日の周期で変わるでしょう。平年に比べ、曇りや雨の日が多いでしょ う。
気温は平年並、降水量は多いでしょう。
  ○気温 3月: 平年並 4月: 平年並 5月: 平年並
○降水量 3月: 平年並 4月: 少ない 5月: 多 い

平成13年度病害虫雑草防除基準の発行


4月に発行予定、1部 1,200円(消費税込)
申込みは、社団法人栃木県植物防疫協会(農業共済連内) Tel 028-683-5533  まで

インターネットホームページの開設


 農業環境指導センターでは3月1日からホームページを開設いたします。
掲載内容(病害虫発生予察情報、病害虫技術情報等)
 なお内容は順次拡充してゆく予定ですのでご活用ください。
URL http://www.jppn.ne.jp/tochigi/
 

詳しくは農業環境指導センターにお問い合わせください。
             Tel(028)626-3086
             Fax(028)626-3012