栃木県病害虫発生予察予報   栃木県農業環境指導センター　　

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１　水　稲　いもち病（穂いもち）
　（１）発生予想　　発生量：平年並　↑
　（２）根　　拠　・常発地では発生株率の高いほ場がある。
　　　　　　　　　・穂肥の施用により、感染しやすい条件になる。
　　　　　　　　　・今後の気象予報は発生にやや適してる。
　（３）対　　策　・穂ばらみ期と穂ぞろい期に薬剤防除を行う。
　　　　　　　　　〇葉いもちの発生が少ない地域
　　　　　　　　　　→予防効果の高い薬剤を施用（オリゼメート、ラブサイドなど）
　　　　　　　　　○葉いもちの発生が多い地域
　　　　　　　　　　→予防効果と治療効果の高い薬剤を施用（ブラシン、カスラブサイ
　　　　　　　　　　ドなど）
　　　　　　　　　○航空防除が行われる地域
　　　　　　　　　　→穂ばらみ期と穂ぞろい期の合わせて２回防除になるように地上防
　　　　　　　　　　　除で補う。
　（４）備　　考　・穂ぞろい後、夜間に高温、多湿が続く場合には、穂ぞろい後７〜１
　　　　　　　　　　０日後にさらに１回薬剤防除を行う。
　　　　　　　　　・穂いもちは発生してからでは手遅れになります。必ず予防的に防除
　　　　　　　　　　を行いましょう。
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２　水　稲　紋枯病
　（１）発生予想　　発生量：平年並　↑
　（２）根　　拠　・稲の生育期間中の気温が高めに推移し、発生に適している。
　　　　　　　　　・今後の気象予報が発生に適している。
　（３）対　　策　・７月末から８月初旬の発生株率が２０％以上のほ場では、出穂から
　　　　　　　　　　穂ぞろい期に１回の薬剤防除を行う。
　（４）備　　考　・紋枯病は病斑が上位に進展すると減収となります。
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３　水　稲　斑点米カメムシ類　　　　（注意報第１号　平成１２年７月１９日発表）
　（１）発生予想　　発生量：多　い　↑
　　　　　　　　　　発生地域：全　域（特に、昨年の多発地域）
　（２）根　　拠　・牧草地における７月中旬のすくい取り調査では、平年に比べ多かっ
　　　　　　　　　　た。
　　　　　　　　　　・稲の生育が早く、出穂も早いので、水稲での繁殖に適している。
　　　　　　　　　　・今後の気象予報がカメムシ類の加害増殖に適している。
　（３）対　　策　・すでに出穂している地域では、飛来が見られた場合には防除を行う
　　　　　　　　　　・斑点米カメムシ類は、出穂期以降に飛来のピークとなるので、飛来
　　　　　　　　　　　時期を的確に把握した防除を行う。
　　　　　　　　　　・防除時期
　　　　　　　　　　　○出穂期〜穂ぞろい期（越冬成虫の加害産卵時期）
　　　　　　　　　　　○乳熟期（幼虫の加害時期）
　　　　　　　　　　　○糊熟期（終齢〜新成虫の加害時期）：多発した場合の追加防除時
　　　　　　　　　　　期
　（４）備　　考　・斑点米の発生は主に幼虫が原因となるので、幼虫密度を下げること
　　　　　　　　　　に心掛けて防除を行う。
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４　大豆　カメムシ類
　（１）発生予想　　発生量：やや多い　↑
　（２）根　　拠　・予察灯へのイチモンジカメムシの飛来が多い。
　　　　　　　　　　・今後の気象予報が発生に適している。
　（３）対　　策　・稚莢期から子実肥大期に薬剤による防除を行う。
　（４）備　　考　・吸実性カメムシ類は、若莢が着き始める時期に成虫が飛来し、加害
　　　　　　　　　　し産卵を行うので、発生が見られる場合には、結莢期から７〜１０
　　　　　　　　　　日間隔で２〜３回の防除を行う。
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５　いちご　炭疽病（育苗床）
　（１）発生予想　　発生量：平年並　↑
　（２）根　　拠　・親株での発生は平年並
　　　　　　　　　　・今後の気象予報は感染に適している。
　（３）対　　策　・育苗には、雨よけやポットを使用し、排水対策、チューブ潅水など
　　　　　　　　　　を行う。
　　　　　　　　　　・育苗期にキノンドーフロアブル、ベルクート水和剤等をていねいに
　　　　　　　　　　　散布する。
　　　　　　　　　　・被害株は取り除き、ほ場外で処分する。
　（４）備　　考　・被害株は見つけしだい取り除き肥料袋等に詰め、口を閉じて日当た
　　　　　　　　　　りのよい屋外に放置する。
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６　大豆・野菜共通　ハスモンヨトウ
　（１）発生予想　　発生量：やや多い　↑
　（２）根　　拠　・県中部のフェロモントラップへの誘殺数は平年並だが、一部で発生
　　　　　　　　　　　の多い地域がある。
　　　　　　　　　　・今後の気象予報は発生に適している。
　（３）対　　策　・薬剤は若齢幼虫のうちに散布する。
　　　　　　　　　　・薬剤抵抗性の発現を防止するため、系統の異なる薬剤をローテーシ
　　　　　　　　　　　ョン散布する。
　（４）備　　考　・さといもでの発生に注意し、他の作物への被害を防止する。
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７　なし　黒星病
　（１）発生予想　　発生量：やや少ない　→
　（２）根　　拠　・巡回調査では、現在、やや少ない発生である。
　（３）対　　策　・罹病した葉や果実は除去し、園外で処分する。
　　　　　　　　　　・ベルクート水和剤、キノンドーフロアブルなどを散布する。
　（４）備　　考　・降雨が続くときは、薬剤の散布間隔を短くする。
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８　果樹共通　カメムシ類
　（１）発生予想　　発生量：やや多い　↑
　（２）根　　拠　・予察灯への飛来は平年並
　　　　　　　　　　・ひのきの毬果数が多く，新成虫の発育に適している。
　　　　　　　　　　・今後の気象予報が発生に適している。
　（３）対　　策　・飛来を認めたら薬剤を散布する。
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その他の病害虫　　　　　　　発生予想
　○果菜類アザミウマ類　　　発生量：平年並　　↑
　○コナガ　　　　　　　　　　　　発生量：平年並　　→
　○きく白さび病　　　　　　　　発生量：やや多い　↑
　○りんどう葉枯病　　　　　　発生量：平年並　　→

　→、↑、↓は、現在の発生からの増減を表す。
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───────関東甲信地方３ヶ月気象予報（気象庁７月１９日発表）───────
　　８月：晴れて暑い日が多いでしょう。気温は高く、降水量は平年並でしょう。
　　９月：残暑が厳しいですが、天気がぐずつく時期があるでしょう。気温は高く、降水
　　　　量は平年並でしょう。
　１０月：天気が周期的に変わるでしょう。気温、降水量ともに平年並でしょう。
　　○気　温　　８月　高　い、９月　高　い、１０月　平年並
　　○降水量　　８月　平年並、９月　平年並、１０月　平年並