植物防疫ニュース(速報)  栃木県農業環境指導センター  

平成13年度No.2  (平成13年5月2日発表)

 


果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ等)の発生が早くて多い


 宇都宮市瓦谷町におけるチャバネアオカメムシの集合フェロモントラップへの誘殺は、過去3年間のうち今年は最も早く、多い状況です。また、果樹カメムシ類の越冬密度も高く(平成13年度速報No.1)、今後、多数のカメムシ類が早期に果樹園に飛来することが懸念されます。
 果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ、クサギカメムシなど)は、サクラ類の果実などへの寄生を経て順次、果樹園に飛来してきますので、果樹園への飛来を確認したらただちにに防除しましょう。

防 除 対 策

(1)早期発見、早期防除に努める。特に、越冬地である山林に隣接した果樹園では注意する。
(2)多目的防災網により、カメムシ類の飛来を防止する。
(3)気温の高い日は、カメムシ類の活動が活発になるので注意する。
(4)果樹園で発生が認められたらただちに、下記の薬剤で防除する。ただし、桑には絶対にかからないように注意する。
      な し:アグロスリン水和剤2,000倍液など
      りんご:MR.ジョーカー水和剤2,000倍液
(5)5月下旬までは、薬害の発生が懸念されるのでスミチオンは散布しない。
(6)交信攪乱剤(コンフューザーPなど)は、カメムシ類に防除効果がないので、注意する。

詳しくは農業環境指導センターにお問い合わせください。
   Tel(028)626-3086
    Fax(028)626-3012