栃木県病害虫発生予察注意報  栃木県農業環境指導センター  

平成13年度第1号(平成13年5月2日発表)


 
 4月下旬の曇雨天により、各地でたまねぎにべと病の発生が見られています。現在、たまねぎは肥大期にあたり、適正な防除を実施しないと収量・品質低下を招きますので、防除の徹底が必要です。
 
作 物 名:たまねぎ
病害虫名:べと病
 
1 発生予想    発生量 多い
  発生地域    県中南部
 
2 根  拠
(1)4月4半旬の調査では少なかったが、5月1半旬の調査では発生ほ場率は84%と高く、発生程度も高い。
            表 たまねぎべと病発生ほ場率

  調 査 地 点

調査ほ場数

発生ほ場数

発生ほ場率

発病株率5割以上のほ場率

宇都宮市瑞穂野地区
上三川町汗地区

  37
  20

  31
  17

  84%
  85%

      41%
      35%

   合  計
 

  57
 

  48 
 

  84%
 

     39%
 
                          (平成13年5月1半旬調査)
(2)4月下旬に曇雨天があり、その時期の平均気温は11〜17℃と発生に適していた。
(3)5月上旬も曇雨天の予想のため本病の発生に適し、今後病勢の進展が予想される。
 
3 防除対策
(1)ほ場を見回り、早期発見・初期防除に努める。
(2)発生が見られるほ場では、以下の薬剤に展着剤を加えて5〜7日おきに2回以上連続散布する。
       薬 剤 名         希釈倍数      適正使用基準
     ・リドミルMZ水和剤     500-750倍   収穫7日前/3回以内
     ・クリーンヒッター       1000倍    収穫7日前/3回以内
     ・サンドファンC水和剤    500-750倍   収穫7日前/3回以内
     ・カーゼートPZ水和剤     1000倍    収穫3日前/3回以内
 
(3)発生していないほ場では、予防のために以下の薬剤を散布する。
       薬 剤 名         希釈倍数      適正使用基準
     ・ダイファー水和剤      400-650倍   収穫7日前/5回以内
     ・ジマンダイセン水和剤    400-600倍   収穫3日前/5回以内
     ・ペンコゼブ水和剤      400-600倍   収穫3日前/5回以内
     ・フロンサイド水和剤    1000-2000倍   収穫7日前/5回以内
 

詳しくは農業環境指導センターにお問い合わせください。
                          Tel(028)626-3086
                          Fax(028)626-3012