果樹カメムシ類の発生は、早くて多い状況です。各地の果樹園への飛来が確認されていますので、早期発見に努め的確
な防除を行いましょう。
作 物 名:果樹(なし、りんご)
病害虫名:カメムシ類(チャバネアオカメムシ・クサギカメムシ)
1 発生予想 発生量 多い
発生地域 県内全域
2 根 拠
(1)チャバネアオカメムシ成虫の越冬密度は定点4か所平均で0.67頭/uと高かった(平成9〜11年はいずれも0頭/u)。
(2)チャバネアオカメムシの集合フェロモントラップへの誘殺数は、4月中旬から増加が続き、過去2年よりかなり多い(下図)。
(3)チャバネアオカメムシの予察灯(宇都宮市)への飛来初日は、5月20日と早い。
(4)病害虫防除員や関係機関等から、果樹カメムシ類の発生が目立つという情報が入ってきている。
(5)各地のなし、りんご園でカメムシ類の飛来が確認されている。
3 防除対策
(1)早期発見・早期防除に努める。山林に隣接した果樹園では、発生が多い傾向があるので注意する。
(2)気温が高い日は、カメムシ類の活動が活発になるので注意する。
(3)多目的防災網は、すき間がないようにしておく。
(4)果樹園で発生が認められたら、下表のいずれかの薬剤を散布する。
・夜行性のため、夕方か早朝に散布するのが望ましい。
・スミチオン水和剤40は薬害防止のため、6月になってから散布するようにする。
・合成ピレスロイド剤であるアグロスリン水和剤は、天敵類の密度を下げハダニ類などの発生を促進するおそれがあるので、
使用回数をできるだけ抑える。
対 象 |
薬 剤 名 | 希釈倍率 | 適正使用基準 |
なし |
アドマイヤー水和剤 |
1000倍 |
収穫30日前まで/2回以内(蚕) |
MR.ジョーカー水和剤 |
2000倍 |
収穫14日前まで/2回以内(蚕) |
|
アグロスリン水和剤 |
2000倍 |
収穫前日まで/3回以内(蚕) |
|
スミチオン水和剤40 |
1000倍 |
収穫21日前まで/6回以内 |
|
りんご |
MR.ジョーカー水和剤 |
2000倍 |
収穫14日前まで/2回以内(蚕) |
スミチオン水和剤40 |
1000倍 |
収穫30日前まで/3回以内 |
(蚕)の薬剤は、桑にかからないように特に注意する。
(5)交信攪乱剤(コンフューザーPなど)は、カメムシ類に対する防除効果がないので注意する。
島島島島棟レしくは、農業環境指導センターまでお問い合わせください島島島島
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