━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 栃木県病害虫発生予察予報         栃木県農業環境指導センター
 
 植物防疫ニュース  平成13年度第11号(平成14年2月27日発表)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                           予想期間:2月下旬〜3月下旬
────────────────────────────────────────
1 いちご うどんこ病
  (1)発生予想   発生量:平年並 
  (2)根  拠 ・現在の発生はやや少ない。(−)
        ・今後の気象予報が感染にやや適している。(+)
  (3)対  策 ・ハウス内が多湿にならないように、換気やかん水に注意し通風をよく
         する。
        ・薬剤による防除は予防を基本とし、モレスタン水和剤、フルピカフロ
         アブル、サンヨール乳剤などをていねいに散布する。
        ・発病した果実や茎葉は伝染源となるので早急に取り除き、ほ場外で処
         分する。
        ・発生の見られる場合はEBI剤、ポリオキシンAL水溶剤などを、葉裏
         にも薬剤がよくかかるように散布する。
        ・くん煙剤の使用も効果的である。
────────────────────────────────────────
2 いちご ハダニ類
 (1)発生予想   発生量:平年並 
 (2)根  拠  ・現在の発生はやや少ない。(−)
        ・一部で多発圃場が見られる(+)
         ・今後の気象予報が発生にやや適している。(+)
 (3)対  策  ・発生が見られる場合は、コロマイト水和剤、ニッソラン水和剤、ピラニ
         カEWなどをローテーション散布する。
 (4)備  考  ・薬剤散布にあたっては、ミツバチの安全日数を十分考慮する(他の病害
         虫も同様)。
────────────────────────────────────────
3 いちご 灰色かび病
 (1)発生予想  発生量:平年並
 (2)根  拠  ・現在の発生はやや少ない。(−)
        ・今後の気象予報が感染にやや適している。(+)
 (3)対  策  ・多湿条件で発生しやすいので通風をよくする。特に曇天の日が続く場
         合は発生しやすいので注意する。また、かん水に注意しハウス内の湿
         度を上げすぎないようにする。
        ・発病した果実や茎葉は伝染源となるので早急に取り除き、ほ場外で処
         分する。
        ・薬剤による防除は予防を基本とし、フルピカフロアブル、ポリオキシ
         ンAL水溶剤などを散布する。また、同一系統の薬剤の連用を避け、
         異なる系統の薬剤をローテーション散布する。 
────────────────────────────────────────
4 トマト 葉かび病
 (1)発生予想  発生量:やや少ない
 (2)根  拠  ・現在の発生は少ない。(−)
        ・今後の気象予報は発生にやや適している。(+)
 (3)対  策  ・ハウスやトンネルでは高温多湿にならないよう換気を十分に行う。
        ・過度のかん水は避ける。
        ・発病が見られた茎葉や不要な下葉は取り除き、ほ場外で処分する。
        ・薬剤による防除は予防を基本とし、ベルクート水和剤、サンヨール乳剤
         などを散布する。
        ・発生の見られる場合は治療効果があり、系統の異なる薬剤をローテー
         ション散布する。
────────────────────────────────────────
5 トマト 灰色かび病
 (1)発生予想  発生量:やや多い 
 (2)根  拠  ・現在の発生は平年並(±)
        ・今後の気象予報が感染にやや適している。(+)
 (3)対  策  ・施設内が多湿にならないように換気する。特に、雨や雪の日は、暖房
         機を空運転するなどして、施設内の空気を循環させる。
        ・発病した果実や茎葉は伝染源となるので早急に取り除き、ほ場外で処
         分する。
        ・薬剤による防除は予防を基本とし、ロブラール 500アクア、ベルクー
         ト水和剤、ポリオキシンAL水溶剤などを散布する。 
────────────────────────────────────────
6 施設野菜共通 オンシツコナジラミ    
 (1)発生予想  発生量:やや多い
 (2)根  拠  ・現在の発生はいちごで平年並、トマトでやや少ない。(±)
・一部で多発圃場が見られる。(+)
        ・今後の気象予報が発生にやや適している。(+)
 (3)対  策  ・ハウス内への鉢物などの持込みに注意し、またハウス内の雑草防除を
         徹底する。
        ・発生が見られたら、いちごではモスピラン水溶剤を、トマトではモスピ
         ラン水溶剤、サンマイトフロアブルなどを散布する。
        ・トマトでラノーテープを使用するときは、トマトの生長に応じて設置高
         をあげる。
────────────────────────────────────────
その他の病害虫                     発生予想
  施設野菜共通アブラムシ類            発生量:やや少ない
  施設野菜・花き共通ハモグリバエ類        発生量:やや少ない
  にら白斑葉枯病                 発生量:平年並
  大麦縞萎縮病は2月中旬の調査では少ない発生
──────── 関東甲信地方3ヶ月気象予報(気象庁2月20日発表)──────
 
 3月:天気は周期的に変わりますが、ぐずつく時期があるでしょう。
  4月:天気は周期的に変わるでしょう。平年より晴れる日が多いでしょう。
 5月:気は周期的に変わるでしょう。
 
  ○気 温    3月 高い   4月 平年並  5月 高い
  ○降水量    3月 平年並  4月 少ない  5月 平年並
────────────────────────────────────────
─────── 1ヶ月気象予報(気象庁2月22日発表)─────────────
  2月23日から3月22日まで
        低い(少ない)確率  平年並の確率  高い(多い)確率
   ○気 温    20%       30%      50%
  ○降水量    30%       50%      20%
────────────────────────────────────────
  病害虫ホットラインのアクセス番号が変わりました。
 
 003501(プップップ)(PB)#284 5006529416 0##(回線切断)
    ダイアル回線の場合は(PB)のところで切り替えボタン(PB、トーン、プッシュ等)を
    押します。
    しばらく待つと情報のメニューが送られてきます。
    上記のダイアルを繰り返してください。(0##のかわりに BOX番号##)
後日、電話料と一緒にNTTから通信料が請求されます。
 1ページ25円(午後7時〜翌日午前8時まで19円):安くなりました。
なお従来のアクセス方法も平成14年3月末日まで利用できます。
────────────────────────────────────────
平成14年度病害虫雑草防除基準の発行
4月に発行予定、1部 1,200円(消費税込)
申込みは、社団法人栃木県植物防疫協会(農業共済連内) Tel 028-683-5533  まで
────────────────────────────────────────
農薬の使用にあたっては、ラベルをよく読み、適正使用基準を守って使いましょう!
病害虫に関して詳しく知りたい場合は、農業環境指導センターにお問い合わせください。
Tel(028)626-3086  Fax(028)626-3012
http://www.jppn.ne.jp/tochigi/