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 栃木県病害虫発生予察予報         栃木県農業環境指導センター
 
 植物防疫ニュース  平成13年度第12号(平成14年3月27日発表)
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                           予想期間:3月下旬〜4月下旬
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1 稲 苗立枯病 
  (1)発生予想  発生量:平年並 
  (2)根  拠  ・今後の気象予報が病原によっては発病にやや適している。(+)
   (3)対  策  ・自家採種の種籾は塩水選、消毒を徹底する。 
        ・育苗箱、育苗資材の消毒を徹底する(消毒済人工培土も必ず床土消毒剤         
                   を使用する)。
        ・培土はpHを5.0〜5.5に矯正する。 
        ・緑化期、硬化期は低温、極端な高温にしない。  
        ・フザリウム、リゾープス、ピシウムの防除にはタチガレエース液剤とダ
         コニール1000を混用する。 
        ・細菌性病害の防除にはテクリードCフロアブルなどを使用する。
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2 麦類 赤かび病 
  (1)発生予想  発生時期:やや早い  発生量:平年並
  (2)根  拠  ・今後の気象予報が感染にやや適している。(+)  
        ・昨年の発生は平年並であった。(±)
   (3)対  策  ・開花期から乳熟期にトップジンM、トリフミン水和剤などを散布する。
         不順天候が続く場合は、7〜10日後に再度防除を行う。
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3 いちご ハダニ類
  (1)発生予想  発生量:やや多い 
  (2)根  拠  ・現在の発生は平年並。(±)  
        ・一部で多発ほ場が見られる(+)
         ・今後の気象予報が発生に適している。(+)
  (3)対  策   ・発生が見られる場合は、コロマイト水和剤、ニッソラン水和剤、ピラニ
         カEWなどをローテーション散布する。
 (4)備  考  ・薬剤散布にあたっては、ミツバチの安全日数を十分考慮する(他の病害
         虫も同様)。
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4 いちご オンシツコナジラミ    
 (1)発生予想  発生量:多い
 (2)根  拠  ・現在の発生はやや多い。(+)  
        ・一部で多発圃場が見られる。(+)
        ・今後の気象予報が発生にやや適している。(+)
 (3)対  策  ・ハウス内の雑草防除を徹底する。
        ・発生が見られたら、モスピラン水溶剤を散布する。
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5 果菜類 灰色かび病
 (1)発生予想  発生量:やや少ない
 (2)根  拠  ・現在の発生はやや少ない。(−)  
        ・今後の気象予報が感染にあまり適していない。(−)
 (3)対  策  ・多湿条件で発生しやすいので通風をよくする。特に曇天の日が続く場
         合は発生しやすいので注意する。また、かん水に注意しハウス内の湿度
         を上げすぎないようにする。 
        ・発病した果実や茎葉は伝染源となるので早急に取り除き、ほ場外で処分
         する。 
        ・いちごでは、フルピカフロアブル、ポリオキシンAL水溶剤などを、ト
         マトでは、ロブラール500アクア、ベルクート水和剤、ポリオキシンA
         L水溶剤など、系統を変えてローテーション散布する。 
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6 たまねぎ べと病    
 (1)発生予想  発生時期:やや早い  発生量:平年並
 (2)根  拠  ・昨年の発生は多かった。(+)  
        ・今後の気象予報が発生にあまり適していない。(−)
 (3)対  策  ・ジマンダイセン水和剤、フロンサイド水和剤などで予防する。 
        ・発生が見られるほ場では、リドミルMZ水和剤、カーゼートPZ水和剤
         などを5〜7日おきに2回以上散布する。
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7 なし 黒星病    
 (1)発生予想  発生時期:やや早い  発生量:やや少ない
 (2)根  拠  ・昨年の発生は少なかった。(−)  
        ・今後の気象予報が発生にあまり適していない(−)
 (3)対  策  ・芽基部病斑は除去する。  
        ・開花前にビスダイセン水和剤などを散布する。  
        ・2分咲き時にEBI剤またはEBI混合剤を散布する。
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8 なし 赤星病    
 (1)発生予想  発生時期:早い  発生量:やや少ない
 (2)根  拠  ・冬胞子堆の発生量は少ない。(−)  
        ・今後の気象予報が発生にあまり適していない。(−)  
        ・冬胞子堆の成熟はかなり早い。
 (3)対  策  ・なしに対しては、2分咲き時にEBI剤またはEBI混合剤を散布する。
        ・ビャクシン類に対しては、4月下旬にバシタック水和剤を散布する。 
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その他の病害虫                     発生予想
  麦類・施設野菜のアブラムシ類          発生量:平年並
  にら白斑葉枯病                 発生量:平年並
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*水稲の越冬害虫密度は全般に低めですが、箱施用剤を施用し、発生を未然に防ぐことが大切です。
なお、地域によって発生する害虫の種類が違いますので適切な薬剤を選定しましょう。
──────── 関東甲信地方3か月気象予報(気象庁3月20日発表)──────
 
 4月:天気は周期的に変わるでしょう。
 5月:天気は周期的に変わるでしょう。
 6月:前線や低気圧の影響で曇りや雨の日が多いでしょう。
 
  ○気 温    4月 平年並   5月 高い   6月 平年並
  ○降水量    4月 平年並   5月 平年並  6月 平年並
─────── 1か月気象予報(気象庁3月22日発表)─────────────
  3月23日から4月22日まで
        低い(少ない)確率  平年並の確率  高い(多い)確率
 ○気 温    20%       30%      50%
  ○降水量    40%       40%      20%
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  病害虫ホットラインのアクセス番号が変わりました。
 
 003501(プップップ)(PB)#284 5006529416 0##(回線切断)
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平成14年度病害虫雑草防除基準の発行
4月に発行予定、1部 1,200円(消費税込)
申込みは、社団法人栃木県植物防疫協会(農業共済連内) Tel 028-683-5533  まで
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農薬の使用にあたっては、ラベルをよく読み、適正使用基準を守って使いましょう!
病害虫に関して詳しく知りたい場合は、農業環境指導センターにお問い合わせください。
Tel(028)626-3086  Fax(028)626-3012
http://www.jppn.ne.jp/tochigi/