予報の根拠で、(+)は多発要因、(−)は少発要因を表す。
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1 水 稲 いもち病(穂いもち) 普通植栽培
(1)発生予想 発生量:やや少ない
(2)根 拠 ・現在、普通植地域での葉いもちの発生は少ない。(−)
・今後の気象予報は気温が高く(+)、降水量は平年並(±)。
(3)対 策 ・穂ばらみ期と穂ぞろい期に薬剤防除を行う。
◇予防効果の高い薬剤 →
ラブサイドなど
◇予防効果・治療効果の高い薬剤
→ ブラシン、カスラブサイドなど
(4)備 考 ・穂ぞろい後、夜間に高温、多湿が続く場合には、穂ぞろい後7〜10日後にさらに1回薬剤防除を行う。
・穂いもちは発生してからでは手遅れになるので、予防的に防除を行う。
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2 大豆 カメムシ類 (速報第4号 8月2日発表)
(1)発生予想 発生量:多い
(2)根 拠 ・予察灯へのイチモンジカメムシ、アオクサカメムシの飛来時期はやや早く、やや多かった。(+)
・各地のほ場でホソヘリカメムシ、イチモンジカメムシ、アオクサカメムシの発生が見られている。(+)
・今後の気象予報は気温が高く(+)、降水量は平年並(±)。
(3)対 策 ・子実肥大期に薬剤による防除を行う。
(4)備 考 ・発生が見られる場合にはまず防除を行い、発生の推移を見ながら9月中旬まで、さらに1〜2回の防除を行う。
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3 大豆・野菜共通 ハスモンヨトウ
(1)発生予想 発生量: やや多い
(2)根 拠 ・県中部のフェロモントラップへの誘殺数は平年並である。(±)
・県南部のフェロモントラップへの誘殺数は昨年よりやや多く、大豆やさといもなどで、食害がみられるほ場がある。(+)
・今後の気象予報は発生・食害活動に適している。(+)
(3)対 策 ・幼虫が集団でいるうちに、寄生葉を摘み取り、処分する。
・薬剤は若齢幼虫のうちに散布する。
・薬剤抵抗性の発現を防止するため、連用を避けて系統の異なる薬剤をローテーション散布する。
・いちごなどの施設栽培の場合は、施設開口部に寒冷紗を張って、内部への侵入を防ぐ。
・雑草などにも生息するので、ほ場周辺の草刈などを行う。
・現在の初期発生に注意し、幼虫がみられたら防除する。
・大豆では初期の白変葉がみられたら、防除を徹底する。
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4 いちご 炭疽病
(1)発生予想 発生量:平年並
(2)根 拠 ・現在の育苗床での発生はやや少ない。(−)
・今後の気象予報は気温は高く(+)、降水量は平年並(±)。
(3)対 策 ・排水対策、チューブ潅水などを行う。
・キノンドーフロアブル、ベルクート水和剤、デランフロアブル等をていねいに葉を洗浄するように散布する。
・被害株は見つけしだい取り除き肥料袋等に詰め、口を閉じて日当たりのよい屋外に放置して処分する。
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5 あぶらな科野菜 コナガ
(1)発生予想 発生量:平年並
(2)根 拠 ・県中部のフェロモントラップへの誘殺数は現在やや少ない。(−)
・これからの気象予報は発生に適している。(+)
(3)対 策 ・定植時に粒剤(ガゼット、オルトラン、オンコルなど)を施用する。
・発生初期に薬剤を散布する。
・薬剤抵抗性の発現を防止するため、連用を避けて系統の異なる薬剤をローテーション散布する。
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6 野菜共通 アブラムシ類
(1)発生予想 発生量:やや多い
(2)根 拠 ・黄色水盤への有翅虫の飛来数は平年並。(±)
・今後の気象予報が発生に適している。(+)
(3)対 策 ・定植前に粒剤(ジメトエート、アドマイヤー、オンコルなど)を施用する。
・発生がみられたら、薬剤を散布する。
・いちご、トマトなどの施設栽培ではハウスに持ち込まないよう、定植前に丁寧に薬剤で防除する。
(4)備 考 ・モザイク病を媒介するので、初期発生に注意し防除を徹底する。
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○その他の病害虫 発生予想
野菜 軟腐病 発生量:平年並
きく アザミウマ類 発生量:やや多い
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○なしは収穫終了後に、黒星病とハダニ、シンクイムシ類等の越冬害虫の防除を行いましょう。
─────── 関東甲信地方3ヶ月気象予報(気象庁8月20日発表)───────
9月:平年と同様に晴れる日が多いでしょう。前半を中心に残暑が厳しいでしょう。
気温は高く、降水量は平年並でしょう。
10月:天気は数日の周期で変わるでしょう。気温は高く、降水量は平年並でしょう。
11月:天気は数日の周期で変わるでしょう。気温、降水量ともに平年並でしょう。
○気 温 9月 高 い、10月 高 い、11月 平年並
○降水量 9月 平年並、10月 平年並、11月 平年並