植物防疫ニュース (速報 No.1)     平成14年4月3日
栃木県農業環境指導センター
 
麦類赤かび病の防除時期が早まります

 

 今年の麦類の生育はかなり早く、出穂期が10日程度早まると予想されています。このため、赤かび病の防除適期も早くなりますので、遅れないように注意しましょう。
 赤かび病は出穂期以降に降雨が多くなると発生が多くなります。また、出穂前の低温により不稔粒が発生すると、赤かび病の発生を助長し品質低下の要因になります。
 なお、赤かび病は人畜に有害な物質(マイコトキシン)を生成し、商品にならなくなりますので、防除を行うことが良品質麦生産の条件です。今後の天候に留意して、適期の防除を実施しましょう。
 
防 除 対 策
 
1 下記のいずれかの薬剤で防除を行う。
2 赤かび病菌は開花盛期〜乳熟期がもっとも感染しやすくなるので、出穂期から穂揃期  の防除を徹底する。
3 不良天候が続き多発生のおそれがある場合は7〜10日後に2回目の薬剤散布を行う。
  ☆ 麦類赤かび病の防除薬剤

    薬 剤 名

 希釈倍率等

適正使用基準

備 考

トップジンM粉剤
トップジンM水和剤
石灰硫黄合剤
トリフミン水和剤
ストロビーフロアブル
アミスター20フロアブル(小麦)
チルト乳剤25 (小麦)
 

  4kg/10a
1000〜1500倍
  50〜 60倍
1000〜2000倍
2000〜3000倍
2000〜3000倍
1000〜2000倍
 

14日前/2回
14日前/3回
  − / −
14日前/3回
14日前/3回
7日前/3回
14日前/3回
 




EBI


EBI剤
 
   *EBI剤は耐性菌防止のため、1作2回以内の使用とする。
   *無人ヘリ散布ではトップジンMゾルが使用できる。
 
島島島 詳しくは、農業環境指導センターまでお問い合わせください。島島島
п@028−626−3086
http://www.jppn.ne.jp/tochigi/