植物防疫ニュース(速報No.2)

平成15年5月15日

果樹カメムシ類に注意しましょう

栃木県農業環境指導センター

 4月からの調査で、4月第4半旬以降チャバネアオカメムシのフェロモントラップへの誘殺数が昨年及び平年値(過去10年間の平均値)を大きく上回っています(表1)。今後、なし園への飛散が懸念されますので、発生動向に十分注意ましょう。
表1 チャバネアオカメムシの集合フェロモンへの誘殺消長
調査地:宇都宮市瓦谷町農業試験場内
月−半旬 4-1 4-2 4-3 4-4 4-5 4-6 5-1 5-2
平成15年 0 0 1 9 7 26 58 30
平成14年 1 1 5 3 2 1 9 9
平年値 0.3 0.7 3.7 2.8 1.3 5.3 7.0 9.8
       
        防 除 対 策       
1. カメムシ類の侵入防止のために、早急に多目的防災網(4o以下)でほ場全体を被覆する。
2. なしは7月上旬から下旬にかけて被害が増加するので、この時期の防除に重点を置く。また、成虫の移動範囲は広いので、地域での一斉防除が効果的である。スギ・ヒノキ林の隣接地域では特に注意する。
3. 今後の発生予察情報等に注意する。

 島島島  詳しくは、農業環境指導センターまでお問い合わせください。 島島島

TEL 028−626−3086

http://www.jppn.ne.jp/tochigi/