植物防疫ニュース
 平成15年度病害虫発生予察注意報第4号(水稲いもち病第2報)
               栃木県農業環境指導センター 平成15年8月20日発表

作物名 :水 稲
病害虫名 :いもち病(穂いもち)
発生予想 発生量 多 い
発生地域 県全域
 
 3 根 拠
(1)
 
8月上旬の葉いもち調査では、発病ほ場率が57.1%と、平年の発生面積の約150%に達している。
(2)
 
8月12日から18日まで降雨あるいは曇天が続き、いもち病の感染好適日が各地で出現しており、穂いもちの発生も懸念される。
(3)
 
8月18、19日の穂いもちの発生調査において県南及び県央のコシヒカリ等ですでに穂いもちが発生している。
(4)
 
水稲の生育は低温、日照不足により軟弱に生育しており、いもち病に罹りやすい体質となっている。
4 対 策  
(1) 穂いもちの防除 


 
穂ばらみ期と穂ぞろい期の2回が基本であるが、早植栽培では出穂期から穂ぞろい期に天候がぐずついていることから、穂いもちの多発を予防するため穂揃い後7〜10日頃までに追加防除を行う。
(2)
 
薬剤は、使用基準に基づき使用する。また、薬剤耐性菌の出現を防ぐため、同一系統の薬剤の連用を避ける。






 
 
  (参考) いもち病に登録のある主要薬剤一覧
   薬 剤 名
 
 使 用 量
(10a当たり)
   使 用 基 準
 収穫前日数  使用回数
(水和剤・乳剤)
 カスラブサイドゾル
 ノンブラスフロアブル
 フジワン乳剤
 ブラシンフロアブル

1,000〜1,500 倍
   1,000 倍
    1,000 倍
    1,000 倍

   21日まで
   21 〃
   14 〃
   21 〃

※5回以内
 2 〃
 3 〃
 2 〃
(粉剤)
 アチーブ粉剤DL
 カスラブサイド粉剤DL
 ノンブラス粉剤DL
 ビーム粉剤DL
 ブラシン粉剤DL

   3〜4 kg
   3〜4 kg
   3〜4 kg
   3〜4 kg
   3〜4 kg

   14日まで
   21  〃
   21 〃
    7 〃
   21 〃

 3回以内
※5  〃
 2 〃
※4 〃
 2 〃
 ※ カスラブサイドゾル・粉剤DL:5回以内(但し穂ばらみ期以降は4回以内)  
     ビーム粉剤DL:4回以内(本田期は3回以内)














 
 
詳しくは農業環境指導センターにお問い合わせください。
Tel(028)626-3086  Fax(028)626-3012
http://www.jppn.ne.jp/tochigi/