植物防疫ニュース(速報No.2)

 

平成16年6月15日 
栃木県農業環境指導センター 

◎水稲  取置き苗を早急に処分し、      
     本田でのいもち病の発生を防ぎましょう

 6月7日に県中・北部における取置き苗の葉いもち発生状況を調査した結果、那須・塩谷・南那須地方で発生が確認され県北部では取置き苗での発生ほ場率は平年より高い状況となっています。

 表1 取置き苗におけるいもち病の発生状況(6月7日調査、県中・北部) 

※調査対象は取置き苗の放置してあるほ場
地区名 本 年 平 年
調査ほ場数 発生ほ場率(%) 発生ほ場率(%)
那 須 9  11.1 0.6
塩 谷 25  20.0 1.7
南那須 32  15.6 1.7
河 内 10  0.0 2.3
上都賀 7  0.0 2.9
芳 賀 34  0.0 0.7
合計/平均 117 9.4 1.7

 取置き苗は本田での葉いもちの伝染源になりやすいので、早急に処分し、本田でのいもち病発生を防ぎましょう。また、今後の天候やBLASTAM(アメダスデータを利用した葉いもち発生予測システム)に注意しながら、適期に防除を実施しましょう。

刀@刀@刀@防 除 対 策 刀@刀@

1 取置き苗はなるべく離れた場所で苗をひっくり返して枯らすか、土中に埋没するなどして、早急に処分する。
2 いもち病の常発地で箱施用剤を使用していない場合は、早急に、次のいずれかの薬剤で予防する。

表 2  葉 い も ち 予 防 薬 剤 

※は他にパック剤がある。  
 薬 剤 名 10a当たり使用量 使用時期/使用回数
アチーブ粒剤7    3〜4kg 初発7〜10日前/3
オリゼメート粒剤※    3〜4kg 初発7〜10日前/2
コラトップ粒剤5※    3〜4kg 初発10日前〜初発時/2
ブイゲット粒剤      3kg 初発20日前〜7日前/2
フジワン1キロ粒剤    1〜1.5kg 初発7〜10日前/3
オリブライト1キロ粒剤※      1kg 初発10日前〜10日後/1

3 ほ場をよく見回り早期発見に努め、葉いもちの発生が見られたら、速やかに治療効果のある薬剤(ブラシン・カスミンなど)を散布する。

刀@刀@詳しくは、農業環境指導センターまでお問い合わせください 刀@
TEL    028−626−3086
ホームページ http://www.jppn.ne.jp/tochigi/