平成16年度 病害虫発生予報 第10号
(平成17年1月27日発表)
栃木県農業環境指導センター

予想期間:1月下旬〜2月下旬
予報の根拠で(+)は増加要因、(−)は減少要因を表す。

1 いちご うどんこ病
(1)発生予想
(2)根   拠

(3)対   策





(4)備   考
発生量:やや多い
・現在の発生は平年並。(±)
・今後の気象予報は発生に適している。(+)
・施設内が多湿にならないように換気やかん水に注意する。
・薬剤による防除は予防を基本とし、ハーモメイト水溶剤サンヨー ルフルピカフロアブルなどによるローテーション散布を行う。
・発生の見られる場合は、EBI剤ポリオキシンAL水溶剤などを、葉裏にも薬剤がよくかかるように散布する。
くん煙剤の使用も効果的である。
・耐性菌の出現を防止するため、EBI剤の使用は1作2回以内とする。 

2 いちご 灰色かび病
(1)発生予想
(2)根   拠

(3)対   策





 
発生量:やや少ない
・現在の発生はやや少ない。(−)
・今後の気象予報が発生にやや適している。(±)
・施設内が多湿にならないように換気やかん水に注意する。
・特に雨や雪の日は、暖房機を空運転するなどして、施設内の空気を循環させる。
・発病した果実や茎葉は伝染源となるので早急に取り除き、ほ場外で処分する。
セイビアーフロアブル20ダイマジンアミスター20フロアブルなどをローテーション散布する。

3 いちご ハダニ類
(1)発生予想
(2)根   拠

(3)対   策



(4)備   考
 
発生量:やや多い
・現在の発生はやや多い。(+)
・今後の気象予報は発生にやや適している。(±)
・発生が見られる場合はコロマイト水和剤ニッソラン水和剤ピラニカEWなどをローテーション散布する。
・1〜2月は気温が低く、ハダニ類の移動は少ないため、発生箇所の部分散布も有効である。
・薬剤散布に当たっては、ミツバチに対する安全日数を考慮する(他の病害虫も同様)。

4 いちご オンシツコナジラミ
(1)発生予想
(2)根   拠

(3)対   策
発生量:やや多い
・現在の発生はやや多い。(+)
・今後の気象予報は発生にやや適している。(±)
・発生が見られたらモスピラン水溶剤チェス水和剤などを散布する。

5 トマト 灰色かび病
(1)発生予想
(2)根   拠

(3)対   策





 
発生量:平年並
・現在の発生は平年並。(±)
・今後の気象予報は発生にやや適している。(±)
・施設内が多湿にならないように換気やかん水に注意する。
・特に雨や雪の日は、暖房機を空運転するなどして、施設内の空気を循環させる。
・発病した果実や茎葉は伝染源となるので早急に取り除き、ほ場外で処分する。
フルピカフロアブルベルクートフロアブルハーモメイト水溶剤などをローテーション散布する。

6 トマト 葉かび病
(1)発生予想
(2)根   拠

(3)対   策




 
発生量:やや少ない
・現在の発生は少ない。(−)
・今後の気象予報は発生にやや適している。(±)
・施設内が多湿にならないように換気やかん水に注意する。
・特に雨や雪の日は、暖房機を空運転するなどして、施設内の空気を循環させる。
・発病した下葉は伝染源となるので早急に取り除き、ほ場外で処分する。
・薬剤による防除は予防を基本とし、ベルクートフロアブルサンヨールなどを散布する。

7 にら 白斑葉枯病
(1)発生予想
(2)根   拠

(3)対   策


 
発生量:やや少ない
・現在の発生は少ない。(−)
・今後の気象予報は発生にやや適している。(±)
・ハウス内が低温にならないように管理する。
・発生した葉は除去し、ハウス外で処分する。
・発病を予防するため、セイビアーフロアブル20アミスター20フロアブルなどを散布する。

その他の病害虫
 ○トマト オンシツコナジラミ
 ○施設野菜・花き ハモグリバエ類
 ○施設野菜共通 アブラムシ類
 発生予想
発生量:平年並
発生量:やや少ない
発生量:やや少ない

    「農薬は適正に使用しましょう!」
 農薬は農薬取締法によって使用できる農作物の種類、適用病害虫、希釈倍率、収穫前日数、総使用回数などが定められています。ラベルをよく読んで正しく使用しましょう。
 下記の農薬検査所のホームページから農薬の登録内容を検索することができます。

関東甲信地方1か月気象予報(気象庁1月21日発表)
1月22日から2月21日
 天気は数日の周期で変わり、気温の変動が大きいでしょう。平年に比べ曇りや雨または雪の日が多いでしょう。向こう1か月の平均気温は平年並でしょう。降水量は平年並か多いでしょう。日照時間は平年並か少ないでしょう。

  ○気 温
  ○降水量
  ○日照時間
低い(少ない)確率
20%
20%
40%
平年並の確率
50%
40%
40%
高い(多い)確率
30%
40%
20%

詳しくは農業環境指導センターにお問い合わせ下さい。
Tel(028)626-3086   Fax(028)626-3012
http://www.jppn.ne.jp/tochigi/