植物防疫ニュース(速報No.2)

平成17年 7月15日  
栃木県農業環境指導センター
  ◎斑点米カメムシ類の発生量は平年並です、
   常発地域では適切な防除を行いましょう
 

7月中旬のイネ科牧草地・雑草地における調査では、平均すくい取り虫数が、クモヘリカメムシ 
28.0
(平年値45.3頭)、ホソハリカメムシ2.4頭(平年値3.0頭)でした(表−1)。

発生量は平年並ですが、地域によっては多く見られます斑点米カメムシ類の常発地域では、適切な防除を行い斑点米の発生を防ぎましょう。

 

 表−1 7月中旬の20回振りすくい取り調査結果(7月13、14日)

        調査地点 クモヘリ
カメムシ
ホソハリ
カメムシ
調査地点 クモヘリ
カメムシ
ホソハリ
カメムシ
湯津上村湯津上 1    0    2 粟野町下粕尾 1    30    4
湯津上村湯津上 2    3    3 粟野町下粕尾 2    4    3
矢板市山田 1     0    0 粟野町下粕尾 3   109    6
矢板市山田 2    121    1 粟野町下粕尾 4    45    8
矢板市山田 3     85    0 粟野町下粕尾 5    87    0
矢板市荒井      0    2 粟野町下粕尾 6    34    2
塩谷町田所      34    2 市貝町市塙      0    0
小川町恩田      0    4 益子町塙       64    4
烏山町大木須 1    0    0 茂木町河井 1     0    2
烏山町大木須 2    3    4 茂木町河井 2     24    4
今市市小林      0    0 茂木町小山      0    4
鹿沼市西沢      0    0 平均         28.0    2.4
          平成7〜16年平均    46.9    3.0

 

 

刀@刀@刀@防 除 対 策 刀@刀@

 
薬剤による防除を行う場合は、斑点米カメムシ類が水田に飛来する時期(出穂期頃)に行いましょう。その後も発生が多い場合は追加防除をしましょう。

早生品種や周辺より出穂の早い稲については、集中加害を受けますので早期発見につとめましょう。斑点米の発生は主に幼虫が原因となっているので、薬剤散布で幼虫密度を下げることが必要です。

防除適期:穂ぞろい期、乳熟期の2回。発生の多い場合は7〜10日後に追加防除を行う。
薬  剤:スミチオン乳剤、トレボンEW、MR.ジョーカーEW、スタークル粒剤 等
(薬剤により登録内容が異なるのでラベルの表示を確認して正しく使用しましょう)
 

刀@刀@詳しくは、栃木県農業環境指導センターまでお問い合わせください 刀@


TEL    028−626−3086
ホームページ http://www.jppn.ne.jp/tochigi/