植物防疫ニュース(速報 No.2)
    平成18年5月12日
 栃木県農業環境指導センター

降雨が続き麦類赤かび病の多発が予想されます。
─追加防除を実施しましょう。─
 本年の麦類は、5月6日から降雨が続き、この時期に開花期を迎えたほ場では赤かび病の多発生が予想されます(別表参照)。また、今後の気象予報でも断続的な降雨が予想されています。このため、赤かび病の追加防除を行いましょう。

防除対策
 
 
 
 
 
下表を参考に薬剤防除を行う。
六条大麦や追肥をした小麦(タマイズミ等)は、赤かび病に感染しやすいため、特に防除を徹底する。
防除に当たっては、必ず使用する農薬の登録内容を確認し、使用基準を守る。特に、収穫前日数には十分注意する。
   
表 麦類赤かび病の主な防除薬剤(平成18年5月10日現在)
薬剤名 作物名 希釈倍数 使用時期(収穫前日数)/使用回数
トリフミン水和剤 麦類 1,000〜2,000倍 14日前/3回

チルト乳剤25
  
大麦 1,000〜2,000倍 21日前/1回
小麦 1,000〜2,000倍 3日前/3回
ストロビーフロアブル 麦類 2,000〜3,000倍 14日前/3回
 <無人ヘリでの防除薬剤>
薬剤名 作物名 希釈倍数 使用時期(収穫前日数)/使用回数
トップジンMゾル※1 小麦      4倍 21日前/3回(出穂期以降は1回)

チルト乳剤25
大麦      8倍 21日前/1回
小麦      8倍 7日前/3回
薬剤の使用に当たっては、使用上の注意をよく読んで適正に使用する。
薬剤は有効成分の総使用回数にも制限があるので注意する。
薬剤耐性菌の出現防止のため、同系統薬剤の連用は避けるようにする。
※1 トップジンMゾルは昨年登録内容が変更され、出穂期以降の使用回数は1回となったので注意する。
 
 
   
詳しくは、農業環境指導センターまでお問い合わせください。
п@028−626−3086
http://www.jppn.ne.jp/tochigi/