植物防疫ニュース(速報No.3)

平成18年6月2日

果樹カメムシ類の発生に注意しましょう!!

栃木県農業環境指導センター

 

 

チャバネアオカメムシの予察灯誘殺数が5月第5半旬以降、急激に増加し、平年値(過去9年間の平均値)を大きく上回っています(図1)。なし園への飛来が懸念されますので、今後の発生予察情報等に注意しましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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1.  カメムシ類の侵入防止のために、早急に多目的防災網(4mm以下)でほ場全体を被覆する。

2.  なしでは7月上旬から下旬にかけて被害が増加するので、表1を参照して薬剤を散布する。また、成虫の移動範囲は広いので、地域での一斉防除が効果的である。

3.  カメムシは、スギ・ヒノキ林で増殖し、餌がなくなると果樹園へ飛来するので、その隣接地域では特に注意する。

 

表1 主な防除薬剤

対象作物

薬  剤  名

希釈倍率

使

なし

スミチオン水和剤40

8001000

収穫21日前まで/6回以内

MR.ジョーカー水和剤(蚕)

2000

収穫14日前まで/2回以内

ベストガード水溶剤

1000

収穫14日前まで/3回以内

りんご

スミチオン水和剤40

8001000

収穫30日前まで/3回以内

MR.ジョーカー水和剤(蚕)

2000

収穫14日前まで/2回以内

     (蚕)の薬剤は、桑にかからないように特に注意する

 

農薬の飛散には十分注意してください

▼△▼△詳しくは、農業環境指導センターまでお問い合わせください。△▼△▼

℡ 028-626-3086

http://www.jppn.ne.jp/tochigi/