植物防疫ニュース(速報 No.5)
平成18年6月27日
栃木県農業環境指導センター

なし黒星病の発生に注意しましょう。
 
 なし黒星病の発生が県中央部でやや多くなっています(表1)。今後の気象予報では、
平年に比べ曇りや雨の日が多くなると予想されています(表2)。これらのことから、今
後なし黒星病の発生が多くなることが予想されます。
 防除に当たっては、現在発生が見られる園では、表3を参考に早急に防除し、発生が見
られない園でも良く観察し、散布間隔を短くするなどして発生を抑えましょう。特に、6
月下旬から7月中旬にかけて、黒星病の感受性が高まるので注意しましょう。
 
表1 発生状況 
発生ほ場率(%) 発生葉率(%)
県 北 0.8
県 中 44 1.0
県 南 17 0.0
県全体 31 0.6
平年値 27 0.5
 注)平年値は過去10年の平均値
 
表2 予想される向こう1ヶ月の天候  6月23日気象庁発表
低い(少ない) 平年並 高い(多い)
気 温 30% 50% 20%
降水量 20% 40% 40%
日照時間 40% 40% 20%
 
表3 防除薬剤
  薬   剤   名   希 釈 倍 数  使用時期/使用回数
ストロビードライフロアブル 3,000倍 収穫前日まで/3回以内
ベルクートフロアブル 1,500倍 収穫14日前まで/4回以内
オキシラン水和剤 500〜600倍 収穫7日前まで/9回以内
キノンドーフロアブル 1,000倍 収穫3日前まで/9回以内
フロンサイドSC 2,000〜2,500倍 収穫30日前まで/2回以内
(ただし散布1回、土壌かん注1回)
 
詳しくは、農業環境指導センターまでお問い合わせください。
TEL028−626−3086
http://www.jpp.ne.jp/tochigi/