植物防疫ニュース(速報 No.7)
平成18年7月14日
栃木県農業環境指導センター

斑点米カメムシ類の適切な防除を行いましょう

 7月6日から11日にイネ科雑草地において斑点米カメムシ類のすくい取り調査を行いました。この結果として、発生量はやや少でした。(表−1)
 関東甲信越地方の1か月予報が気温は平年並か高い予想であるため、斑点米カメムシ類の今後の発生量は平年並と予想されます。
 斑点米カメムシ類による被害が常発する地域では、適切な防除を行い斑点米の発生を防ぎましょう。
 

 イネの出穂期直前の畦畔および水田周辺の雑草地の草刈りは斑点米カメムシ類を水田に追い込むことになるので出穂期10日前より後に草刈りは行わないようにしましょう。(イネの出穂2〜3週間前に草刈りを行った畦畔等では、イネ科雑草の出穂を押さえるため、イネの出穂直前に必ず草刈りを行いましょう。(植物防疫ニュース(速報 No.4)参照

 斑点米の発生は主に幼虫が原因であるため、薬剤散布で幼虫密度を下げましょう。出穂期と乳熟期(出穂期の7日から10日後)の2回の防除が効果的です。乳熟期以降も発生が続く場合には追加防除をしましょう。
斑点米カメムシ類に登録のある主な薬剤
トレボンEW(蚕) 収穫21日前まで/3回以内 
MR.ジョーカーEW(蚕) 収穫14日前まで/2回以内
スタークル粒剤・アルバリン粒剤(蚕) 収穫7日前まで/3回以内
スミチオン乳剤 収穫21日前まで/3回以内
注)使用時期/使用回数、(蚕)蚕に対する毒性が長期間にわたる薬剤

・薬剤により登録内容が異なるのでラベルの表示を確認して正しく使用しましょう
・農薬を散布する際には周辺作物の収穫時期に注意し、農薬が飛散しないよう防止対策をとるとともに、農薬の使用状況を必ず記帳してください。

詳しくは、農業環境指導センターまでお問い合わせください。
п@028−626−3086
http://www.jppn.ne.jp/tochigi/