植物防疫ニュース(速報 No.9)
平成18年8月11日 
栃木県農業環境指導センター 

 
大豆子実害虫の防除を徹底しましょう
 
 大豆子実害虫は莢の吸汁や食害により品質の低下および収量を低下させる大きな要因となります。今年はチャバネアオカメムシ、クサギカメムシが多発しているため、カメムシ類による被害の増加が予想されます。ほ場ごとの害虫の発生状況を確認し適期防除を行いましょう。
 
《主な大豆子実害虫による被害》
・カメムシ類(ホソヘリカメムシ、アオクサカメムシ等):若い莢が吸汁害を受けると落莢する。子実肥大期の被害は変形粒を生じる。
・マメシンクイガ、シロイチモジマダラメイガ:莢内に食入し子実を食害する。
・フタスジヒメハムシ:莢の表面に食害を受けると子実に黒斑が生じる。
 
《防除対策》
・開花期の15日後に1回目の散布を行い、10〜15日おきに3〜5回登録のある薬剤を莢によくかかるように散布する。
・多発ほ場では散布間隔を短く回数を多くする。
 
 大豆子実害虫に登録のある主な薬剤
防除薬剤 カメ
ムシ

 
マメ
シン
クイガ
 
シロイ
チモジ
マダラ
メイガ
フタス
ジヒメ
ハムシ
 

使用時期

使用回数
 
スミチオン乳剤  
収穫21日前まで
/4回以内
ダイアジノン粒剤5(劇・魚)  
収穫30日前まで
/5回以内
トレボン乳剤(蚕) 収穫14日前まで
/2回以内
バイジット乳剤(劇)  
  収穫45日前まで
/3回以内
登録内容は平成18年8月9日現在のものです
 
・薬剤により登録内容が異なるのでラベルの表示を確認して正しく使用しましょう
・農薬を散布する際には周辺作物の収穫時期に注意し、農薬が飛散しないよう防止対策をとるとともに、農薬の使用状況を必ず記帳してください。
 

詳しくは、農業環境指導センターまでお問い合わせください。
п@028−626−3086
http://www.jppn.ne.jp/tochigi/