植物防疫ニュース(速報 No.10)
平成18年9月28日 
栃木県農業環境指導センター 

 
ハスモンヨトウの施設内への侵入を防ぎましょう
 
 当センター及び病害虫防除員の調査しているハスモンヨトウ成虫のフェロモントラップにおける誘殺数が9月中旬から増加しています。(県内6地点のうち宇都宮市(図−1)、小山市、大田原市)
 いちご等の施設野菜で、幼虫による加害の増加が予想されるので、成虫の侵入を防止して被害を防ぎましょう。
 
図−1 ハスモンヨトウ誘殺数 (宇都宮市(農業試験場))
《防除対策》
・施設の開口部に防虫ネット等を張り、成虫の侵入を防ぐ。周囲にハスモンヨトウが多発生したほ場があるときは、飛来が多くなるので必ず侵入防止策をとる。
・施設内での早期発見、早期防除に努める。卵塊や分散前の幼虫は、寄生葉を摘み取り土中に埋める。
・薬剤散布は高い効果が得られる若齢幼虫のうちに行う。散布に当たっては、ミツバチへの安全日数等に注意する。
・薬剤抵抗性の発現を防止するため、系統の異なる薬剤を使用し、ローテーション散布を行う。
・雑草にも生息するので、ほ場周辺の除草を行う。
 
・平成18年5月29日から、食品衛生法に基づく農薬等の残留基準について、ポジティブリスト制度が始まりました。農薬の散布に当たっては、容器に表示してある適用作物、希釈倍数、使用時期、使用回数等を正しく守って使用しましょう。

詳しくは、農業環境指導センターまでお問い合わせください。
п@028−626−3086
http://www.jppn.ne.jp/tochigi/