麦類の赤かび病を発生させる病原菌のなかには、人や家畜に中毒症状を引き起こすかび毒(デオキシニバレノール:DON等)を産生するものがあり、農産物検査規格では、食用麦の赤かび粒の混入限度は全麦種で0.0%以下となっています。
赤かび病の発生した麦は商品価値がなくなるので、麦類赤かび病の防除を必ず実施しましょう。
気象庁の季節予報によると、4月中は平年よりも気温が高くなる見込みであり、出穂期が平年よりも早まることが予想されます。麦の生育ステージに合わせて的確に防除を行いましょう。
◎ 防除対策の決め手は予防的防除 |
・麦の生育状況を良く観察し、適期を逃さない防除が重要
・六条大麦や追肥をした小麦(タマイズミ等)は、2回防除が基本 |
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◎ 防除適期等
二条大麦:
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穂揃い期7〜10日後が薬剤防除適期です。不稔粒の発生や登熟期に曇りや降雨が多いなど、多発のおそれがある場合はさらに7〜10日後に2回目の散布を行います。 |
六条大麦:
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開花期と開花10日後の2回、薬剤散布を行います。登熟期に曇りや降雨が多いなど、多発の恐れがある場合は3回目の散布を行います。 |
小 麦 : |
開花期と開花20日後の2回、薬剤散布を行います。登熟期に曇りや降雨が多いなど、多発の恐れがある場合は3回目の散布を行います。 |
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表 麦類赤かび病に登録のある主な薬剤(平成20年4月7日現在)
薬剤名 |
作物名 |
希釈倍数 |
使用時期(収穫前日数)/使用回数 |
トップジンM水和剤
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麦類(小麦を除く) |
1,000〜1,500倍 |
30日前まで/3回以内
(出穂期以降は1回以内) |
小麦 |
1,000〜1,500倍 |
14日前まで/3回以内
(出穂期以降は2回以内) |
シルバキュアフロアブル |
小麦 |
2,000倍 |
14日前まで/2回以内 |
チルト乳剤25
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大麦 |
1,000〜2,000倍 |
21日前まで/1回以内 |
小麦 |
1,000〜2,000倍 |
3日前まで/3回以内 |
ストロビーフロアブル |
麦類 |
2,000〜3,000倍 |
14日前まで/3回以内 |
<無人ヘリコプターによる散布の登録がある薬剤>
薬剤名 |
作物名 |
希釈倍数 |
使用時期(収穫前日数)/使用回数 |
チルト乳剤25
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大麦 |
8倍 |
21日前まで/1回以内 |
小麦 |
8倍 |
7日前まで/3回以内 |
トップジンMゾル
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麦類(小麦を除く) |
4倍 |
30日前まで/3回以内
(出穂期以降は1回以内) |
小麦 |
8倍 |
14日前まで/3回以内
(出穂期以降は2回以内) |
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同系統薬剤の連用を避け、収穫前日数に留意して使用薬剤を選定する。 |
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詳しくは、農業環境指導センター(http://www.jppn.ne.jp/tochigi/ )までお問い合わせください。п@028−626−3086 |
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