植物防疫ニュース(速報 No.6) 平成20年7月18日
栃木県農業環境指導センター
斑点米カメムシ類の発生量が増えています!
 7月17日の巡回調査では、県中部の雑草地における斑点米カメムシ類の発生量は、少なかった前回調査と比べ増加しました。種類ごとに見るとクモヘリカメムシ、ホソハリカメムシのすくい取り頭数は平年並、カスミカメムシ類は平年よりも多い状況でした(表1)。
 今後、穂揃期以降、発生状況に応じて適切な薬剤防除を行いましょう。
 
 表1 斑点米カメムシ類成虫の発生状況
    すくい取り頭数(頭)
今回の調査 前回の調査 平  年  値
クモヘリカメムシ 80.4 0.0 61.9
ホソハリカメムシ 2.1 0.3 2.6
アカヒゲホソミドリカスミカメ 8.3 7.8 29.4
アカスジカスミカメ 66.0 2.5 11.3
 ※イネ科雑草地11地点で20回振りすくい取り調査を実施。
   前回は7月2日に同地区の8地点で調査を実施。平年値は同地区の過去15年の平均。

防除対策

 
穂揃期に斑点米カメムシ類が水田内で見られる場合は、乳熟初期(出穂期7〜10日後)までに農薬を散布しましょう。
その後もカメムシ類が見られる場合は、7〜10日間隔で1〜2回の追加散布を行いましょう。
 
 表2 水稲のカメムシ類に登録のある主な薬剤(平成20年7月18日現在
薬 剤 名 希釈倍数 使用時期/使用回数
 MR.ジョーカーEW(蚕) 2000倍   収穫14日前まで/2回以内
 スタークル液剤10(蚕) 1000倍   収穫 7日前まで/3回以内
 スタークルメイト液剤10(蚕) 1000倍   収穫 7日前まで/3回以内
 トレボンEW(蚕) 1000倍   収穫21日前まで/3回以内
 スミチオン乳剤 1000倍   収穫21日前まで/3回以内
 ※(蚕)は蚕に対する毒性が長期間にわたる薬剤
詳しくは農業環境指導センター(http://www.jppn.ne.jp/tochigi/ )までお問い合わせください。
Tel(028)626-3086  Fax(028)626-3012