植物防疫ニュース(速報 No.10) 平成21年3月16日
栃木県農業環境指導センター
           トマト灰色かび病が増えています
トマト灰色かび病は、3月中旬の巡回調査では、発生ほ場率、発生株率ともに平年より高くなっています(図1・図2)。果実だけでなく、葉先枯れを起こした下葉や葉柄にも発生が見られました(写真)。
 気象予報によると、今週後半から曇雨天が続く予想となっており、灰色かび病の発生に好適な条件が続くと考えられます。
図1 トマト灰色かび病発生ほ場率の推移  図2 トマト灰色かび病発生株率の推移
 
防除対策
ハウス内が多湿とならないように、換気やかん水に注意する。
循環扇や暖房機等を稼働し、植物体表面の結露を除去する。
咲き終わった花弁や発病果、下葉で葉先枯れを起こしている葉などは伝染源とな
るので速やかに取り除き、ハウス外で処分する。
発生初期に薬剤を散布する。
表1 トマト灰色かび病に登録のある薬剤(平成21年3月16日現在
薬 剤 名 希釈倍数 使用時期/使用回数
ゲッター水和剤 1000〜1500倍 収穫前日まで/5回以内
フルピカフロアブル 2000〜3000倍 収穫前日まで/4回以内
カンタスドライフロアブル 1000〜1500倍 収穫前日まで/3回以内
セイビアーフロアブル20 1000〜1500倍 収穫前日まで/3回以内
トータレックス顆粒水和剤 1000〜1500倍 収穫前日まで/3回以内
詳しくは農業環境指導センター(http://www.jppn.ne.jp/tochigi/ )までお問い合わせください。
Tel(028)626-3086  Fax(028)626-3012