平成20年度 病害虫発生予察注意報 第1号
平成20年8月13日
栃木県農業環境指導センター
 作物名 :水稲(早植栽培)
 病害虫名:斑点米カメムシ類
1 発生予想 発生量 多い 
2 発生地域 県内全域
3 注意報発表の根拠
 (1) 水田におけるすくい取り調査では、斑点米カメムシ類4種(クモヘリカメムシ、ホソハリカメムシ、アカヒゲホソミドリカスミカメ、アカスジカスミカメ)の発生ほ場率、すくい取り頭数とも平年より多い(表1)。
 (2) 向こう1か月の平均気温は高い見込みで、斑点米カメムシ類の増殖に好適な条件である。
 
 表1 水田における斑点米カメムシ類成虫の発生状況
   発生ほ場率(%)  すくい取り頭数(頭)
平成20年 平 年 値 平成20年 平 年 値
クモヘリカメムシ 6.4 4.5 0.4 0.2
ホソハリカメムシ 1.3 1.9 0.0 0.0
アカヒゲホソミドリカスミカメ 3.8 3.2 0.1 0.0
アカスジカスミカメ 7.7 0.0 0.3 0.0
斑点米カメムシ類4種の合計 16.7 9.0 0.7 0.3
 8月4〜6日に78ほ場で、20回振りすくい取り調査を実施。
4 防除対策
 斑点米カメムシ類が水田内に確認できる場合は、使用時期(収穫前日数)等に十分注意して薬剤を散布する。
 
 表2 水稲のカメムシ類に登録のある主な薬剤(平成20年8月12日現在
薬 剤 名 希釈倍数 使用時期/使用回数
 MR.ジョーカーEW(蚕) 2000倍   収穫14日前まで/2回以内
 スタークル液剤10(蚕) 1000倍   収穫 7日前まで/3回以内
 スタークルメイト液剤10(蚕) 1000倍   収穫 7日前まで/3回以内
 ※1 (蚕)は蚕に対する毒性が長期間にわたる薬剤。
 ※2 スタークル液剤10とスタークルメイト液剤10は同じ成分(ジノテフラン)を含むので、合計3回以内の散布とする。
詳しくは農業環境指導センター(http://www.jppn.ne.jp/tochigi/ )までお問い合わせください。
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