植物防疫ニュース(速報 No.9)
 
     平成21年11月9日
  栃木県農業環境指導センター
大豆の紫斑粒が多くなっています!

 県内15地点の大豆定点ほの子実を調査した結果、すべてのほ場で紫斑粒の発生がみられ、ほ場率、紫斑粒率ともに過去10年で最高になりました。1地点では紫斑粒率が47.9%となるなど、一部の地点では大きな被害を出しています(表1,2)。今後、出荷調整や来年度のは種時に紫斑粒を丁寧に除去してください。
 なお、現在、今回の多発生の原因を究明中です。
 

   表1 経年値との比較        表2 各ほ場の紫斑粒率


 
 年度
 
ほ場率   (%) 紫斑粒率
  (%)


 
 ほ 場
 
 紫斑粒率
  (%)


 
 本年 100  5.4  北部A  1.0
  (平年値)  58.7  0.4      B  8.9  
   H20  73.3  0.9      C  2.9  
   H19  53.3  0.2      D  0.1  
   H18  40.0  0.8      E  0.1  
   H17  81.3  0.7      F  0.2  
   H16  87.5  0.9      G   1.6  
   H15  42.9  0.1      H   0.1  
   H14  43.8  0.1    中部A  9.9  
   H13  56.3  0.2      B  1.0  
   H12  56.3  0.2      C  0.6  
   H11  52.9  0.1      D  3.8  
  *平年値:過去10年の平均値      E 47.9  
    南部A  7.5  
                        B  1.0
 
  調査株数:8〜10株
 
防除対策
○発病したほ場は速やかに秋耕を行う。
○種子を更新する。やむを得ず自家採種する場合、紫斑粒を丁寧に除去し、健全粒を使用する。
○来年度は種子消毒を必ず行い、生育期の防除を徹底する。
 
                                 
 
詳しくは農業環境指導センター(http://www.jppn.ne.jp/tochigi/ )までお問い合わせください。
Tel(028)626-3086  Fax(028)626-3012